比企の丘

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軽井沢スキーバス転落事故の・・・碓氷バイパスをたどってみた

2016-02-29 | メディアのニュース、情報から
2015年1月15日未明の国道18号那長野県軽井沢町入山峠付近でのスキーツアーバス転落事件、乗員・乗客41人、ウチ15人の尊い命が失われました。
2月18日、所要で信州に行く途中、この峠道をたどってみました。
国道18号線旧碓氷バイパス、群馬県安中市横川から軽井沢まで約23㎞、速度制限50㎞/h。横川駅あたり標高約380m、入山峠頂上付近の最高到達地点1038m、標高差約658m。

横川から軽井沢に向かって上り車線・・・急カーブ、上り坂、最大傾斜度8%の標識。
カーブ数45(旧18号線は148カーブの酷道)、カーブごとにカーブ№の標識、急カーブにはR標識(Rの半径)。
カーブはクロソイド曲線、片勾配の設計であるが息つく暇もなく緊張の連続。
上り車線は追い越し車線が設けられ遅い車はユックリと、所々にチェーン脱着駐車場があってひと息つけるように。

ようやく峠の頂上です。ホッとします。道の両側にチェーン脱着駐車場があり、ひと息つけるようになっています。

クロソイド曲線・・・戦後ドイツから招いた道路の専門家ドルシェが導入した土木設計技術、簡単にいえばドライバーが車をカーブで一定のスピードにしてハンドルを一定の角度で走行したときの曲線のこと。日本で最初に採りいれられたのは1958年国道17号線三国峠。

最高標高地点1038m、群馬・長野の県境。これより下り坂になります。

大きな標識・・・「急坂道 エンジンブレーキ併用」「傾斜度8%」。
Rの標識がありますがほとんど角度のない緩やかなカーブです。
このほとんど直線に近い緩やかなカーブが、8%傾斜の下り坂を意識させなくする、落とし穴かもしれません。

峠の頂上から、旧碓氷バイパス料金所(旧碓氷パーキングエリア)・・・現軽井沢除雪ステーションまで約1300mです。
除雪ステーションはチェーン脱着用のかなり大きなスペースがあり、多人数が利用できるトイレもあります。運転手も乗客もひと息つけるところです。

悲劇は頂上から約900m、除雪ステーションまで約300~400mの地点で起きました。
乗客の死亡者13人、すべて春秋に富む若者、残念です。口惜しいです。


※タラ・レバですが、息つく暇もない上り坂の終った入山峠の頂上の車寄せのスペースでひと息ついていれば。「エンジンブレーキ併用」の標識をチラッと見ていれば、頂上から約1㎞の除雪ステーションでひと息つく心づもりをしていれば・・・
※エンジンの動力と動輪軸とをつなぐギアはニュートラル状態、スピードは90㎞を越えていたそうです。頂上から数分の間に何があったのでしょう。、


碓氷峠を通るみなさんへ・・・上信高速道であれ、国道18号線であれ、旧国道であれ、下り坂にはくれぐれも気をつけてください。下り坂には追越車線はありません。前を走っている車に近づいて威圧することの無いように、「ゆっくり走ろう信濃路を」を・・・です。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
たられば・・・・・ (こきおばさん)
2016-03-01 06:47:44
その通りですね。
将来のある若者ばかり・・・・・肉親の悲しみを想うと・・・言葉がありません。
            合掌
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こんにちは (多摩NTの住人)
2016-03-01 08:03:48
この道は高速道路ができる前は年に何回か通っていました。悲惨な事故でしたね。ご冥福をお祈り致します。
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春秋に富む若者の死 (こきおばさんへ・・・ヒキノ)
2016-03-04 09:25:54
残念です。
現場を通ってみました。1年に何回か通過する道です。
下り坂に危険が潜んでいる道です。
皆さん気をつけましょう。
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碓氷バイパス (多摩NTの住人さんへ・・・ヒキノ)
2016-03-04 09:28:47
いまでも1年に数回通ります。
下り坂が怖い道です。
皆さん、気をつけましょう。
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