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口は災いの"素"

音楽テクニカルライター布施雄一郎のポジティブなネガティブ語録/独り言編

CUT UP 80's

2007-01-22 02:59:26 | 書籍/DVD/CD

0時30分就寝、8時起床。

最近買った本。

■■スタジオ・ボイス2007年2月号■■
  特集 CUT UP 80's
  リヴァイヴァル以降の「80年代カルチャー」総括!



いつの時代も、○○年代ブームというのはあって、
それは単純に、その時代に青春を送った世代が
「ブーム」を作れる社会的地位になったタイミングで沸き起こるだけれども、

こと80年代ブームに関しては、
決して大きな波ではこないものの、小さい波が頻繁に来ているような気がする。

よく言えば、常にブームの期待が渦巻いている状況。
悪く言えば、毎度ブームを企てては失敗している状況。

そもそも、80年代は「なかったこと」にしたがる人も多い。
そのわりには、いまだにいろんな影響を強く残しているのも80年代の特徴だ。

そんな80年代の謎が、ちょっとは覗き見れるかも。



《特集目次》

●CUT UP 80's
  軽薄短小な敬虔さと未成熟な芸術家たちの夜
  巻頭対談:近田春夫×菊地成孔

●メディア
  鼎談:馬場康夫×栗原裕一郎×鈴木謙介
  メディア最重要80's用語
  ラジカセの可能性、不可視のレイヴ・パーティ

●思想/言論
  伝奇、再熱―偽史を捨て、人外魔境を歩く理由
  思想/言論 最重要80's用語
  コンパクト・ディスクになる

●建築/デザイン
  ポストモダン建築からの断絶と連続
  建築/デザイン 最重要80's用語

●アート
  「ヘタうま」の本当の話
  アート 最重要80's用語

●映画
  対談:切通理作×井上昇
  映画 最重要80's用語
  アテネ・フランセというトポス

●音楽
  インタヴュー:湯浅学
  音楽 最重要80's用語
  メッタメタ80's リヴァイヴァル講座

●演劇
  対談:宮沢章夫×岡田利規
  演劇 最重要80's用語
  お笑いラジカル(脱)最前線

●マンガ/アニメ
  欲望するモラトリアムの成長記録としてのメモ
  マンガ/アニメ 最重要80's用語

●社会
  元号的感覚の消失と「1999年」への高揚

●ファッション
  幻想の原宿、ストリートの臨界点

●スタジオ・ボイスの80年代
  インタヴュー:佐山一郎

●80'sレヴュー
  音楽/映画/小説/アートブック

●コラム
  80年代『週刊少年ジャンプ』の方法論
  新人類Jr.に捧ぐ、僕の現代思想日記
  磯崎新の80'sディスコ理論
  スプラッター映画の変容


ブラバン

2006-12-28 02:19:53 | 書籍/DVD/CD

書店で某書籍を探していたときのこと。

『のだめカンタービレ』の影響モロ受けで
完全にそっち方向のスイッチが入っている僕の目に、
ある小説の表紙絵とタイトルが飛び込んできました。


   『ブラバン


約400ページもある分厚い小説なので、最初はちょっと怯んだんですが、
パラパラとめくると、ちょっと興味が沸いて来ました。

オフィシャルのあらすじは以下の通り。

  【内容】
  四半世紀の時を経て、僕らは再結成に向かう
  吹奏楽部を舞台にしたほろ苦い「青春」小説

  舞台は広島、主人公は、高校のブラスバンド部で「弦バス」を担当していた。
  いまは楽器とも離れ、独り地元で小さな酒場を開いて細々と生活する毎日。
  そこへ元バンドのメンバーの披露宴のため、ブラスバンド再結成の話がもち
  あがった。あの日に戻り、あの輝きに満ちた時間を取り戻すため、バンド
  再結成に奔走する主人公。しかし、かつてのバンドメンバーの消息をたずね、
  出会う先々で直面する苦い現実……それぞれの人生が浮き彫りになる。
  はたして再結成は実現するのか。再結成の舞台の日がせまる。


主人公(語り手)は、1980年高校入学という設定。
僕は、1983年高校入学なので、ほぼ同世代で、
日常生活の様子など、時代背景が実によくわかります。

さらに、初心者で入部している点や、パートが弦バスという点も
僕と同じで(編成の都合で半年ほど弦バスやってました)、
当時の自分とダブる部分が非常に多くある点も気になりました。

著者の津原泰水さんは、
実際に広島観音高校で吹奏楽部に入っていたようで、
部活の練習の様子や楽器の扱い方などの描写が、とても細かく、リアルです。

…と言っても、まだ1時間足らずで40ページほどしか読んでいないので、
面白いのかどうか、オススメできるのかどうか、まだ何とも言えませんが、
ちょっとこの本は読破してみたいな、と思っています。


   *****


なお、この小説は部活を中心とした『青春モノ』というよりは、
卒業後にそれぞれの部員がどうなっていったのか、
という人間模様を描いた作品のようです。

また、吹奏楽部が舞台ということもあって、
登場人物がめちゃくちゃ多いので要注意。^^;)

まあこれに関しては、本を読みながら参照できる
『登場人物紹介』という折込が用意されているので、
人物像を確認しながら読み進めて行けます。


来年2月に『のだめ』の17巻が出るまで、ちょっと頑張って読んでみます。^^;)



『ブラバン』津原泰水 著
定価1,680円(税込) / ISBN 4862380271


表紙買い

2006-12-14 09:37:04 | 書籍/DVD/CD

■レコード・コレクターズ2007年1月号(ミュージックマガジン)



木村カエラ加入で復活したサディスティック・ミカ・バンドのクールな足跡
 ~SADISTIC MIKA BAND
最新ベスト『濃縮キング・クリムゾン』解読
特集:一風堂

★明日12/15のフジ『僕らの音楽』にミカ・バンドが登場しますよ~!(^◇^)


■えがおのつくりかた all about 矢野顕子(オレンジページ)


ISBN:4-87303-474-4 定価 1,300円(税込)

詳細はコチラでどうぞ。


■戸井武司『トコトンやさしい音の本』(日本工業新聞社)


ISBN:4-526-05358-9 定価 1,400円 (税別)

以前このブログ(2005/12/21の記事)でも書いた、『快音設計』に取り組んでいる
中央大学理工学部の戸井武司教授が書いた本です。

よくある、音や音響の知識をまとめたタイプの本ではなく、
快音設計を含めた、日常生活に取り入れられている音や音響を利用した技術が
わかりやすく紹介されています。

例えば…

   音で見えないキズを探る

   音で食品を美味しくする?!

   音で洗浄する

   音で接着、切断する

ってな感じです。

もちろん、快音設計に関しては多くのページが割かれており、
掃除機、洗濯機、エアコン、カメラ動作音、スポーツ用品、タイヤ、トイレなど
身近な快音化技術が紹介されていて、なかなか興味深い内容となっています。

【目次】
第1章 音とは何か
第2章 音の分析と評価
第3章 音を聞かずに観る
第4章 音のいろいろな利用技術
第5章 快適な音環境を実現するために
第6章 身近で実現されている快音化技術
第7章 シミュレーション利用による快音化


のだめイッキ読み

2006-12-09 09:45:59 | 書籍/DVD/CD

久々にちょいと夜更かしして、4時就寝、10時起床。

今日は、めちゃくちゃ寒いっす。(>_<)
朝の気温は6度でしたが、お昼には5度に。


   って下がっとるやないかいっ!( ̄◇ ̄;)


仕事の方は、年末進行を目前に控え、しばし嵐の前の静けさ状態。
ってことで、ここぞとばかりに、コタツに潜り込み、
クラシックを聴きながら、昨日買ってきた『のだめカンタービレ』を読むことに。

元々、原作(漫画)を読まずにドラマを見始めたので、
買ったはいいけど、ドラマが終了してから原作を読もうか、

それとも、既にドラマで放送されたストーリーまで読んで、
その先は、ドラマを見てから読むことにしようか悩んだんですが…


   朝までかかって、全巻イッキ読みしました( ̄w ̄)ぷ


この歳になって、漫画にハマルとは思わんかったっす。


   *****


原作を読んでまず驚いたのが、初版が2002年の1月だってこと。
もちろん、雑誌(Kiss)への連載スタートはもっと前からでしょうから、
そんな昔に書き始められたストーリーだとは、まったく知りませんでした。

どのようなきっかけて、『のだめ』がドラマ化されるほどに人気となったのか、
そのあたりにも興味があります。ご存知の方、教えてください(_o_)

それと、予想以上にドラマの演出が原作に忠実だったことも驚きでした。
ドラマの方も、かなり丁寧に作っているんですね。

あと、原作者の二ノ宮知子さん、この物語を書くにあたって、
かなりしっかりした取材をやっているようですね。
原作を読んで、その点を非常に強く感じました。

ちょうど7日の朝日新聞で、この『のだめ現象』が取り上げられていて、
その記事の中でも、以下のような一文があったんです。

 84年の映画「アマデウス」のように、音楽を題材にした作品はブームを起こしても
 音楽業界からはブーイング、ということも多いが、「のだめ」はファンを自称する
 専門家が少なくないのも特徴だ。音楽評論家の畑中良輔さんも「音楽をしている人の
 感じがよく出ている」と、毎回リアルタイムでドラマを楽しむ。
 (記事の全文は、こちらのasahi.comで読めます

僕の周りで音楽をやっている人にも評判いいですし、
サウンドプロデューサーの木本泰夫さんもお気に入りのようで、
ご自身のブログでも取り上げられています(ごんどさんのコメントも注目!)。

やっぱり、そういった丁寧な仕事は、読み手に確実に伝わるんですねぇ。
自分も、もっとしっかりせねば。


   *****


…で、肝心な中身の方ですが、、、

う~む。単に笑えるだけじゃなくて、結構考えさせられるものがありますね。
特に後半。かなり深い題材を取り上げているんだなぁ、と改めて感じました。

この先、千秋とのだめがどうなっていくのか、今後の展開も興味津々ですが、
この16巻までの内容も、あと何回か、もっとじっくり読んでみたいと思います。

兎にも角にも、
『のだめ』きっかけで、いろんな新しい発見や、嬉しい出来事が起こっていて、
自分にとっては、予想以上に影響力の大きな作品であることは、間違いないようです。


のだめカンタービレ(1)/二ノ宮知子(講談社)


BLACK RAIN

2006-11-17 01:30:04 | 書籍/DVD/CD

4時就寝、12時起床。ねむぅ~。

ゴソゴソ起きて、パスタ作って食べて、
原稿を2本納品。ふぁ~、ひとまず、直近の増刊号関係の仕事は終了!

毎月レギュラーでやってる月刊誌の月例仕事を、
今月はこれから2週間でこなさねばならない、という事実にはあえて背を向け、
気分は、プチ打ち上げモードに。( ̄w ̄)ぷ

ってなことで、ビールを飲みながら、昨日買って帰ったDVDを見ました。


■『BLACK RAIN』デジタルリマスター版
 ~ジャパン・スペシャル・コレクターズ・エディション~




僕が一番好きなシーンは、冒頭に出て来る松田優作のこの後姿。
狂気の幕開け。何度見ても息を飲んでしまいます。


ということで、ここ最近、
この記事あの記事でやたらとこの映画のことを書きましたが、
絶妙のタイミングでデジタルリマスター版がリリースされました。

発売日こそ覚えていませんでしたが、
確か11月頭のリリースだったように思ってタワレコに行ったら、
松田優作さんの特設コーナーが出来ていました。

よく考えたら、この映画は、
マイケル・ダグラス主演、高倉健準主演というキャスティング。
松田優作は、キー・パーソンではあるものの、主演でも何でもないんですよね。
でも、もはや国内的には、『BLACK RAIN』は、


   松田優作の映画


という位置づけになったんですね。


   *****


で、早速見ましたよ、DVD。

DVDには、本編(字幕/日本語吹き替え両仕様)に加え、
いわゆくメイキングなどの特典映像が収録されており、
さらに、日本オリジナル特典のボーナスディスクには、

シャケナベイベー内田裕也や、
OK牧場ガッツ石松、関西名物ぱちぱちぱんち島木譲二ら、
日本人出演者のインタビュー、松田優作オーディション映像も収録されています。

僕は、このメイキング映像っていうのが好きなんですよね。
特に洋画は、脚本が作られるまでの過程や、
音響効果や映像効果の追求の仕方がハンパじゃないですから、
そういった裏方さんの話(特に、過去の名作の撮影秘話)は、すごい興味があります。

#本編の作品を見ないで、メイキング・ディスクだけで
#満足しちゃったDVDも何枚かあります( ̄w ̄)ぷぷぷ


で、この『BLACK RAIN』。


見るのを楽しみにしている方も多いと思うので、
あまり細かくネタは書きませんが、ちょこっとだけ。

大々的な大阪ロケを敢行しているので、
僕はてっきり大阪市の大バックアップがあったんだろうと思っていたんですが、
実際には、それほどバックアップは受けられずに、
予定の2/3程度のロケが終わらず、撮影は苦労だらけだったそうです。


あと、この映画はとことん『光と影』が印象的な映画なんですが、
『役者にライトを当てるのではなく、フレーム内の光で役者を照らす』
という撮影監督のアイデアで、蛍光灯を大胆に使用したんだそうです。

そう言われて、改めて映画を見直すと、
確かに、普通はありえないような所に多数の蛍光灯が使われていて、
この光が『プレード・ランナー』的なサイバーな雰囲気を作り出していたんですね。
至極納得。


また、マイケル・ダグラスの相棒デカ役、アンディ・ガルシアが殺されるシーン、
ほぉ~、そうして撮影したですか、ってなネタも収録されています。
特撮かと思いましたが、意外とアナログな手法でした。


それとこの映画、
80年代初期のハリウッド映画にありがちな、
日本と中国と香港がゴッチャになったような日本描写の場面が一部あるんですが、
(特に、鉄工所で大勢の従業員が自転車で現れる場面)
これには、日本人出演者も違和感を覚えていたようです。

それなら、監督にアピールしてもらいたかったところですが、
個人的にはご愛嬌ということで、笑う所だと思っているので、
まあ、いいです。違和感を持ってくれていただけで、結構っす( ̄w ̄)ぷ


んでもって、肝心の映画の方。


僕はこれまで、テレビで放映されたビデオしか持ってなかったので、
若干見たことのない(テレビ放送時にカットされていた)シーンがあり、新鮮でした。

あと、テレビ放送時と字幕の内容(表現)が変わっていて、
意味がつながりやすかった部分や、テレビの方がわかりやすかった部分が
あったりなかったり。


   *****


で、DVDになって映像がキレイに見れるようになったからでしょうか、
何気なく見ているだけで、数箇所トリビア的なネタを発見。

電話を持っている手や、格闘シーンで首を絞めている手が、
カットが変わると逆の手になっていたり、なんてミス的なものはもちろん、
一瞬、スタッフの手が映り込んでしまったようなシーンも発見。^^;)

最後の、松田優作とマイケル・ダグラスとの殴り合いのシーンです。
まあ、スタッフの姿よりも、迫力の演技を優先させたんでしょうね。

あと、このシーンでレンズに泥がかかった状態で撮影が続けられているのは、
迫力を出すために、意図的にそのカットを採用したんだそうです。

そうそう、この殴り合いのラストで、
マイケル・ダグラスは、松田優作を殺そうと思えば殺せる状況になるわけですが、
結局、高倉健と共に松田優作を逮捕して、大阪府警に突き出すという
ストーリーになっています。

でも撮影では、実際に殺してしまう、というストーリー展開も
撮影されていたらしいんです! そっちも見てみたかったなぁ~。


   *****


このDVDには、ブックレットが何も付いていなくて、ちょっとガッカリ。
でも、価格が3,465円と、超安なでの、ま、いっか。

タワレコ特典の松田優作ポスターは、
貼るところがないので、もらいませんでした。( ̄w ̄)ぷ


ジャパン・スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
販売価格:3,465円(税込) 商品番号:PPFA111860