明源寺ブログ

浄土真宗本願寺派

ヤブカンソウの花が咲く

2011-07-09 09:24:20 | Weblog
東海地方は、昨日梅雨明け宣言。相当早い梅雨明けである。こうなると、私の季節。竹薮・裏庭等の草刈・草取り・除草剤散布に頑張ろう宣言である。天敵のヒルにはご用心であるが。
今、自坊の裏庭ではヤブカンソウの花盛り。田舎では、この時季に田圃の畔等では普通に咲いている花。平地や丘陵地の斜面、田畑の土手、道端、川縁、林縁などいたる場所に自生している。濃い黄色、橙色の花が咲く。

別名、ワスレグサ(忘れ草)。和歌では、夏の季語、および悲しいこと(忘れたいこと)があった心境を表す言葉として詠まれてきた。この美しい花を見ていると、物も忘れると言う故事だそうだ。夕暮れ迫る時、このヤブカンソウの花は特に引き立つ。都会人は、目にする機会が少ないと思いますが、悲しみに沈む時、じっと見て欲しい花である。


全く知らなかったが、今でも地方では山菜として食べられているそうだ。春の若芽や葉は和え物、お浸し、煮物になり、花は料理に添えられるという。平安時代に編集された 「和名抄」 に若葉を食べると美味しくて憂いを忘れると記されている。根は乾燥して利尿剤の漢方薬になる。なる程、見てよし、食べてよし、薬にもよし。一度、試してみようと思っている。
写真は、自坊のヤブカンソウの群落です。




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