とまと日記 2011

最近、映画のイラストばっか。気ままに続けます

06.12.02 タイヨウのうた

2006年12月03日 | 卒制と僕
いつ見たか…11月中旬くらいにみたような。。

この手の映画の結末は、確実に主役が死にます。
なのでどこまでお涙ちょうだい演出ができるかがポイント。それには平井堅の歌が必要だったり、「だれか助けてください!」と”絶叫”したり、明らかに「ここで泣かす!」シーンがある。そして、死ぬ瞬間が一番の見せ場である。ハズ。

でも、そんなシーンはありませんでした。淡々と、普通に、丁寧に描かれていました。
そして肝心の死ぬシーンをカット。
最初、えっっと思ったくらい急に来るんで、後半詰め過ぎと思うけど、そのシーンは一番の見せ場じゃないってのがはっきりと分かります。

題名にもなっている主役の歌のサクセスストーリーになっている。全編を通して、彼女の歌の反響が広がって行く様を見せている。とうとうCD発売間近に彼女は他界してしまいます。でも、彼女のうたは、いまもキラキラと生き続けている。
死んだあとを見せることで彼女の生きた軌跡がちゃんと存在しているってところが、今回グッときた!!
悲愴的ではなくポジティブな終わり方でとても爽やかになれる。
逆に言えば、悲愴的な部分をあえてカットして、さわやかに描いたことがよかったんだろうなぁ。静かで穏やかで、全体的に抑えがあった。
純愛を強調するでもなく、病気を強調するでもなく。


キャスティングもよかった。YUIはこの映画で知ったんだけど、お芝居はまじでド素人。その素人くささが、その普通っぽさが、逆にリアルです。
演技は素人なのに、歌ってるときとのギャップが出てよかった。

ロケーションは実家近くの横浜や鎌倉などよく行く場所ばかりで思わずニヤリ。

普通の、よい映画でした。その普通の空気を出せたことに拍手です☆

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