比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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山の遭難・・白馬岳、奥穂高岳

2006-10-09 | 山が好き
今朝の新聞に海・山の遭難事故の記事が大きく載ってます。
下の写真は白馬村の今日の映像です。麓は紅葉もまだのようです。山はもう本格的に冬です。先週は土曜日までは全国的に大荒れでした。


新聞は北アルプス白馬岳で7人パーテーのうち2人死亡、2人行方不明、奥穂高岳で2人パーテー2組(計4人)が救助を求める連絡(今は通信機器が発達していてまるでJAFを呼ぶようにです)があり捜索中、北海道大雪山系旭岳で1人行方不明と報じています。
5月若葉のころ、10月紅葉のころ山の気候は急変します。すべては想定内のことです。
私は信州の生まれです。信州の人はむかしは冬に山などにはけっして登らなかったのです。あんな寒くてオッカナイところに都会の人はよく行くねえ、と言ってました。ですから山で遭難したという話は聞いたことがありません。茸取り、山菜取りでつい欲に駆られて奥に入ってしまい迷ってしまったり滑落したりするというミットモナイことはあります。

ここに2冊の本があります。
本多勝一 「山を考える」(朝日文庫1986)
        本書は1966年実業之日本社から出版
武田文男 「山で死なないために」(朝日文庫1990)
        本書は1987年朝日新聞社から出版
たいへん前に出版されたものですが現在でも発売されています。内容的には古いものかも知れません。毒にも薬にもならないと言う書評がありましたが予防薬にはなると思います。現在とは装備が違います。新素材の防水、防寒の衣類や通信機器の進歩は比較になりません。すべてが軽量化しています。いま山に登っている方は見るべきものは無いと思うでしょう。しかし一度は読んでおいたほうがいい本です。いまだに読まれているのも分かります。二人とも記者として山の遭難現場を取材して、その現場から警鐘を鳴らしています。

  雪よ 山よ 我らが宿り
   俺たちは 街には 住めないからに

  いつか ある日 山で死んだら
   古い山の友に 伝えてくれ

こんな歌を歌ってる場合ではないのです。遭難にかかる救助費用まで計算してくれています。
山の好きな方、美しい山を愉しむために、ぜひ読んでみてください。
追記、夜のニュースでは白馬では4名、穂高では1名の死者が出たことを伝えていました。         


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