焼鳥屋の呑み仲間から「大至急、俺の家に来てくれ!」との電話。何事かと駆けつけると「タンゴのレコードが出て来たから聴こう」という。
物持ちの良い男で、数十年前のレコードが殆ど無傷で残っているのこと。呑み仲間は「タンゴとくればバンド・ネオンだぁ!」とマランド楽団の「オレガッパ」から掛け始めたアル。
プレーヤーは中国産で2万円以下アルが、CD、ラジオ(AM、FM)、カセット・テープ、レコードが聴けるというシロモノ。
当然、音質は酷いものアルが、それが却って懐かしさを強調するのこと。珍さんは頭の中で「この装置の中に真空管アンプを仕込んでフォステクスのFE-103でも鳴らそうか」と考えつつ聴いていたアル。