技術士(総合技術監理・機械部門)のブログ

技術士がお届けする,技術,工学,技術者倫理などの話題

イルカの速さ

2006-06-25 22:55:57 | 科学
工学だけど,科学的な話題
イルカのスピードは現代の科学でも解明できないって本当?

筋肉が発するエネルギー(動力)が,他の動物同様であると仮定した場合
流体力学見地から見て,イルカのスピードは理解できないらしい

スピードから計算すると なんと動力は3倍以上発生しているという結論になってしまう.でも,イルカと他の動物の筋肉がそんなに違うとは思えない

そんな話題を,流体力学から見てみる本

おすすめ
イルカに学ぶ流体力学

オーム社

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エレベータ

2006-06-20 22:55:47 | 倫理
シンドラー社のエレベータでの事故
ブレーキか制御系か
機械系であれば,9日前の検査でわからなかったか

点検リストの公開があったが
ブレーキの仕組みとして,ギャップというものがあります
あのブレーキは一見したところドラムを挟むブレーキライナーが
ばねで押しつけられて,摩擦力を発生し,制動する仕組みです
ばねで押し付けるため,ブレーキのライナーとドラムとの隙間が重要で
自動調整機能がない時には,その隙間=ギャップが大きくなると
ばねの縮みしろが少なくなって,押しつけ力が減り,制動力が減少するという
ことになります
このギャップ代を計測(管理)していないというのはおかしいと思います

また,制御系の問題ですが
これは,様々なテストにより検証するしか無いという現実があります
ソフトウエアは,必ずバグがあります.通常の点検ではそれは判明しないと思います.メーカとしてトラブル事例をもとに,改善していくしかなかったのは少し前の話です.
今のソフト制御であれば,あってはならない状態は単純な仕組み(ソフト)で監視するような2重の安全対策を当然すべきであって,そんなソフト上の対策をしていないとなると,それをしていないのは「遅れている」ためか「金をかけていない」ということなのか?
 ソフトウエアの評価も含めた技術評価ができない役所
 メーカ側のコストダウン姿勢
 もうけてなんぼ
 ですが...

メーカの姿勢,技術者倫理が問われているのです

雨の日は お勉強!(モータ編その1)

2006-06-18 14:33:46 | 技術
ヨットの啓蒙ばかり本家でやっていますが

ちょっとは技術についてお勉強を

世の中で役に立つ技術を紹介して,自分も勉強しようと思います
さて,世の中身近にあるもの
衣食住
ホットな話題としてエレベータ
私も,数年前に昇降機検査資格者というのを取りましたが,主に遊戯施設設計のために取った次第で,もちろんエレベータのお勉強も,そこそこしました.

エレベータなどの機械を動かしているのが「モータ」
モータは身近に多く存在する機械です.冷蔵庫,洗濯機,掃除機,CDプレーヤ,パソコンのハードディスク,DVD,車(最近は30個以上使っている:セルモータ,パワーウインドx4,ワイパー,リモコンミラーx4,ラジオアンテナなどなど)
多くのモータが使われています.

そんなモータをお勉強していきましょう