とまと日記 2011

最近、映画のイラストばっか。気ままに続けます

07.03.23 卒業式

2007年03月25日 | 卒制と僕
卒業写真とか
オレンジとか
プライマルとか
さくらとか
想い出がいっぱいとか
終りなき旅とか

卒業ソングだったうたが、

この日はやっぱりなんだかタイセツで。

この日はやっぱりなんだかうれしくて楽しくて寂しくて。


でも、この日記を書いている今の方がとても寂しくて。

タイプする1文字1文字を打ち込むたびに、涙腺になにかが打ち込まれるようで。
1文字1文字打ち込むたびに、あの日のこと、あの日々のことが思い還されて。
長い文を書こうとすると、その分ずきんずきんきちゃうから、手が何度も止まってはdeleteボタンを連打して。



あの場で出会えた友達に、あの場で言えなかったし、誰も口にしてはいなかった(と思う)言葉

「4年間すてきな想いでと経験をありがとう。多摩美で出会えて、一緒に課題して、遊んで、飲んで、食べて、考えて、成長して。辛かったことも楽しかったことも。。本当に会えてよかった!そんでまた飲もう

そんな陳腐でしかないこのことばを、このブログを読んでいる君に捧げたいです。


iTunesでH2oの「想い出がいっぱい」を聞いてしまいました。

うたを聞いて涙がでるのは本当に久々です。

『大人の階段昇る君はまだシンデレラさ

少女だったといつの日か、想う時がくるのさ
少女だったとなつかしく振り向く日があるのさ』



少年少女だったと振り向ける日が来たらまた集まりたいねぇ。




と言いつつも、26日にはまた学校に行く予定でした。

07.03.22 学内展

2007年03月23日 | 卒制と僕
明日、卒業式です。
今はさみしさよりも楽しみが上です。でも、終わったらがくーんと寂しくなりそう。。泣けるときに泣こうと思います。。
そして、卒業前わずか3日前からダイエット開始。時間がないので、荒いことをしました。

・初日 野菜生活。+牛乳とヨーグルトを飲む食べる。+岩盤浴で悪い水分を抜く。
・2日 トイレ。トイレ。トイレ。
・3日 キープさせるため粗食。

これで3kもやせました。意図的にゲ○になるのはなかなかキツイですが、おかげでお腹がへこみました。V。




本日は母校である多摩美術大学の学内展の二日目でした。
意外と他の科に足を踏み入れることがないまま4年間過ごしてしまいましたが、今日はけっこう回りました。やっぱり、プロダクトはALL STARでクオリティーが異常に高い。DEEPN{深化}というテーマのもと各々が興味のある対象を徹底的にリサーチして、最終的にカタチにしていった課題らしい。
作るよりも前に考えに考え、調べに調べているから、出て来ているカタチに無理なく、それでいてストレートで分かりやすい作品が多かったです。言わんとしていることと、カタチがぴったりと重なるって、すごいことだと思います。
思わず高いカタログ買いました。それにしても写真からキャプションまで『カッコイイ』科だな~~


一番驚いたのはテキスタイル科でした。
ちょーーヤバいです。ギャルソンも人材欲しがる訳が分かりました。中でも、東京の風景を切り取って、輪にしてる作品。(けっこうでかい。)
印刷じゃなくて、なんと織ってました。裏面が見えるのも、それが夜景に見えちゃったりして、「これいいわぁ」としか言ってませんでした。マジで「これいいわぁ。」です。
テキスタイル科の卒業式はファッションショーだろうなぁー。




夜、学生最後となる、学校から近くておいしいラーメン屋に行きました。
去年から、行動の頭文字にいちいち”学生最後”が付いています。
明日、その学生生活そのものが終わろうとしています。
…たのしむぞー!

07.03.2~4 卒業制作展でした

2007年03月07日 | 卒制と僕
2~4日の3日間、最後の学校(課題)行事である卒業制作展が終わりました。
in秋葉原。

おつかれさま!!
自分は製作展の準備係としてメインで動いていた訳ではないので申し訳ないと思いつつ、いい展示でした。

面白かったのは、自分たちないし皆の卒制の評価が高かったこと。
これは社会の場に出してからしゃないと分からない評価なので大変ありがたかった。それだけスタジオでやっていたことが最先端領域で企業も興味がひくんだなぁと実感しました。

単純に来客してくれて、話を聞いてくれた大人の方や先輩や先生に褒められればうれしい。
なんだか、当たり前だけど学外展での好評価はやってて良かったと思えました。

でも自分たちが感じてた「ここどうなのよ」的な部分。そこがプレゼンして聞いてくれた人たちも突っ込んでくる。
あびゃー。12月から何をしていたんでしょう。。。。4月までの残された時間で作り直してみるとしよう。と誓う。。。

4年間このスタジオ、この学校にいれて幸せだったこと。
4年間お騒がせして足を引っ張ることもたびたびあるけど、この地で会えた仲間出会えた事。

これで学校ももう終わりか~~。
短いようで長くもある あっという間の4年間。結局どっち?と聞かれれば長かったと答えます。
先週まであまり終わりの実感というか、卒業したくない気持ちが実はあまりなかった。(そーゆーところ、結構さばさばしているらしい)けど展示が終わって、撤収していくにつれて初めて「卒業したくないぁ」と思ってしまった。

そのおかげでその日の打ち上げはいつもに増して楽しかった。
小中高はまったく感傷を感じなかったんだけどなぁ。

これが卒業間近というものなのか。

尾崎豊が僕のitunesでの再生頻度を急激に増して来ています。

03.12.05 卒業制作研究発表会

2006年12月06日 | 卒制と僕
卒業制作研究発表会が終わった。
想像していたよりも雷はふらなかった。。
今年は例年にないほど、とてもクオリティーが高かい作品づくしで見ていて楽しかった。
何回「すげー」「お~」って言葉を言っただろう?
例年だとここまで言わなかった。今年は新しい先生を投入しての初めての年だったので、学科的にもターニングポイントであった。そんな年にいれて幸せだったと思う。
僕たちの作品が、どれだけの人にその言葉を言わせられたかと想像すると、悔しい気持ちになる。

発表後の、スタジオに戻ってのリフレクションで教授が最後に言っていたことにじ~~んとなり、やっぱりこの学科に来てよかった、と改めて思いました。

その後、打ち上げ。ぎゅうぎゅう。
その後、朝までカラオケ。

このメンツで飲んだり歌ったりするのもあと2回あるかないかかな。
もうそんな時期かー!学生生活が終わってしまうのかーーー!!

06.12.02 タイヨウのうた

2006年12月03日 | 卒制と僕
いつ見たか…11月中旬くらいにみたような。。

この手の映画の結末は、確実に主役が死にます。
なのでどこまでお涙ちょうだい演出ができるかがポイント。それには平井堅の歌が必要だったり、「だれか助けてください!」と”絶叫”したり、明らかに「ここで泣かす!」シーンがある。そして、死ぬ瞬間が一番の見せ場である。ハズ。

でも、そんなシーンはありませんでした。淡々と、普通に、丁寧に描かれていました。
そして肝心の死ぬシーンをカット。
最初、えっっと思ったくらい急に来るんで、後半詰め過ぎと思うけど、そのシーンは一番の見せ場じゃないってのがはっきりと分かります。

題名にもなっている主役の歌のサクセスストーリーになっている。全編を通して、彼女の歌の反響が広がって行く様を見せている。とうとうCD発売間近に彼女は他界してしまいます。でも、彼女のうたは、いまもキラキラと生き続けている。
死んだあとを見せることで彼女の生きた軌跡がちゃんと存在しているってところが、今回グッときた!!
悲愴的ではなくポジティブな終わり方でとても爽やかになれる。
逆に言えば、悲愴的な部分をあえてカットして、さわやかに描いたことがよかったんだろうなぁ。静かで穏やかで、全体的に抑えがあった。
純愛を強調するでもなく、病気を強調するでもなく。


キャスティングもよかった。YUIはこの映画で知ったんだけど、お芝居はまじでド素人。その素人くささが、その普通っぽさが、逆にリアルです。
演技は素人なのに、歌ってるときとのギャップが出てよかった。

ロケーションは実家近くの横浜や鎌倉などよく行く場所ばかりで思わずニヤリ。

普通の、よい映画でした。その普通の空気を出せたことに拍手です☆

06.12.01 最後の締め切り。

2006年12月03日 | 卒制と僕
12/01が卒業制作の締め切りでした。
卒業制作は、7月、9月の中間締め切り含めて、皆ぼろぼろになって提出します。
今回も、そうでした。

12/1まで合宿合宿の日々でした。昼夜逆転。offの日も罪悪感にうなされつつの日々。

それも、今回で終わり。

日曜日を日曜日として使いたかったー。
疲れたー。
眠いー。
審査会怖いー。
肌荒れひどいー。
髪ボサぼさー。
など。
でもこれで終わりなのかはまだ分かりません。
審査会後のゼミ講評で、1月からまた忙しくなる、かも。

バイトは?教習所は?1月からのスケジューリングに戸惑い、12月の遊ぶ予定が増えるのを楽しみつつ、12/1は終わった。

今思うと、合宿中夜中に買った缶コーヒー『BOSS 憩』が、本当にその時欲しいものを表しているように思えた。

学校は、まるで新宿のようにどんどん新しい校舎を作る。
終わったと思ったらすぐ次のなにかを作る。
「物事はカタチから」みたいなこの学校。MやZ大を受験したけど、ここに来てよかった。一番オシャレだし。
そんな会話を楽しみつつ。
学校をあとにした。

4年間もリアルタイムで学校の増殖を見て来た。僕らがいなくなっても学校はどんどん増殖するんでしょう。

もうすぐ、卒業です。

06.11.22 巨匠の目とボジョレー祭り。

2006年11月24日 | 卒制と僕
昨日の続き。

朝、授業のある学校へ。朝、3人とも作業分担していたところを授業中に初お披露目。みんなすごいっす。
即興プレゼン。撃沈。轟沈。ちーん。

教授の目が、今日は厳しかった。いい意味で。そこまで深く細かいところを言われたのは初めてで、まさに専門分野そのもの。
答えは参考書にも載っているわけでもないし、探しても見つからないことも多々ある。なにより問題に気付かないことの方が多いことの方が問題。か?。

教授は問題の傾向を知っていた。長年の蓄積なんだろうか。
納得納得。あ~。そうか。あっ。 みたいな。僕たちは今日見せた静止画の画面デザインを使って、これから『動かす』つもりだった。(それでもスケジュールはいっぱい)
ところが、そこには矛盾だらけということに気付かされてしまった。え=!崩れるスケジュール。いつものことだけど…

恐らく三年後期では突っ込まれていなかったと思う。四年の今の時期だからこそ言ってくれたんだと思う。
ポジティブに偉そうに書くと、「そんな細かいところまで言われるようにやっとなれた」って思った。
今回のデザインになるまで三人で何パターンも出しあったり、統合して一つにしてみたり、そこからまた訂正させたりしてのデザインだったんで、僕らなりに思考しての完成されたデザインのハズだった。
いやぁ。まだまだですなぁ。巨匠の目は鋭いです。さすがです。

その後、教室で画面をいじくりつつ、熟睡後、試しにちょっと左右を逆転させたら「あれ?解決?…?」っぽいことが起こった。試すって面倒くさがっちゃいけないんですね。

その後、クラスの友達んちでまさに解禁されたボジョレー・ヌーボー祭り。

朝から、ずっと教室が暑いんだと思っていた。でもちょっとオカシイ。火照り過ぎ。まさか、徹夜後は風邪を引くジンクス?
でもボジョレーが目の前にあるから、クイっと一杯。その瞬間、顔が真っ赤になる。それも一杯で!しかも鼻水が止まりません。風邪だ…。がーん。
なんだかんだで結局この日も寝なかった。ニ徹。風邪を自らこじ開けるようなことをしてしまった。

でも楽しかった~。

06.11.21 卒業制作で腱鞘炎

2006年11月24日 | 卒制と僕
いよいよ、卒業制作が大詰めになってきた。以前に書いたけど、何かするときに、「最後の~」と付けることが多くなってきています。卒業制作はいわずもがな最後の作品。いいカタチで終わらせたいです。
ふと、ノートを開いてみた。なんだかんだで4年の中で一番製作日数が多いです。4年生って、暇って聞いていたんだけど…。バイトの休み記録を見れば4年間で一番ドタバタしています。

6月、何をしていいか分からない困ったちゃん達を教授が集めて、題材をぽ~んと与えてくれて、いつの間にやら決まっていたこの班。気がつけば三年前期からグループが一緒のH君、気がつけば三年後期から一緒のO君。
二人とも優秀で、おんぶにだっこだった感じが亡きしもあらずだけど、この班でよかった~。彼らから学ぶこと多し。。

今日は皆在宅ワークで分担された作業をしました。作業分担がこの三人だとスムーズ。

うちの学科の作品発表でよく使われる手法がある。
「~をしている時に◯○を操作してこの画面になる」と言うような流れで操作する時。インターフェイス画面の設計だけをしてハイ終わり。という訳にはいかなくて、どんなシュチュエーションで、誰が、なんで使うのか ってところを見せないと分かりづらく見えてしまう。
amazonにしても、
1.欲しい本を探す。
2.誰かさんが書いたレビューを読んで本当に買うかどうか悩んだりする
3.カートに入れてお会計画面
4.自宅に届く。
5.やった~。届いた。便利ィ☆
というようなストーリー仕立てでサービスを説明することができる。そんな感じで、よくうちの学科ではストーリーテリングと画面デザインを平行して発表する手法がよく見られるわけです。
で、まぁ写真を使えばいいんだけど、味が出るからってことと、写真だと絵が強すぎる等の関係で3年からストーリーのイラスト役に登板されていました。
決して僕自身の絵は突出してうまいわけじゃない。それでも「なにをしているか」ということを分かりやすく描いてきました。そんな楽しいんだか辛いんだか分からないこの作業も、多分今日が最後。

今まで紙にペンとコピックマーカーで描いていたのだけど、今回はコピックより慣れたフォトショで色付けすることにした。
今年はこのブログでよく絵を描くようになったり、友達のイラストバイトをしたりとしていたので、手が人のカタチを若干覚えてくれたらしく、下絵はかなり早く出来上がった。今回のストーリーイラストも、主役はあくまで画面デザインにあるので、主張してこない絵をこころがけました。
問題は色でした。最初、普通に描いてたら派手になってしまった。これはまずい。
と思って考えたのが、今までのコピックマーカーと変わりない色とタッチにしてしまおうと思った。
ブラシの調整したり、色相を偏らせたりして、パッと見たところコピックとあんまり変わらないだろう、という絵になりました。(全然完全じゃない)
…9時間程度で終わると思っていた。
が、予定の何割かを削っても徹夜作業になった。
それどころか、腱鞘炎になった。
でも次の日の授業後、友達がコピックで描いたと思ってくれて、目的(?)が果たせて嬉しかった。

が、このブログにのせたら明らかにフォトショに見えるではないか!だめじゃ~ん。

06.09.26 卒制中間審査会 ここは浪速大学医学部です

2006年09月28日 | 卒制と僕
卒制中間審査会だった。22の締め切りから3日もたっているとは思えないほどハードな日々でした。
審査会は朝から夕方までみっちりあって、生徒は途中タバコを吸いに行ったり廊下に出たり雑誌読んだり寝たりしているのだけれど、先生方は1人ないしグループのプレゼンを釘いるかのように真剣に聞いていらしゃった。大層疲れるだろうに本当にお疲れさまです。

僕たちのプレゼンは、まぁ、よかったのか?今後の出来次第にかかっているのは全員そうなのでなんとも言えないが。。。

で、物語は終盤。今年から新しく教授陣に加わった教授が、ついに切れた!
古い角質であった学科の悪い所(しかも悪い事に、その悪さに慣れてしまっていること)をガツンとかましてくれた。
愛あるが故なのはすぐに分かった…そうなんです。おっしゃる通り。。。
今まで引っ張って来た教授らは脱いでいた靴をそそくさと履き直し、体勢を整えた。
そして教授は、「いったい何を教えて来ていたのか」的なことを問いただされ、マイクを渡された。。
ここから先生同士の討論会。両者共に正しい。角質があって、時間があれば(がんばればある)できることなんだけれど現実はそこまで教育の手が届かない。さんざん先生が言って来たことなんだけどね。生徒も毎年毎年思っていることなんだけどね。その、『美大なのに、美大してないじゃん』ってところ。。。
だから趣味で僕なんかはブログで絵を描いたり水彩画やったりしている。
確実にこの学科に来た人は思う事…。

まぁ、その一騎打ちを見て、生徒は口をぽかんと空けてビビっているのか、焦っているのか、怖がっているのか、笑っていいのか分からない顔をしていた。

助手さんが終わりそうにない討論に割り込んで「休憩」を告げてくれた瞬間、生徒からもれた言葉は、「白い巨塔だ!」。。。

今までの教授=東教授。
新世代の教授=財前吾郎!
ぼくたちは医局員だったのか。
ウガイ教授は高○シローさんかな?(そうとうケチらしいし)
これからはナ○ハ○教授の総回診が始まるのですね。そう思うと田宮次郎に見えて来る。。

06.09.22  ソツセー中間審査会締め切りの日

2006年09月26日 | 卒制と僕
この日の14時、中間審査会のデータ提出日でした。余裕なんてある分けも無く、刻一刻とタイムリミットに近づいてゆく!
それはまるで『24』のよう。(見てないんでけども。)
「大丈夫、まだ23時間ある。」
「うん、まぁ、まだ10時間ある。」
「あと4時間。なんとかなりそう。」
「あと30分。あれれ!??」
「あと15分。早く!早く!焦るな!早く!タクシー!」

キンコーン カンコーン

「ロスタイム-4分。四分くらいの遅刻は大丈夫ですよね?」

僕たちはカロリーメイトの代わりにリポDとコーヒーを注入していきました。胃に穴が開きそうです。コーヒーゼリーはサスガに食べれませんでした。でも間に合ってよかった。。。「もう朝日だ~!」って会話も、もう3年生の時に飽きていて、もはや語る事はなし。。こうして寿命が縮んでいくのかと思った。けどこんなに勤勉な日本人が長者大国なのだから関係ないのか?

で、6時くらいまで動作確認が続いて、その後、ダッシュで自宅へ。電車ん中で寝ると完全に乗り過ごすから寝ません。着いたのが8時です。
頭を洗って着替えをして、そのまま八王子へ。やはり寝るとまずいので、上の絵のうちの水彩画の方を水彩色鉛筆という画材で電車の中で描きました。水彩画、ムヅイ

ここで10時。
そして10:20分の指定夜行バスで石川へ向かいます。
目的は彼女の自宅へ遊びに…顔合わせ?…をしに。

ちょ~ハードな日でした。

06.9.01 大人のかけひき

2006年09月02日 | 卒制と僕
卒業制作のレヴューのため、教授様との話し合いの日。
学校に行ったら4年生だらけで、なんだか小学校の登校日みたい。ちなみに授業開始は11日から。

22日の中間審査会までにやることと、スクイークというプログラミングソフトをどう活かして進めていくか、などをメインに話す。

何日か前に作ったflashは皆笑ってくれてよかった。けど問題多数。アニメーション作品じゃないんだから。。。習作スケッチとしてこの程度のもんをいつも出せていけたら自分のモチベーションも上がるのでは。と思った。

今、僕らの卒製は2つの荒波に立たされています。
端的に言うと、僕たちは教授様のモルモットであり駒であり兵隊であります。
この関係が非常に危ういのは十分に承知で、自分達のやりたいことを盛り込まないと、最終的に「やらされました」感ののぐえないモノになってしまう。
なんだけど、現状を言ってしまうとやはり歩兵。
しかも、その僕らの大佐殿は2人いるのだ。

来年以降、本格的に産学協同というカタチに変えて進まれて行く僕たちのプロジェクトは、2つの学科が入り交じっている。
以前からダークサイドぷんぷんだったけど、今日はっきりした。

両者(両学科の教授)のやりたいことが根本からずれている。
だから当然両者とも違うことを言うし、違うことを要求してくる。

うちの教授は、「時空間マップ」としての表現の研究。昔から今までの地図のレイヤーをデジタルで重ねて、当時の情報、今住んでいる人の活動情報を加える事で地域の百科辞書的なものを作っていく方向。
よってwebサイトで、使用シーンは主にPC。僕たち的にもこっちの方に魅力を感じる。

もう一つの教授は、江戸時代のランドスケープ研究を行っているかた。
日本橋を一つの展示空間ととらえ、今は埋もれてしまった日本橋地域の中にある江戸文化を掘り起こして、ケータイ電話でその場所に行くと、情報が端末に送られてくるといった仕組みを構想している。
そのケータイを持って「江戸文化散歩道」を歩く事で体験型の江戸文化の空間博物館をしてほしいと言う。こっちもこっちで面白い。なんせ、浮世絵や当時の写真などたくさんのコンテンツをすでにお持ちであるから。

この方の構想は、うちの教授が持っているシステムを使えばすぐにでも実用化できる。が、できることをそのまま僕たちの卒業制作にはできない。もったいない。。。

まぁ、そんなことで意見の食い違いがあるわけなんです。

そして今日、この両者がついに牙を密かに出した!!

とんでもない大人の懐の探り合い!! 利用し、こちらが有利になるように、かつ相手にもメリットがあるかのように臭わす大人のシャベリ技術に脱帽!
僕たちは、うちの教授の頭の回転のよさにびっくりした。
あまりやりたくないことを要求してきたら、「ちょっと待って…」と一言。う~んと頭を抱えて…きっとこの時脳みそフル回転させて作戦を練っていたに違いない。

そして、全ての伏線が一つになったかのようにしゃべり始めた。
その答えは「先延ばし」をいう作戦。しかし、うまい。なんて鮮やかで説得力のある避け方なんだ。

そして最後に、産学申請のための書類を書いてくれ、と相手の教授が言って来た。
それもうまく回避し、結局、手伝うけど相手の教授が草案を書く事になった。
なんだか、相手の教授は今にも倒れちゃいそうなおじいちゃんで、とても不憫でかわいそうに思えた。。

恐るべし僕たちの王様。。恐るべし大人のかけひき。
上の絵は、二人のシスの対決を描いたもの。似てない。

06.08.29夜中 卒製の下書きアイディアスケッチ

2006年08月30日 | 卒制と僕
夜中に卒業制作のアイディアスケッチのためのフラッシュを作った。ここでアップすることができないので、イメージ図を今描きました。
これは、日本橋です。エドから今にかけての、日本橋一帯で起きた出来事をインタラクティブに時代をさかのぼって閲覧する事ができるサービスの提案です。
最終的にはwebで地域の移り変わりを楽しめたり、そこに参加することでユーザが歴史を作って行く楽しさを味わう事もできる(ハズ)。
この研究は、「地図」というメディアを使って出来事を「整理」してゆく研究の一環にあります。今僕たち(グループ製作)がやっているのは、「地図」に時間軸をつけてみよう。というアイディアの展開です。
そんな卒業制作です。


・日本橋は近くに江戸城がありました。
・1600年代は碁盤目上に都市開発が進められていたそうな。
・江戸後期になると右回り状の開発を進めます。これは事実上開発面積がでかく広大になる措置です。

・大江戸大火災がおこって何もなくなります。ここまでで日本橋は何回も壊れています。

・時は経ち、大正になってせっかく作った都市が関東大震災で一夜にして大破します。それでも日本人はめげません。復興します。

・が、二次大戦でまた焼け野原のされます。この時この周辺にはなんにも残りませんでした。(人形町は生きていた)

・そして奇跡的な復興の中、東京オリンピックのため急ピッチで進めてできちゃった高速道路が川のど真ん中にできちゃいます。

・地域は完全にオフィス街へ。その隣の人形町はまだ下街溢れる魅惑の街を維持。

now。高速道路を地下に埋めちゃえ計画。その金5000億円。

この地域、おもしろいと思いません?


また、今年作った成果物を教授さまが来年の産学共同研究の承認審査会みたいなもんに取り込まれるそうです。旨く行けば、来年から後輩くんたちがブラシュアップしまくって実装して世に出回る可能性も、なきにしもあらず。なのです