伸ちゃんのブログ

ひたちなか市にある、お寺の住職のブログ
毎朝の境内の一コマと坊主の一言を毎日更新中

悪事 Part2

2008年08月30日 | Weblog
今は雨は降っていません。昨日から湿気が強いですが、今日も同じような感じです。
関東・東海に被害を出した豪雨は今日も警戒が必要みたいです。ここ茨城も県西地域に被害がでました。
寺の近くの川も川幅がまし、濁って、流れが早いように見えます。今日一日気をつけましょう。

悪事をしても、その業(カルマ)は、しぼり立ての牛乳のように、すぐ固まることはない。(徐々に固まって熟する。)
その業は、灰に覆われた火のように、(徐々に)燃えて悩ましながら、愚者につきまとう。 『法句経』

昨日はこの句を紹介して終わりましたが、つづきです。
普段は自分を正当化するのに必死なので(人間の性なんですかね)、
自分自身の行いを悪い方にはとりたがりません。
悪事の中でも最も身近なのは“怒り”ですが、“怒り”に正当性はないと佛教では見ます。
ですから、いらだったり、嫌ったり、するような時は自分自身に問題がある、と見なくてはいけないのです。
“怒り”は管理されていないこころから起きます。“怒り”は周りや自分自身を傷つけるだけで、なんの役にも立たないものです。
自己管理されていないこころから発せられる感情(怒り・欲・憎しみ・見栄・わがまま…)はとても危険なんです。
管理されていない川は氾濫をおこし、多大な被害をおよぼします。こころも同じです。
“怒り”が起きた時は、「ちょっとまてよ」、といったん停止をすることが必要なんですよね。難しいんですが、とても大事なことです。
いつも澄んだ、清らかな川の流れをイメージしましょ。私たちのこころもそうありたいですよね。