病院に着いてすぐに本格的な陣痛が始まった母。
娘は楽しそうに今日始めて開けた
通信教育の教材に夢中だ。
母:「みい、なんか楽しそうやなぁ。」
母:「お母さんに『大丈夫』とかないの?」
陣痛の合間に話かけてみる。
が、夢中で遊ぶ娘。
看護士:(*^_^*)
そして、慌ててビデオカメラを荷物から出す父。
陣痛もかなりで、
子宮口も開き、いきみはじめる母。
先生&看護士:「もう出てますよ!」
看護士:「もうちょっといきんで!出す感じで!!」
物凄く出す感じで頑張っているのだが、
・・・
・・・・・
全く出て来る気がしない。
いつの間にやら父の側に居た娘。
もうすぐと聞いて覗き込もうとする。
父:「邪魔になるからこっちにいとき!」
母は陣痛の度に大声で叫んでいるのに、
そしてこんなに沢山の人がいてうるさいのに
・・・
無反応で熟睡している息子。
普通は陣痛の痛みと共にいきむのだが、
その痛みの合間にも、
看護士:「ちょっと出す感じでいきんで貰えますか?」
と言われる。
母:「もうちょっと、ってどこまで出てるん?」
痛みに耐えつつ父に聞く。
父:「頭半分位。」
ΣΣ(゜□゜;)
頭挟まったまま!?
しかし、いくら必死になっても膠着状態は変わらない。
医師:「裂けそうやね。」
・・・
医師:「切りますね。」
パチンパチンと何度もハサミを入れるような音が。
そこからいきみようやく、
出て来た!
が、体の色が紫色。
・・・
・・・・・
動いてない?
チューブを口に入れて吸い出し、
足を持ち上げ、足の裏を先生にペシペシされる。
永遠にも思われるような沈黙の後、
赤ん坊:「ゴホッゴホッ!!」
・・・
・・・・・
赤ん坊:「ウェ~ン!」
泣き始めた赤ん坊。
すぐに別室に連れて行かれ、父と娘がそれを見に行った。
母は足がガクガク。
妊娠中からの腰痛・股関節痛のせいで
全く足も動かせない。
そのまま胎盤・切開の処理をしてもらう。
母:「そう言えば水曜日の検診で初めて、」
母:「『脂肪の塊みたいなのがある』って言われたんですけど、」
医師:「あ、それ今取っています。」
医師:「これ、脂肪の塊じゃなくて多分・・・。」
医師:「分泌物とかが溜まっていると思います。」
医師:「前回の出産後に出来たんだと思います。」
母:「どれ位の大きさなんですか?」
医師:「私の親指の先位ですね。」
と、親指を見せる先生。
この日の当直はたまたま普段診察を希望している人気の先生。
(この前は予約一杯で違う先生)
そう言えば娘の時もこの先生だった。
医師:「たまにあるんですよ、こういうの。」
医師:「1年に1・2回位かなぁ。」
・・・
かなり稀じゃ?
と思いつつ、
局所麻酔の駐車と縫合の痛みに耐えて待つ。
と娘が、
娘:「おかあさん、あかちゃんだっこした~♪」
娘:
d(^O^)b
嬉しそうに報告。
娘:「うわぁ~!おなかぺっちゃんこやなぁ♪」
さらに縫っている先生の手元をみようと覗き込む娘。
・・・
怖くないのか?
母:「ちょっとそこは見んとき。」
母:「赤ちゃん見ておいで!」
と言われてまた赤ん坊の所へ行った娘。
もう一度息子に目をやると
・・・
やっぱり熟睡したままだった。
・・・つづく。
次回は息子の反応を!