比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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武州・・・市野川・・・諏訪堰あたりを散歩

2011-06-14 | 川と滝と湖と海と橋の風景
埼玉県東松山市、国道254号線古凍(ふるごうり)交差点から県道345号線を東に500mm、慈雲寺橋を渡って左へ、天端(堤防上の道)を上流に800m、農業用水堰「諏訪堰」にやってきました。

天端から見下ろすと取水堰が見えます。諏訪堰です。向こう岸に歩いて行けそうです。降りてみます。

可動式、転倒ゲート4門。諏訪はこのあたりの小字名かと思います。

右岸から見てみました。冠水橋といわれていませんが人道橋も兼ねているようです。といってもいまは釣り人ぐらいでしょうが。
左側に堤防に向って吉見用水が始まります。

吉見用水は堤防を潜り約800進むと横見用水に合流し、下流でまた分水されていきます。それより前500mに煉瓦水門がありました。
「水府門樋」2002年建造。煉瓦は深谷市の日本煉瓦の製品。水府は小字名かと思います。
現存する唯一のレンガ造り箱型2連水門、日本土木学会が選定した「日本の近代土木遺産」、町指定文化財。
川岸を散歩し、冠水橋や水門みたいなものを見るとつい足が止まってしまいます。水耕民族の長い歴史を見るような気がします。鉄やコンクリート、煉瓦でできたものは江戸時代は石や木で作られていたでしょう。水路も泥で作られ柳などで固められた畦川です。低水地に堰を作り、しかも人道橋にして、大水が出れば水の中、自然の脅威を容認するやりかたです。直線堤防はかつては霞堤だったようです。大水が出れば遡り水田を冠水させます。やはり自然現象の容認です。



散歩は続きます。オオヨシキリのゲロゲロという蛙の合唱に似た囀りが聞こえます。


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