妙善寺の本堂には、伝教大師(最澄)作の毘沙門天が奉られています。
この毘沙門様は、足利将軍家をはじめ、織田信長、加藤清正、徳川光圀など数多くの歴史人達が、祈願し、手を合わせて崇敬を集めました。
この中の一人 織田信長 近年信長の肖像画のエピソードが話題を呼んでいます。
現在残る信長の肖像画は、狩野永徳が描いたもので、京都市大徳寺が所蔵しているのですが
なんと肖像画が描き直されている事が、京都国立博物館の調査でわかりました。
もとの肖像画は、現代のものに比べると 着物に大ぶりの桐の紋、腰には2本の脇差など 華麗な雰囲気の豪華な画だったそうです。
それを当時の権力者 豊臣秀吉 が自分より目立つのは、おもしろくない と言って書き直させたのではないかと 推測されています。
しかし、秀吉は、信長を尊敬し、生き方を愛した男として 歴史に示されているのも確かです。
もしそれが本当ならば少し寂しい様な気がします。
天下を治めると 人は皆 自分の残す歴史の方が 華やかであってほしいと願うものなのでしょうか・・・
真実はよくわかりませんが 世の成功者も それまでの道程には、様々な出会い 多くの人の支えや 導きがあり 成功するものなのでは・・・
時には今の自分は・・・ と考え
全てに感謝をする心が 大切なのではないでしょうか?
まあ~ 世の中いろんな事があります。
神のみぞ知るじゃあありませんが、どのような行いも 神様 仏様は 必ずみていると思います。
そう思うと 信長達が 深く崇敬した 妙善寺の毘沙門様は 全てを知っているのでは・・・
合掌 栄久山 妙善寺