技術士(総合技術監理・機械部門)のブログ

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信念で設計できるか?

2006-03-09 17:11:49 | 雑感
北海道の方でも,耐震偽装?の問題でもちきりですが
当の二級建築士は
耐震壁の入れ方により耐震性があがる,その扱いの考え方に
設計解析ソフトやその考え方に違いがあり
自分は正しいという「信念」により設計したという

まったく開いた口が塞がらない

信念は非常に良い事であり,技術者としては常に信念を持ってやるべきである
しかし,設計基準が法律的に決まっている場合には違う
それは絶対であり,その中の自由度で設計しなければならない

それほど信念があるのなら,建築評定制度があるから,建築センターそこの評定を受けて耐震性の公的な判断を得なければならない(今,建築センターの役割は変わっている可能性がありますので違うかもしれませんが,おおすじではこのようなことであると思います)
免震設計という新しい建築構造を採用する場合,一昔前には建物毎の評定を受けて施工していたはずだ.
つまり,法律に適応しないなら,それなりの方法で評価を受けて,設計して良いということである.

それをしないのに「信念」があるというだけで,法律に沿わない設計したとなれば,言語道断である.

技術者として,技術者全体の評価を下げる行為であり,非常に腹立たしい.