技術士(総合技術監理・機械部門)のブログ

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流れとよどみ

2006-03-22 22:28:24 | ロボット
流れとよどみ―哲学断章

産業図書

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哲学なのだが,実は哲学とは結構科学的であることがわかる.
この本の中の9ロボットが人間になるとき
を読むと,他人から決して理解できないこと=自分しかわからないこと 例えば,私が見ている赤いリンゴの色は,他人からどう見えているかは,もしかしたら違うかもしれない.逆に言えば,ロボットが悲しいと言っているとき,ロボットが本当に悲しいのか,単純にブログラムにより悲しいと言っているのかは我々にはわからないのと同じことである.
このことは,「そういうもの」であって,それを議論しても意味が無いとまで言っている.この前提に立てることで,ロボットが脳の情報処理モデルにより心をもつように見えたとき,我々はそれをロボットが心を持ったと言って良いように考えられる.それ以上でもそれ以下でもない.