うちのすぐ近所に、おいしいパン屋さんがあるんです。
四畳半くらいしかないんじゃないかってくらい小さいし、
週3回も定休日があるし、
チェーンのベーカリーに比べると種類も少なめ。
だけど、味は非常によろしい。
ので、おかずパンやメロンパンやシナモンロールが食べたくなると、
ちょくちょく行ってます。
熱があって今日学校を休んだちびっちょがお昼に食べたいと言うので、
今日も買いに行きました。
時間は11時半すぎ。
お店に入って、目が点になりました。
ない。パンがない。
4つくらいしかない棚、どの段にも、どのトレーにも、パンがほとんどない!
かろうじてあったのが、写真のパンと、あんパンいくつか、スコーンが10個。
小さいわりに人気のあるお店だから、いままでも午後に行ったら地味なパンしか残ってないし、
12時前に行っても目当てのパンは売り切れなことはよくあった。
でもこの時間にこんなにパンがないことは初めて。
レジのおばさんに聞いたら、何日か前にテレビで紹介されて以来、こうなんだって。
「もう、焼いても焼いても売れちゃって。。。」
って、おばさんは目の下にクマつくって、心底困ったように言うので、
「や、でも、いいことですよね(^^;)」
って逆になぐさめちゃった。
帰りがけ、「ごめんなさいねー、ホントに。もう少ししたら落ち着くと思うから、
また来てくださいねー」
って、泣きそうな顔してたなー。
(ま、そのおばさんは基本的にいつも‘こまり顔’した方なんですけどね。)
近所の人に愛されてたおいしいお店が、テレビや雑誌で紹介されたとたん遠方からの客がどっと押し寄せて、
代わりに常連客がはじき出されて離れていってしまう、
というのはよく聞く話だけど、実際体験したのは初めてだ。
(お客が増えるのに伴って、何年かかけてじわじわダメになっていっちゃった
ラーメン屋さんや居酒屋さん、というのは時々あったけど。)
なんか、淋しいもんだなー。
やっぱり、こじんまりと誠実に商いしているお店は、取材に対しては慎重にならないと、なのね。
取材お断りだからってお高くとまってるとか、そういうことでは全然ないんだなぁ、
というのを実感したです。
ちくわパンとメロンパンが食べたいんだよーと泣くちびっちょよ、
そういうわけだから、ちょっとガマンしてくれ。
ママもあそこのシナモンロールが食べたいのはやまやまだが、
開店前に行列して買うほどの情熱はないのだ。
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