とまと日記 2011

最近、映画のイラストばっか。気ままに続けます

06.9.01 大人のかけひき

2006年09月02日 | 卒制と僕
卒業制作のレヴューのため、教授様との話し合いの日。
学校に行ったら4年生だらけで、なんだか小学校の登校日みたい。ちなみに授業開始は11日から。

22日の中間審査会までにやることと、スクイークというプログラミングソフトをどう活かして進めていくか、などをメインに話す。

何日か前に作ったflashは皆笑ってくれてよかった。けど問題多数。アニメーション作品じゃないんだから。。。習作スケッチとしてこの程度のもんをいつも出せていけたら自分のモチベーションも上がるのでは。と思った。

今、僕らの卒製は2つの荒波に立たされています。
端的に言うと、僕たちは教授様のモルモットであり駒であり兵隊であります。
この関係が非常に危ういのは十分に承知で、自分達のやりたいことを盛り込まないと、最終的に「やらされました」感ののぐえないモノになってしまう。
なんだけど、現状を言ってしまうとやはり歩兵。
しかも、その僕らの大佐殿は2人いるのだ。

来年以降、本格的に産学協同というカタチに変えて進まれて行く僕たちのプロジェクトは、2つの学科が入り交じっている。
以前からダークサイドぷんぷんだったけど、今日はっきりした。

両者(両学科の教授)のやりたいことが根本からずれている。
だから当然両者とも違うことを言うし、違うことを要求してくる。

うちの教授は、「時空間マップ」としての表現の研究。昔から今までの地図のレイヤーをデジタルで重ねて、当時の情報、今住んでいる人の活動情報を加える事で地域の百科辞書的なものを作っていく方向。
よってwebサイトで、使用シーンは主にPC。僕たち的にもこっちの方に魅力を感じる。

もう一つの教授は、江戸時代のランドスケープ研究を行っているかた。
日本橋を一つの展示空間ととらえ、今は埋もれてしまった日本橋地域の中にある江戸文化を掘り起こして、ケータイ電話でその場所に行くと、情報が端末に送られてくるといった仕組みを構想している。
そのケータイを持って「江戸文化散歩道」を歩く事で体験型の江戸文化の空間博物館をしてほしいと言う。こっちもこっちで面白い。なんせ、浮世絵や当時の写真などたくさんのコンテンツをすでにお持ちであるから。

この方の構想は、うちの教授が持っているシステムを使えばすぐにでも実用化できる。が、できることをそのまま僕たちの卒業制作にはできない。もったいない。。。

まぁ、そんなことで意見の食い違いがあるわけなんです。

そして今日、この両者がついに牙を密かに出した!!

とんでもない大人の懐の探り合い!! 利用し、こちらが有利になるように、かつ相手にもメリットがあるかのように臭わす大人のシャベリ技術に脱帽!
僕たちは、うちの教授の頭の回転のよさにびっくりした。
あまりやりたくないことを要求してきたら、「ちょっと待って…」と一言。う~んと頭を抱えて…きっとこの時脳みそフル回転させて作戦を練っていたに違いない。

そして、全ての伏線が一つになったかのようにしゃべり始めた。
その答えは「先延ばし」をいう作戦。しかし、うまい。なんて鮮やかで説得力のある避け方なんだ。

そして最後に、産学申請のための書類を書いてくれ、と相手の教授が言って来た。
それもうまく回避し、結局、手伝うけど相手の教授が草案を書く事になった。
なんだか、相手の教授は今にも倒れちゃいそうなおじいちゃんで、とても不憫でかわいそうに思えた。。

恐るべし僕たちの王様。。恐るべし大人のかけひき。
上の絵は、二人のシスの対決を描いたもの。似てない。

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