M's 備忘録

「頭蓋咽頭腫」という脳腫瘍の闘病記を主軸に、
日々の備忘録をブログにつづります。

年末からの波乱万丈6(頭蓋咽頭腫と、とんでもない医師との決別)

2010-02-13 19:27:58 | 闘病記
保険のことも調べて、
後は手術してもらう病院に行くだけなんですが、
一応主治医にもいろいろ確認する事や、
他の医師にも聞いてみておく必要があります。

まず、主治医に出来るだけ細かい話を確認しないといけません。
(診断および手術の内容について)
そして、念の為セカンドオピニオンも受けようということになりました。

診察の時間となり、主治医とお話です。
今回は相方も同席です。
主治医は手術日の日程を決めたいらしく、
「手術日は決まりましたか?」と聞いてきます。
そこで、「伺いたいことがあるんですけど」と切り出すと、
「まだ何が聞きたいんです?」と
ちょっとイラッとされてました。

大まかには以下の3点です。
  1.頭蓋咽頭腫というものについて
  2.手術のやり方
  3.なぜ鼻からでは手術が出来ないのか

これでやっと詳しい説明をしてもらえました。
(なんか嫌々っぽかったですが。)

こうやって、私達が質問を続けると、
主治医の方も「手術を受ける気が無い」
という事に気が付いたらしく、
さらに苛立ってこんなことを言われました。
 「そんなに不安なら、インターネットなり何なりで、
 腕のいい医者をご自分たちで調べて行けば
 良いじゃないですか。
 どの医者でも良いような紹介状書きますから。」
とこうです。
(どうもプライドを害されたらしいです。)

で、セカンドオピニオンを受けたい旨を伝えると、
「はいはい。どこでも受けてきて下さいよ。」
 とこうです。

とりあえず「ありがとうございました」とお礼を言って、
その場を離れましたが、
セカンドオピニオンは
  「やってもらう病院に対して予約、主治医からの紹介状が無い」
と受けられないそうです。 (看護師さんが慌てて飛んできました。)

とりあえず、病院を指定してセカンドオピニオンを受けることに。 セカンドオピニオンでは、とても丁寧な説明を受けました。
非常に分かりやすく、相方共々しっかり理解することができました。

ただ、説明をされた医師も「鼻は難しいですね」との事でした。
鼻からアプローチする為には、腫瘍が頭の中心にないと難しいらしいです。
(私の腫瘍はかなり右寄りに大きくなっています。)

最終的な結論は、主治医と同じでしたが、結論に至るまでの説明がかなり違い、
主治医を変えようと考えた自分の判断は間違っていないことを確信しました。

ここで、セカンドオピニオンについて気をつける点を3点。
 1.主治医からの紹介状が必要
   今回の場合のように、切り出すと怒り出す医師もいることがあるそうなので、
   依頼する際は慎重に。
 2.予め地域連携室を通じて予約が必要
   飛込みでのセカンドオピニオンは受け付けてくれないそうです。
 3.保険外の料金を請求される
   セカンドオピニオン事態、保険外の行為らしいです。
   最初の30分で1万円、その後30分毎に5千円請求されます。
   なので、あまり関係ない説明を求めすぎると、
   どんどん時間が経って高額な請求を受ける羽目に。
    私の場合は、45分(1万5千円)でした。

そして、主治医と決別すべく病院の事務に出向き、
カルテからCT画像からの一切合切を請求しました。
(そのときに、主治医に関するクレームを伝えましたが。)


年末からの波乱万丈5(頭蓋咽頭腫と保険とお金)

2010-02-13 14:36:07 | 闘病記
さて、調べることは病院だけではありません。
手術、入院ともなれば気になるのはやはり、「お金」。
実際どのくらいかかるのか見当もつきません。
しかも、入院によって収入は減ります。

そこで、自分の入っている保険を確認です。
 ・生命保険
 ・ガン保険
 ・傷害保険
この3つに入ってました。
実際に申請していないので、まだ確定していませんが、
現時点で確認したところ以下のようになります。

  ・生命保険
   一般の入院治療の保険が適用できそうということでした。
   特定疾患特約や、ガン特約もつけているのですが、
   「良性腫瘍」ということで「対象外」となりそうです。
   これが「ガン」であれば、以後の保険金の支払いが
   免除になるような特約もつけてました。
  ・ガン保険
   これも「良性腫瘍」ということで、保険対象外になりそうです。
   約款にも書いてありましたが、保険としての「ガン」の定義に
   当てはまるものに対して保険が支払われるようです。
   ちなみに「ガン」の定義は、「悪性新生腫」とされており、
   素人に分かるような記述ではありません。
   私の場合、契約更新が5年単位で、その更新のタイミングで
   生きていた場合「生存給付金」というものが
   もらえるようになってまして、今回は丁度そのタイミングでした。
  ・傷害保険
   入院による収入減少の保障つきでしたが、
   あくまで「障害による」入院に限定されていたので、
   今回は「対象外」となりそうです。

実際、素人的には「腫瘍」は「ガン」と考えてしまいましたが、
「ガン」はあくまで「悪性腫瘍」だそうです。
ですので、「良性腫瘍」ができた場合、
ガン保険はまったく役に立たない事が分かりました。
生命保険については、古いお付き合いの担当者だったので、
話はスムーズに進み、診断書を医師に書いてもらうだけで
すみました。
(ただし、細かく規則があるらしいので、
 まずは約款を熟読されることをお勧めします。)

次に、実際に支払うお金を少なくする方法です。 人から教わったんですが、「高額になる医療費を減額してもらう」ことが
出来る制度がありました。
  ・高額医療費制度
   同一月に同一の医療機関で支払った自己負担が一定額を超えた場合、
  後日、払い戻ししてもらえる制度
  ・高額療養費委任払い制度
   事前に申請することで、同一月に同一の医療機関で支払うであろう
  自己負担が一定額になる制度
  正確には、保険者(私の場合は国保)が超えた自己負担分を
  直接病院に払ってくれます。

私の場合、「高額療養費委任払い制度」を申請しました。
これで、自己負担額が少なくてすみます。

今後、なにかの手術をされる方は是非この制度を
利用されることをお勧めします。