むすんで ひらいて

すべてが帰着するのは、ホッとするところ
ありのままを見て、気分よくいるために

もしや

2014年03月27日 | 日記
蒼い夜の始まりに、杏の花がポップコーンのように浮かんでいる。
根元には、ムスカリの花も首を伸ばしてきた。
春の庭は、見ているだけで、なんだかくすぐったい


先週末、去年の元旦以来久しぶりに、愛知県蒲郡の竹島へ海を見に行った。
引き潮で、島まで砂浜を歩いて行けそうに思い、浜へ降り立ったとたん、強風が吹きつけた。



黒いぽつぽつは、干潟でお食事中のユリカモメたち


近づいてみると、思ったより湿り気が多そうなので、無難に橋で渡ることにする。
ところが、橋の上は更なる暴風域
立っているのがやっとで、いつかテレビで台風中継をしていたレポーターさんの姿が頭をよぎった。

そんな中、カモメに麩菓子をあげている強者を発見!
めっぽう感心したので、なんとか踏みこたえて携帯を掲げる。
グラグラ

真っ向からの風に、時おりカモメたちも吹き飛ばされて、砂の上に着地し、また風を読み、飛び立ってくる。


でも、ふしぎ。
今こうして写真を見ると、あのボーボー吹きすさんでいた風の音はもちろん、オノノクまでの風圧も「へぇ~。」くらいに思え、それどころか、さっそうとカモメの飛翔する長閑な春の海に見えなくもなくて、そのことに改めて感心してしまう。

なにしろ、彼らは羽ばたいてこそいるけれど、ずっとこの位置でバランスを保っているのであり、前進しているわけでもないのだから。


たとえば、ひとつの話が、そんな風にちょっと別な味付けで、心に映ってるってことはないかしら。











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