植草一秀の『知られざる真実』
マスコミの伝えない政治・社会・株式の真実・真相・深層を植草一秀が斬る
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2016年6月23日 (木)
インターネットにも広がる卑劣な情報操作の罠
7月10日の選挙は
「安倍政治の是非」
を問う選挙である。
「安倍政治の是非」
を問う一つの項目に経済政策がある。
これも選挙争点のひとつになるが、これだけで選挙を判断してよいわけがない。
原発
憲法=安全保障
TPP
基地
経済
の五つの問題があるのだ。
NHKの政治部を代表する人物はニュース番組の解説のなかで、
「与野党の政策に違いがない」
などというふざけた発言を示したが、日本の主権者が戦わなければならない相手は
「メディア」
でもある。
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原発、憲法、TPP、基地、経済
の五つの問題があり、いずれも日本の未来を左右する重大問題である。
そして、この五つの問題について、安倍政権と安倍政権対峙勢力との間に、正反対の主張が存在する。
原発:推進 対 廃止
憲法:戦争推進 対 平和主義維持
TPP:参加 対 不参加
基地:建設強行 対 建設阻止
経済:格差推進 対 格差是正
という対立がある。
「政策が似ている」などという論評はあり得ない。
これらの重要争点における対立の原点は、
資本主義 対 民主主義
である。
資本主義というのは1%の利益の追求
であり、
民主主義というのは99%の利益の追求だ。
資本主義 対 民主主義 の対立図式で政治を理解することが必要だ。
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そして、1%の資本主義が、99%の資本主義に勝つための武器が、
情報操作=メディア・コントロール
である。
1%の側は、メディアを支配し、情報を統制しない限り、99%の勢力に負ける。
そこで、1%の勢力は、マスメディアを完全支配するが、これだけでは足りない。
インターネットという情報空間が生まれており、この空間をも支配しなければ、1%が99%に勝つことができない。
6月19日に開催された「ネット党首討論」はインターネット上の空間に対する既得権勢力の支配を鮮明に浮かび上がらせた。
この企画の中心に位置したのが、
株式会社ドワンゴ
だが、こうした存在が、政治的公正、中立をまったく確保していない。
司会に古市憲寿なる人物を起用して、偏向した党首討論を実施した。
NHKも偏向しているが、ドワンゴが企画する企画も十分に偏向している。
その古市氏が生活の党と山本太郎となかまたち代表の小沢一郎氏に対して、極めて幼稚な対応を示した。
https://www.youtube.com/watch?v=Nwm9-iwK0bs&feature=youtu.be
この一件だけで古市氏の起用がなくなるのは当然のことだが、既得権勢力に汚染され、支配されている日本の情報空間では、こうした下劣な存在が温存される。
主権者は1%の勢力による情報操作、情報誘導、メディア支配に抗って、正しい判断を下し、正しい行動を示さなければならない。
マスメディアのみならず、インターネットの情報空間も十分に汚染されていることを知っておかねばならない。