ワイン屋の独り言

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今ブームの自然派とは?PART①

2008-02-20 14:52:29 | ワイン豆知識
まずは、今後様々な部分で出てくる自然派とは、なんぞや???

真面目にいくんで、疲れたら休憩して下さい。

名前の通り、自然???なんですが、ワインとは葡萄から造られるわけです。
葡萄は農作物ですね。
農作物だったら有機栽培の方が美味しい訳です。
と、生産者が単純に美味しいワインを造るにはで辿り着いたのが自然派なのです。
なぜ
と思われる人もいらっしゃると思うので、簡単に説明致します。フランス(他ヨーロッパ)は第2次世界大戦後、農産大国にしていこうというのが、国の政策でした。その為、大量生産し、世界に輸出大国にする為に、農薬・化学肥料の研究・使用が進んでいきました。当然、生産者は量を造る為に、葡萄が熟して腐る事を嫌がり、若い状態での収穫・更に熟していない分、補糖したり、酸化を防ぐ為に、大量の酸化防止剤を使用したり
そんな事から、次第に品質が落ち・・・ただし、そんな中でも、美味しいワインを造っている生産者もほんの一握りだけいました。その造り手が評価され、次第に生産者の考え方も変わって来た。それが今のワイン界の流れです。

単に自然派といっても、栽培と醸造に分けられます。
(長くなるので、覚悟して下さい)

栽培編

今、主流となっているのが。リュット・レゾネ(減農薬栽培)。こちらは必要な時以外は使用しない・・対処療法みたいなものです。基本的には使用しないんですが、風邪を引いた時に薬を飲むように、悪い所だけを直す為に使用します。
ビオロジック(有機栽培)
化学肥料・農薬を一切使用せず、葡萄を造り上げています。
ビオディナミ(生力学農法)
ビオロジック+天体の位置・地中のバイオリズムなども考えた上での、本当に自然の持っている部分を最大限に利用している農法です。

葡萄の糖分は、全てアルコールに変化します。糖度が低いと薄っぺらなワイン・糖度が高いと厚みが出てきます。ただし、葡萄の熟度を上げるというのは、生産者にとっては大きなリスクを伴います。熟すのを待ったせいで、腐ってしまったり、病気にかかったり。よっぽどの信念がないと、下手をすると1年間無収入のプータロウになってしまう可能性もある訳です。
しかも、手間(コスト)もかかります。ですから、まだまだそうゆう造り手は少ない訳です。

と、まずは栽培編でしたが、次回は醸造編です。この2つがあって初めて成立しますので、次回まで

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