学校にいたのだけれど、六本木AXISビルで面白い展示が本日オープニング兼ねてデモンストレーションもするとのことで、六本木まで移動した。
どんな展示かと言うと、以下雑誌から抜粋致します。
『20世紀がインダストリアルデザイン(ID)の時代だったとすれば、21世紀はインタラクションデザイン(ID)の時代だと言えるのではないでしょうか。モノそのものの存在や価値が評価された大量生産・大量消費の時代が終わり、今や人間とモノとの関係性や、人間を取り巻く環境までをも考慮したデザインが求められています。それが21世紀のID、インタラクションデザインです。国内企業、研究機関などによる、最新のインタラクションデザインのプロトタイプを多数紹介します。』
(参考http://www.axisinc.co.jp/)
っていうもの。ただ「カッコイイでしょ?」で終われる時代はもうなさそうです。身近になってきた例として、テレビが挙げられるかな。SHARPのアクオスは当初、未来的なデザインで売れてブランドが定着したけれど、最近テレビで押してきているのはソニーのブラビアXシリーズだと思う。
勝算理由は『赤』に強いことや、リアプロジェクションにしたことで安く作れることとか挙げられるけれども、やっぱりソニーのクロスメディアバーを使ったインターフェイスの使いやすさとかっこよさなんではないか??。(リモコンの堅さは無視しても)他社の画面全体にボタンが配置されるデザインよりもすっきりしていて、ソニーケータイを使った事がある人ならすぐに慣れると思われる。こんなところから、リモコンはリモコン、テレビはテレビで作る分業デザインはもう終わってしまっていることが見えます。
そんな人間とモノとの関係性のnext stepとしての提案の中で、やっぱり良かったのはソニーでした。恐るべしソニー!。
『シンセサイザー(写真左)』。全面液晶パネルが付いていて、その上にダイヤルとスライダーが配置されている。
操作のたびに機能名と状況がディスプレイに表示され、同時に他のパラメーターとの関係性においても瞬時に変化するというもの。具体的に何に使うとかじゃなくて、操作をグラフィカルに、直感的にできるようになる、というものの試作という位置付けだった。
雑誌AXISの特集で読んでこれは知っていたんだけれど、これは実際に触れてみないと分からない感動があった。ライブの興奮って、写真や文章じゃ伝わらないじゃないですか。そんな感じ。
だからとても伝えきれないので書く事を止めました。ただ、目の前でデモンストレーションを見ていたら、誰もが「触りたい」と思うに違いないです。実際触ったら、操作と同時にフィードバックが返って来る驚きに満ちた感動がある。
家に帰って雑誌を見返してみたら、「触れたくなるインターフェイスを実現している」と書いてあって、またびっくりした。
ソニーのすごいところって、本当はブランドや技術やデザインではなくて、社員が持っている”ソニー社員という誇り”なんだと思った。試作を出すにしても、他社を凌駕する完成度を維持する。並大抵じゃあございません
ちなみに雑誌AXISでアップルコンピュータのデザイナー、ジョナサン・アイブが、
「人はかたちあるものに反応しますが、もっと感情的で、説明や評価が難しいかたちないものにも反応します。」
って言ってました。今日はそんな平面のメディアでは見えない”かたち”を見れてとても良かったです。
だから今はアップル大好きだけどいつかきっとソニーに戻りたいです。ソニーさん。
帰りに横浜で1人スタバをしました。
咳がノドに詰まって本当に死ぬかと思いました。
恥ずかしかったです。水を持って来てくれた店員さん、ありがとぅ