祖谷渓挽歌(いやだに・ばんか)~藍 友紀(あい・みゆき)著

「2007年自費出版文化賞」大賞受賞作品の紹介およびその周辺事情など。

1-31/改憲勢力、参院で2/3期待するが40%~戦争に懲りない騎馬民族的日本人

2016-01-31 22:30:56 | Weblog
 憲法改正に賛成する議員が参院で3分の2(162議席)に達するかどうかが夏の参院選の焦点になっている。今回の全国世論調査で、参院選の結果、改憲勢力が3分の2以上の議席を占めることを「期待しない」との回答は46%で、「期待する」の40%をやや上回った。自民支持層では「期待する」が60%を占めたのに対し、支持政党はないと答えた無党派層では「期待しない」が57%だった。


 「参院選でいま投票するとしたら、比例代表でどの政党に投票するか」を聞いたところ、自民が36%で最も多く、民主10%▽共産7%▽おおさか維新6%▽公明5%−−などの順になった。無党派層は投票先が分散したが、自民の14%が最多だった。

 参院での改憲勢力「3分の2以上」を「期待する」層では、58%が自民を投票先に挙げた。「期待しない」層でも自民が19%で最も多く、民主は15%、共産は13%。民主党の岡田克也代表は1月30日の定期党大会で「参院で改憲勢力が3分の2を取ることを絶対に許してはならない」と訴え、野党の結集を目指すが、今回の調査からは、「期待しない」層が投票先として必ずしも野党を想定していない現状が読み取れる。

 参院選で投票先を決める際、安全保障関連法を「判断材料にする」は53%。昨年12月の前回調査から3ポイント減少したが、なお過半数を占めている。「判断材料にしない」は35%で、同3ポイント増加した。

 「判断材料にする」と考える層の比例代表の投票先は、自民34%▽民主13%▽共産11%−−など。「判断材料にしない」層では、自民が42%で、他党はいずれも1割未満だった。安保関連法が安倍政権への批判票になる傾向はうかがえるが、自民優位を揺るがすほどの特徴はみられない。

 2017年4月に消費税率を10%に引き上げる際、酒類と外食を除く食料品に軽減税率を導入することに関しては、「評価する」52%、「評価しない」40%だった。【今村茜】

1-5/沖縄の苦悩を、見て見ぬ振りの本土。そして政府は何を?

2016-01-05 19:30:06 | Weblog




沖縄県内で必要最低限の生活を保つための収入がない人の割合を示す「絶対的貧困率」は、2012年に34・8%、また18歳未満の子どもがいる世帯の「子どもの貧困率」は同年で37・5%といずれも都道府県別で最悪、さらに伸びも全国平均を大きく上回ることが、山形大の戸室健作准教授の研究で4日、分かった。県内で3世帯に1世帯は貧困状態にあり、その層が急速に拡大していることが明らかになった。
 県内の貧困率34・8%は2位鹿児島県の24・3%と10・5ポイント、全国平均18・3%と16・5ポイント差で、伸びは07年から5・5ポイント(全国平均3・9ポイント)と急激に上がった。
 「子どもの貧困率」37・5%も、2位大阪府の21・8%と15・7ポイント、全国平均の13・8%より23・7ポイント高く、伸びも07年から6・8ポイント(全国平均3・8ポイント)増えた。戸室さんは「この20年間、沖縄は常に貧困率が最も高い地域。背景に、産業のぜい弱さや低賃金があるのではないか」と指摘した。
 また就業世帯のうち最低生活費以下の収入しか得ていない世帯(貧困就業世帯)の割合を示す「ワーキングプア率」も県内は25・9%と最悪で、2位の大阪府14・2%と11・7ポイント差と大きな開きがあった。
 研究は、12年の総務省「就業構造基本調査」を用い、世帯収入が生活保護費以下のデータを調べた。戸室さんによると、都道府県別の子どもの貧困率が明らかになるのは初めて。論文は、2月刊行の「山形大学人文学部研究年報」に掲載予定。(中部報道部・安里真己)
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最終更新:1月5日(火)17時49分

1-3/辺野古事業とは利権の問題だったのか

2016-01-03 16:43:33 | Weblog


米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設計画で、防衛省が直近の2年間に発注した移設事業936億円分のうち、少なくとも8割にあたる730億円分を、同省・自衛隊の「天下り」先業者やそれらの業者が加わる共同企業体(JV)が受注していた。朝日新聞の調べでわかった。

 移設事業で生じる利益を、国の天下り先業者が得る構図だ。

 朝日新聞は、辺野古周辺の埋め立てを仲井真弘多(ひろかず)・前知事が承認した2013年12月以降について、沖縄防衛局が発注した移設事業の受注業者を調査。防衛省が公表している再就職先の資料を分析し、受注業者側にも直接取材した。
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朝日新聞社