りん日記

ラーとか本とか映画とか。最近はJ-ROCKも。北海道の夏フェスふたつ、参加を絶賛迷い中。

K.K.T.V. 感想(ネタバレあり)

2009-02-18 00:53:05 | ラーメンズ - DVD・本・雑誌等レビュー
目、やっぱり離れてんなー……

……って、ちがう!!

いや、なんか今回、しみじみ思っちゃったのです。。。
あと、まつげ短いんだね(微笑)。




『小林賢太郎テレビ』、以下ネタバレしつつの感想です。
まだご覧になってない方はご注意ください!

うち、たたむ機能が付いてないので、下にスクロールしたら見えちゃいますからね。
「見たがりません、見るまでは!」 ガマンしてくださいねー!

















***********************************************************************

まずね。何よりもね。これですよね。


0から1はつくれなくても

もがき苦しめば0.1はつくれる。

それを10回繰り返せばいいんですよ。



そしてふと視線を宙に飛ばしたかと思うと、二三度うなずいて、かみしめるように。


……そうやって、つくってます。



です、って……

ねーーー……

この人は、ここ最近はずっとこれが言いたいんだと思います。

天才じゃない。神じゃない。

人とちがうところはあるのかもしれないが、
最初から人より勝るものをいろいろ持ってるわけではない。

だけど苦しんで0.1を産み出して、しかもそこで終わらずにさらにそれを10回繰り返す。
そうやってつくってるんだよ、ってみんなに伝えたいんだと思う。

で、その、「0.1を産み出すところまで」を実際に見せてくれたのが、
最後の「テレビ」のお題のコントだったと思います。

そのくだりがすごくよかったなぁ。

「小林賢太郎のドキュメンタリー」といっても、結局は隔靴掻痒な感じで終わるんじゃないかな、
って思ってたの。見るまでは。
1時間の内訳はわからないけど、コントの合間にインタビューやプライベート映像を挟む構成だろうから、
「小林賢太郎をわかる」あるいは「わかった気になる」にはとても時間が足りないだろう、
と思ってた。

でも、ぽんと投げ出されたお題に3日間という短い時間でどう向かい合うのか、
どう苦しんでどんな0.1が生まれるのか、
そこを見せてくれたことで、なんだか私の中ではすごく「腑に落ちた」。


ああ、やっぱり小林賢太郎はすごくない。

同時に、やっぱり小林賢太郎はすごい。


彼の「すごくなさ」と「すごさ」、両方を端的に見せてくれたのが
コント『テレビ』とその制作過程だったと思います。

んー、なんかもっとこう、うまいこと説明したいんだけどできない。
どんなふうに「腑に落ちた」のかもっとちゃんと言葉にできるといいのですが。
これが精一杯だ


あとは、見ながら思ったことをポロポロと。


*もう、オープニングからしてすごい! リキ入ってる!
 本気だー、ポツネンさん、本気だよ!って思いました。

*眠りながら台本書くポツネンさん。鉛筆削ったあとに先をちょんとつついて
 尖ったのを確かめる細かさが好き。

*自由なラジオ体操をするあの子と、『DROP』で干支の順番を覚えようとしていた子と、
 ラビリンス下高井戸店のナンバー12くんは、私の中で同一人物です。

*体操で、斜めにくっ!と片手片足伸ばすときの顔が好き。

*ポツネン氏のキッチンの備品。台ばかりにホーローのキャニスターにトースター。
 いちいち素敵。寝室においてあったチェストも。あ、自転車も。

*街に出て、ショウウィンドウの中でマネキンのマネをするポツネン氏。
 何、あの目! あんなワザも持ってたの!? 前に見せたことあった、あんな目?
 歌舞伎役者ですか。

*クロマキーで遊ぶ賢太郎さん。
 例えば「王様のアイデア」みたいな店に一緒に行って、
 自分が見つけたおもしろグッズを「ねね、これ見てよ、おもしくね?」って
 話しかけられてるみたいな感じ。幸せ。

*写真館のポツネン氏。の脳内のポツネン氏。
 俯瞰のアングルで見る賢太郎さんが新鮮!
 あの目にやられる~ 離れてる~~~(やめなさい)

*ラストまでとことんPOTSUNENの世界で、ぞくぞくわくわく。たまんねv
 『DROP』のテーマ曲がまた聞けたのも嬉しい。
 で、あの終わり。
 次もある……って、こと……?
 スタジオで撮影終わったとき、「終わっちゃうんだ、つまんねーな」って言ってたし、ね!!
 もう1本つくって、2本収録したDVDにすればいいんだ。
 そうだそうだ、そうしよう。(ファンは勝手です)



アトリエの様子とか動物園での彼とか、いろいろ「うきゃv」と思ったけど、
ま、そのあたりはいいよね(笑)。


「腑に落ちない」けど「腑に落ちた」テレビでした。
賢太郎さん、ありがとう!
楽しかった、面白かった、「そっかー!」でした。
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4 コメント

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たくさん書いてるよー(笑) (桃戸千)
2009-02-18 07:01:21
すげえ、丁寧だ
腑に落ちる、「丁寧」だよ(笑)

なんだ、きっちり書いてるじゃん


>ああ、やっぱり小林賢太郎はすごくない。

同時に、やっぱり小林賢太郎はすごい。

そうそう、これを解ってもらえれば賢太郎さん
本望だよね
で、プー子さんが言ってたんだけど
後輩や、若い子たちに、一線で活躍してる人は才能があるからじゃない、努力の積み重ねなんだってことを伝えたかったんだと思うよね


>スタジオで撮影終わったとき、「終わっちゃうんだ、つまんねーな」って言ってたし、ね!!
 もう1本つくって、2本収録したDVDにすればいいんだ。

さんせーーい
てか、半年に一回ぐらいの定期番組にして下さい!

返信する
Unknown (りん)
2009-02-18 08:44:58
~桃戸さん
きっちり……書けてないよー
どうして「すごいけどすごくない」と思うのかちゃんと書きたかったの…
いやちがうな、「すごくないところがすごい」んだってことが
K.K.T.V.をどう見たらわかるのか、ってことを
具体的に書きたかったの。
でもできなかった
桃戸さんはそこのとこ、ちゃんと書いてたもん。
修行修行。

>後輩や、若い子たちに、一線で活躍してる人は才能があるからじゃない、
>努力の積み重ねなんだってことを伝えたかったんだと思うよね

うん、激しく同意。
これ、賢太郎さんだけじゃなくいろんなクリエーターさんが言ってることだけど、
なかなか伝わってないよね。
すごいことやってる人を目の当たりにしたとき、
「この人には才能がある」と思うのは「逃げ」なんだよね。
才能のあるなしじゃなく、やるかやらないか、なんだよね。。。
絵ふでの校長も何かにつけて言ってます。

>半年に一回
うぎゃ、私はそれキツい(笑)。
一回やられただけでもうお腹いっぱいで消化するのに大変だもん。
ゆうべもその前も、夢見たよ……
ゆうべなんか機関車の写真撮ろうとして線路に近づきすぎて、
はねられましたよ(苦笑)。
返信する
Unknown (ふわ)
2009-02-18 09:24:20
さすがりんさん!
やっぱりツボを押さえてる。
手の動きは言わずもがなだけど、私はあの、
マネキンのポーズと表情に「をを!」と思った。
あと、ポツネン氏の瞬きの少なさと、鼻の穴の
自由自在さにも。

才能はね。
努力を続けられること自体が、才能だと思うの。
どの世界でも、単発で光ったことが出来る人
は、わりとよく見られるけど、それを続けられ
る事こそが、才能だと、しみじみ思う今日この頃。

だから、続けられない人はつまり
「才能がない」
ってことなんだな、と。
子どもを見ていても、自分の人生を振り返って
も、そう思う。

いるのかな。
絶対にいないと思う。
なんの努力もしないで、上の方に居続けられる
人って。

ただその、ベースになるモノってのは有るかも
しれない。
そのベースになるモノを、いかに自分の中に
見つけるかが、人生を決める気がする。

それをきちんと見つけられれば、努力は続けら
れるはず。
見つけるのは自分自身だとは思うけど、親とし
ても何かアドバイスできないか、思い悩む毎日
です。
返信する
Unknown (りん)
2009-02-18 22:51:59
~ふわさん
うん、彼が他の大勢の人とちがうことの一つは、
「続けるか続けないか」だよね。

ただこれも、それを「才能」と呼んじゃうと、
「続けることができるのは天からそういう資質を与えられたからであって、
その人の意志は関係ない」ってことになっちゃうような気がするんだ、私は。
「才能」っていう言葉をどう定義づけるかによっても変わってくるとは思うんだけど、
続けるか続けないかは、「才能」じゃなくて、
「意志」だと思うの。

まぁ、「努力を続けられる強い意志」は天から与えられるものだ、
と言われれば、それはそうかもしれないとも思うけどね。。。

>ベースになるもの
うん、「これに関してなら自分はいくらでも努力できる」ってものを
見つけてほしいよね、我が子には。
そういうものを持つことを才能というのかもしれないな。


>鼻の穴の自由自在さ
爆笑ww
「ねぶた祭り」のあの顔を思い出しました。

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