技術士(総合技術監理・機械部門)のブログ

技術士がお届けする,技術,工学,技術者倫理などの話題

身体知とは

2007-01-30 20:22:50 | ロボット
身体知システム論?ヒューマンロボティクスによる運動の学習と制御

共立出版

このアイテムの詳細を見る

伊藤先生の著書である
運動から知能に迫る
すなわち身体機能から知能にアプローチする本である.運動機能なしには,知能は発達しなかっただろう.という立場とロボティクスをベースとしたアプローチをまとまている.
運動を記述するためには 動的システム表現が必要である.そこからこの本は出発する.そして,神経系の反応,小脳モデルなど,身体の機能を模擬したシステムを考えて行く.
非常によくまとまった著書である反面,教科書的である
ロボティクスの一つの教科書として有用かもしれない

またか

2007-01-27 20:23:52 | 倫理
どうして再発するのか
三洋電機の洗濯乾燥機
松下電機はガスストーブ回収に必死だった
対応が遅かったかもしれないが,印象は大きく悪くない
しかし,三洋電機の対応は非常に悪い
設計瑕疵なのか製造瑕疵なのかも明らかにできない対応
トップの資質が無いのか
どうも理解に苦しむ


倫理の問題 再び

2007-01-21 16:29:49 | 倫理
不二家の対応
あるある の対応
どうしても出てくる人間の甘え
現場のコントロールの問題は全て,上部の認識の甘さによるものであろう
現場の意識が高くなるためには,経営陣のやり方しか変えようがない
関西テレビも製作会社にどういう対応をしていたのであろうか

どうしたらこれらの問題が防げたのか

さらに,北海道ガスの問題
担当レベルではわからなかったと言うが
ガス管のメンテンナンスは誰もわからなかったのか?
以前にも同様の事故が起きているようだ

これらの問題は 個人の倫理
という側面があることも事実だが

それ以前の リスクマネージメント能力の欠如としか言いようがない

個人の倫理の向上とリスクマネージメント
この両輪により運営できない会社は,本当に危ない

経営リポートなどにもこれらの事項を積極的に開示することが
今後さらに求められていくのではないか

事実,だめな会社は経営も良くない
経営だけなら,その会社が潰れてしまえば良いが
北海道ガスみたいな事故は
会社もだめ
お役人もだめ
だから個人で防衛するしかないのか

ペンローズとゲーテル

2007-01-11 22:29:57 | 科学
ペンローズの“量子脳”理論?心と意識の科学的基礎をもとめて

筑摩書房

このアイテムの詳細を見る

を読んでいるのだが,ちょっとわかったことがある.
ゲーテルの不完全性定理なるものを,
どうしてペンローズは語っているのか

すなわち 以下のような議論のようだ

1 ある命題が真である
2 その命題には,証明できないものが含まれる
 (ここまでがゲーテルの不完全性定理)
3 しかし,それが真であることは人間は知っている
4 証明できない=計算できないということ
5 人間の脳は,計算機ではない
6 なんとなれば計算できないことを人間は真であると理解するから

というようなことらしい
なんとなくわかるようで,天才の言う事は難しい

オントロジー

2007-01-07 19:13:15 | 工学
オントロジーとは何か
初めて聞く時には何を言っているのかよくわからないが,私の理解では
オブジェクト指向に適した情報の整理方法であり,セマンティク つまり文章の意味に即した検索処理などが計算機でやり易くなるメリットがある.
言葉の概念をどのように整理するか これに尽きると思うが
車という概念をどう定義していくか
それが整理されるとそれに関する情報処理が素早くできる
車の構成としてタイヤやエンジンがあるとすれば
車の話題において,エンジン性能を言っているのかタイヤの性能を話題にしているのかまで計算機にて取り扱える
それにより,検索する祭にもただ単に,「車」「オイル」と検索した際に エンジンオイルであることを絞り込みやすくなる

私は専門家ではないので これ以上はよくわからないが,この本をちょっと読んでみた
オントロジー構築入門

オーム社

このアイテムの詳細を見る


例題が多く,オントロジーという概念が多少わかったようになる