goo blog サービス終了のお知らせ 

とまと日記 2011

最近、映画のイラストばっか。気ままに続けます

07.08.04 トランスフォーマー

2007年08月13日 | 映画とかと僕
マイケルベイ印。当然最後の戦いは長いのが”お約束”。
そして例外なくその長い戦いで寝てしまう。


アメリカは子供向け映画を真剣に作るところに拍手を送りたいです。これが日本だったら『トランスフォーマー メガトロンVSサイバトロン ~銀河最大の危機。立ち上がれ!トランスフォーマー!!~』みたいに長いタイトル付きそうです。

いつになく映像マジックで客をひっぱる映画です。やっぱり変形はとんでもない事になってました。
なにもここまでパーツを分けなくても…と思いたいけどアニメーターが動かしてビックリさせたいのならば、僕らは正直になって興奮しましょう。それくらいぶっとんでました。
果たして本当にカマロやヘリがあのように変形できるのだろうか?質量が全然違う気がしますが…誤魔化しが相当入っていそう。。かといって現実味あふれるマクロスの変形を見たってっここまでは驚かなかっただろう。
目が追いつかないくらいに複雑で大量のパーツ(最大2万パーツを動かしていたそう)が瞬時にワンシーンで滑らかな動きで変形する。あー。こりゃ男の子は飛びつく訳です。
残念なのが映像がざらざらした質感で荒くなっていることでした。せっかく細かく作り込まれたシーンもよく見えなかったりしました。銀残しかな?宇宙戦争でスピルバーグが好んでこの手法をとっていたし。。

金城武主演の『リターナー』でも飛行機のトランスフォームはあったけどここまで驚かなかったなぁ。。

ストーリーはあってないようなもの。世界の命運を握るのがひょんなことから出会ってしまったショボイアメリカボーイ。
狙う彼女はアメリカガール。その彼氏はムキムキアメリカン。
…80年代の映画か。。

07.07.14 ハリーポッターと不死鳥の騎士団

2007年07月15日 | 映画とかと僕
先行レイトショーへ行きました!!

キャラ多い!誰??この人だれ??復習してないとわかんないわ~。

魔法界の一大事なのに、その渦の中のど真ん中に、学校があるのがちょっとスケールの差異が見える…。
というか騎士団って、、、先生じゃーん。先生がなぜ戦うの??
そしてダンブルドア校長強すぎ。スターウォーズのヨーダのフォース合戦みたい。いいですよ。フォースで言えばダンブルドア校長が勝ちそう。ガンダルフよりも強そう。
で、結局ハリポタ達は先生達大人に助けられてました。む、無力!!

以前ロンドンの劇でラドクリフ君が馬と裸で戯れるやつやってたけど、今回”馬らしき”動物とふれあうシーンがあって爆笑しました。


とは言っても、けっこう面白かったです。
個人的にゲーリー・オールドマンがいるだけで問題ないです。かっこいいーーーっ。シリウス・ブラックって名前もかっこいいーー!
くるくる髪、ひげ、別珍ジャケットがよく似合う。そしてキラキラと輝く瞳。それが…えーーーー!!


”あの方”の登場シーンが少ないのが残念でした。
”あの方”って、どう見ても魔人ブーですよね。。

07.07.07 ダイハード4.0

2007年07月09日 | 映画とかと僕
無敵。死なない。死ねない。

どーでもいけどやっと4ができましたね。3から4の間に何作もの4となる候補の没案映画に主演して来て失敗していたブルース・ウィリス。どうやら5も考えているらしい。 
ビル→空港→NY→全米と来たら、また隕石から地球を救えばいいんじゃ~ん。

ジョン・マクレーンは、もう修羅場に慣れてる感じ。
どんどん追いつめて行って、犯人をビビらせる鬼のような人でした。後半は犯人達が可哀想。
この人怒らせたらきっとT1000型ターミネーターが相手でも倒しちゃうんだろうなぁ。

ジョンマクレーンの台詞と行動がとてもシリーズを感じてしまいました。
「またかよ」って感じの台詞。
「慣れてるぜ」的な余裕の行動と射撃。


なんかダイハードの展開って、巻き込まれたおっさんが奮闘して皆殺しにする映画だったけど、今回はマジで復讐のために皆殺しにする映画だった。
娘のためなら皆殺しにてやる!!一般人の巻き添え?公共物の破壊??知らん!!!って感じ。

見てないけど、サイバーテロとかの題材、1日のお話など考えると題名と主役をジャックバウアーにしたら24 the movieじゃーん。

ともあれド迫力。骨折もしないし体力も落ちないマクレーン警部のプロレス映画はぜひ大スクリーンで見てください。

ラスボス弱すぎ。

07.06.11 300 スパルタ。

2007年06月12日 | 映画とかと僕
ストレス解消映画にはぴったりです。何も考えず、何も得ようと思わないで映画を見たいときにぴったり。
素直に美しいバイオレンスを鑑賞しましょう。


とにかく映像に気合いいれまくり。映像に特価しすぎなほど。返り血、血しぶきが大量だけど、生生しくない。むしろ美しい飛び散り方…。気合い入れ過ぎ。

いやぁ。内容なかったねぇ。皆無と言ってよいねぇ。でもなぜか2時間あっという間。アクションにふんだんに入れられたスローモーションが時間稼ぎをしたのかは分からないけど、本当にぶっ飛んだ映像を見たい、生ビールを片手に見たいときにはおすすめ、かも。

敵の王様きもい。
敵の王様うかつすぎ。
敵の王様悪趣味。

スパルタの戦士はブリーフ一丁。せめて鎧くらい付けてもいいんじゃないの。。
原作が漫画だから怪物だらけ。。
セピアの色合いは良かったなぁ。

07.06.10 パイレーツ オブ カリビアン ワールド・エンド

2007年06月11日 | 映画とかと僕
また見チャッターーー。二回見るのはスターウォーズぶり。
設定が細かいから、今回は復習して1~2を見て挑みました。ううむ。スターウォーズの『くりかえし』技法を細かく取り入れているところが面白いんだなぁ…。(同じシーン、動作を場面ごとに換えて展開させる手法)
細かいキャラが1~3を見るとイキイキしてくる。本当にスターウォーズ的楽しみ方ができるなぁ。ジョージルーカスが製作だったら絶対フィギュアを売りさばいてそうじゃん?



やっぱし、ジョニーデップの演技に引き込まれます。変わったハマり役が多い彼だけど、ここまでがっちりくるのも中々なさそう。

それにしてもエンドクレジットのCGスタッフの多さにびびった。

07.06.03 パイレーツ オブ カリビアン ワールド・エンド

2007年06月06日 | 映画とかと僕
さらばジャック・スパロウ!!
楽しめました。割と。。
映画館で見るべき映像体験が、そこにあります!!すんごい映像。
伏線が張り巡らされた、何気に練られた脚本。。でも難解だから復習して見ないと劇場で寝る事になります。
スターウォーズ+インディージョーンズ+色々+後半マトリックス爆破。良いところ取りってかんじだけど、無理矢理箱に押し込んでるんじゃなくて、キレイに収まってるのが素敵です。。

意味プーで、それでいいの!?で、妙ちくりんなシーンもあるけど、後半の展開と映像はすごいいい!!最後の爆破シーンは、マトリックス1を思い出させるけど、びっくりするほど美しい。ここだけでももー一回みたいなぁ。どーやって撮影したんだろう。。

クモ男3と同じ長丁場の3時間上映です。こっちのほうが納まりが良い。なんだろうねぇ。クモはやり過ぎで話が多すぎたのかねぇ。


あと、個人的に好きな俳優、チョウ・ユンファ!!どんな悪役だろう!?とても楽しみでした。当然ユンファなら、二丁拳銃でしょう。なにかあるはず。ハトも飛ぶはず。そう期待してました。

それだけが心残りです。バットマンビギンズの渡辺謙みたいじゃーん。もっと暴れてくれー





07.05.06 バベル

2007年05月07日 | 映画とかと僕
「バベル」の名を使うほどの映画ではなかった…
人って阿呆ねぇ。お粗末ねぇ。が主題ならば、嫌というほど「愚か」さが伝わったぁ。
って言ってもただの群像劇じゃーん。

いつぞやにも書いたけど、群像劇はバラバラな人達がいつの間にか気がつかないうちにかかわり合って行く面白さにつきるのではないか。。(なので個人的に有頂天ホテルがとても好き。)

この映画の場合、放たれた銃弾が、バベルの末裔である未だつながらない人間たちを紡いでゆくストーリーなのかと思って期待していました。
ひどいよー。がっかりさせるよー。聖書ネタ好きのなにー。

そもそも、
・日本にする必要性もない。
・菊地凛子の体型が崩れてる…。27歳(?)になぜ17の役をやらせたのか疑問すぎる。
・菊地凛子はなんでこんな役に出たんだー!?
・菊地凛子が賞とらないでよかった。
・東京=汚い
・東京=バカっぽい
・ディスコの曲が80年代がガンガンかかってて、アメリカ人が見たら小馬鹿にされそう。
・役所広司存在感なさすぎ。

って色々書かれているけど、音楽はかなり良かった。

映画の見方は人それぞれ。この作品で、「つたわらない」「銃社会の批判」「家族愛」「紡ぎあい」等いろんなテーマの
解釈が出来る。色んな謎があるから、皆見た後ぎゃぎゃー言う。
それこそ、監督の意図していたバベルなのかも…。
「人は傲慢になり、愚かで伝わらない生き物」と。


そんな酷評したけど、レビューを見ていたら、ラストシーンへの「ある説」を見つけた。なるほど…。
見てない人、これから見る人は以下は見ない方がいいです。。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
子供の凛子さんはお母さんが殺されるのを見てしまった。犯人は父親の役所さん。でも人には絶対に言えない。そのことがストレスとなり精神的に不安定になっている。刑事さんにわざと母親の死因を間違えて言う。手紙を託す。
 父親の役所さんは、旅行のフリをして本当の凶器(ライフルは2丁あった)をモロッコ人に渡す(証拠隠滅)。
 そして事件が勃発、凶器のライフルが殺人未遂事件を起こす。国際問題にまで発展。
 最後に父親の役所さんは、バレなかったとほっとして子供の凛子さんと抱き合い微笑むが!!刑事さんに渡したメモには、事件の真相が書かれているのでした。


がーん。深読みしすぎ。

07.05.02 スパイダーマン3

2007年05月03日 | 映画とかと僕
2は面白かったのになぁ…

二本分の映画をまとめて見たようななが~~い作品でした。

・砂男いらなくない?
・ベノムの説明はしょりすぎじゃない?
・ビバリーヒルズ恋愛で思わず「プっ」
・「いかした男」描写に思わず「プっ」
・展開遅すぎない?
・展開急すぎない?
・中盤の、オズボーンが○○になって、「問題解決」と言わんばかりのスパイダーマンの満足した顔が信じられない。
・いろいろ「それはないでしょう」。
・トビー・マグアイアの輪郭がころころ変わるのが面白かったりする。

でもでも、それを補ってでも見る価値のあるとんでもないCGと音響を体験するだけでも劇場に行くだけの価値はあるんだ。
すっっっごいCG。さらに磨きとスピードが向上してて、正直、驚愕の映像。

07.04.20 ロッキー映画は劇場で!

2007年04月22日 | 映画とかと僕
エイドリア~~~ン!!!!

ロッキー6!実はロッキーシリーズは全部見てて、何気にファンなのでした。
1で敗れたけど"証明"という名の栄光を手にして、2で真の勝利を手にして、3で挫折と栄光を取り返し、4で盟友アポロの復讐に冷戦時代のソ連へデスマッチ。5で後継者とのストリートファイト。
5がダメと言われてたけど、個人的には好きでした。あーゆー最後もいいかなと。
が、これがやっぱり最後にふさわしい!!最終章では原点へ戻り、"証明"を手にした。

還暦ロッキーがなんともいいかんじ。自身が経営する小さなレストランで聞き飽き気味の客に昔の想いで話を語る姿。さながら輪島 功一を見ているようだ。
そんな彼が復帰しようとしたきっかけとか、いとも簡単にライセンスとれちゃう展開とか、さすがにその歳じゃ無理でしょとか、この映画はかったるいことはいっさい省く潔さ!なのに還暦ロッキーが若者へ向けてのメッセージは意外なほどドキンとする。1と同じく、ファイトシーンは最後の一戦のみ。なので映画のテンションが、進むに連れてぐいぐいあがってゆく心地よさ。いいかんじ。

ロッキーシリーズって、スタローンが「演じてる」んじゃないのがいいんですよね。自身と投影しているから。。なので実年齢の60になったスタローンの気持ちと映画が完璧に合わさってる感じがするんです。だから6は最近例を見ないほどメッセージ性が強いドキュメンタリーにも近いエンタになっているんでしょう。

売り上げ的に芳しくないようだけど、完成度高いです。見る前に是非1~5を見て行くことをおすすめします。
6はとんでもないほどマニアックなので、知らねーキャラがいっぱい出て来たり、過去のオマージュあったりと知ってたら楽しい仕掛けがいっぱい。
やっぱり団塊世代と若者にはかなり訴えかける内容。。とくにおじさんにはかなり熱いと思う。
やべーなー。ちなみに絵は似ても似つきません。
もう一回見に行こー

07.03.27 ドリームガールズ

2007年03月28日 | 映画とかと僕
映画館で見る事を勧めます!!!「DVDでいいや」作品ではないです。


サブキャラまできらきらとした活躍と陰をきちんと書かれているので、主役が配置されていないような、群像劇のような構造でした。
なのでビヨンセが主役というのは話題性重視なのでしょう。

・オスカーを取った助演の人のジェニファー・ハドソンの存在感たるや半端じゃなかった。さすが、原作はこの人が主役だっただけの事はあります。おいしい場面は確実に持って行く。

・エディ・マーフィー、あんなに歌が旨かったのか…。やべーーー!かっこいいじゃないの。

・ジェイミー・フォックス、ノリに乗ってるなぁ。夢を追う青年から、だんだん傲慢になっていく役をさらりとこなしつつかっこいい。ただ、この人の主演料の高額請求は割にあっているんでしょうか?オスカーとると2000万ドルだなんて…ハリウッドはすごいのぅ。

・ビヨンセ、バービーちゃん。


この映画の見所の一つに、60年代から70年代にかけてのファッションショーといかにもらしい舞台装置の再現があったりします。


それともう一つ。
ドリームガールズはシュープリームスをモデルにしています。もちろん、ビヨンセ演じる役柄はダイアナロス。
そうなると、ジェイミー・フォックスの役はモータウンの悪名高いベーリー・ゴーディー・Jr!!
ちなみにモータウンといえばマイコー(ジャクソン5)!!!

マイコーは5脱退の際に、楽曲全てをモータウンが所有していたためにゴーディーと争っていたことがありました。ジャクソン家のジャーメインがゴーディーの娘と婚約していました。懐かしい。

そんなダイアナロスとマイコーの関係はとても面白いのです。
68年の5デビューの際のキャッチコピーは「ダイアナロスが発掘した~」と書かれていた。(実際はモータウンのオーディションでプロデューサーの目に止まる)
その後もダイアナロスの家にマイコーは住んでいたこともあります。
全員黒人のオズの魔法使いの映画、「ウィズ」でも競演。(マイコーは案山子役)しかし退屈な出来から打ち切られてしまいました。

さらにマイコーの88年の曲、「ダディー・ダイアナ」のモデルがダイアナロスであるとされています。
この曲は、ダイアナの夜の生活が赤裸裸?に書かれていて、それに付き合わされるマイコーの叫びの曲です。
「もうやめてよダイアナ!そんなことしないでよ!」そんな歌詞です。

噂の一つではあるのですが、ダイアナロスはウィズの失敗から、黒人から離れるようになりました。当然、子のように慕っていたマイコーとも。そこから、マイコーの白人になりたい症候群ができたのではないか、という噂です。
母に気に入られようとする子供。白人になりたいと考えるようになったのは当然かもしれません。
当時、いくら歌がうまくても、R&Bチャートでヒットしていても全米として見ると苦戦する時期もあったし、グラミー賞なども当時は黒人はとれませんでした。マイコー……。

マイコーはその周辺の人たちとのかかわり合いも非常に面白いのです。深く知るほど深みにハマります。さすがです。

映画ではそんなマイコーをフューチャーした家族バンドがちょっとだけ登場していて大爆笑しました。

07.03.17 明日の記憶

2007年03月18日 | 映画とかと僕
かなり前に見た映画のレビュー。
お医者さんの役だったミッチーが、先週のドラマ版頭の中の消しゴムで主役はってるー!

かなり前だから絵を描くモチベーションはすでにないけども、今振り返ると、この映画の「怖さ」はひしひしと思いだされます。

この映画の怖さ。
テーマにもなっているアルツハイマーです。超こえ===!!

映画の感動系のジャンルに、「障害」系映画があると思うんですよ。エレファントマン、奇跡の人、レイなど。。
大きくくくりを広げると、病気も入ってくるのでしょう。。たとえば癌や白血病、色素の病気(タイヨウのうた)などなど。
言い方がうまいの見つからないのだけれども、皆人が死んでしまう(もしくはそれと同等)映画が好きなのです。

「死にカタログ」という死にまつわる話をまとめた本に、日本の映画配給収入ランキング20位のなかで、人が死ぬ物語の比率が書いてありました。

「およそ9割」

子ども向け映画以外のほとんど全部。さらに、その5割は、大量に人が死ぬ。

それと、「人が死なない国では物語のなかで人が死ぬ」。
イランやインドの映画では人が死ぬ映画はここまで多くないのだとのこと。都市に生きる人たちは現実生活で死と直面することが少ない代わりに、物語でそれを体験し、考えようとしているのではないかと著者は考察しています。


まぁ、それはそうと、セカチュー、タイヨウ、と病気系の映画の次は「記憶がなくなる」映画がヒットしてますな。
去年から今年だけでも、博士の愛した数式、頭の中の消しゴムなど。記憶の次のネタとなる病気はなんでしょう…。



長い前置きになりましたが、この映画。そんな記憶がなくなるということを「消しゴム」のように美化している訳でもなく、実にリアリティー。淡々と、静かに、臨場感を保ちつつ。記憶のなくなり方は再現VTRみたいでホントに怖いです。

最後にでてくる大滝秀治。(この人が出て来るだけで映画の懐が深くなるのは不思議です。)
そんな最後に出て来る大滝秀治の存在のあやふやさ。いいねぇ。
そんな最後に見せる渡辺謙の表情。いいねぇ。


ラストシーンも泣かせるじゃない。
硫黄島といい、サユリといい、渡辺謙の演技大好きです。映画映えする体型と癖のある顔いいよねぇ。
うううむ。これは渡辺謙にオスカー当たったのは当然だった。

07.02.28 さくらん

2007年03月06日 | 映画とかと僕
さくらんを見て来た。
菅野美穂 がすごかった。
菅野美穂 がきれいだった。
菅野美穂 の演技がうまかった。
菅野美穂 が意外だった。

土屋アンナの声が合ってなかった。
土屋アンナははまり役だった。

木村佳乃は顔でかかった。

衣装がすごかった。
背景の障子がカラフリーでよかった。不思議。
錦鯉の金魚がinforberを思い出す。

原作読んでないとテンポの早さに付いて行けない!
映画のあの結末は原作でも一緒なのかな…?????
だとしたら結末を知ってしまった~~

07.02.19 ヨコハマのメリーさん。ヨコハマメリー

2007年02月20日 | 映画とかと僕
『天井桟敷の横浜 -メリーさんの手紙-

文・山崎洋子 (『BAY m・a』2001年8月号より)

メリーさんは白塗りの老女である。進駐軍相手の街娼だったそうだが、老いてもなお街に立ち続けたこと、頭も髪も真っ白、フリルのついたドレスも真っ白という異様な外見だったことから有名になった。
「白いメリーさん」として都市伝説的な存在でさえあった。
伊勢佐木町、福富町、関内といった横浜の中心地でよく見られたが、白塗りの下にある素顔を見た人はほとんどいない。経歴も私生活も謎だったから、実は大金持ちだとか女装の男性だとか、様々な噂に彩られていた。興味本位で彼女に近づく人も多かったようだ。

しかし元次郎さんは違った。彼は京浜急行日ノ出町駅のそばで「シャノアール」というシャンソニエを経営するシャンソン歌手である。子供の頃、母親と生き別れになった体験を持つ元次郎さんは、メリーさんを見るたびに自分の母親のように思えてならなかった。元次郎さんのリサイタルをメリーさんが観に来たのをきっかけにいっそう縁を感じ、なにくれとなく気にかけ、さりげなく面倒を見てきた。

メリーさんの反応はいつもあっさりしたものだった。どんなに親切にされても心を開いて見せようとはしない。
横浜の名物だったから色々オファーがあったようだ。ドキュメンタリー映画に撮られたこともあるし週刊誌にも追いかけられた。写真集もあるし芝居のモデルにもなっている。だが、誰のどんな申し出にも、彼女は他人事のような反応しか示さなかった。街を風のように漂う生活も決してかえない。そのせいで、少々頭がおかしいというのが通説になっていた。

メリーさんは1995年に横浜から姿を消し、その存在も日々、過去のものになりつつある。だが元次郎さんは忘れなかった。彼女が故郷に帰っていることを知ると、自宅宛てにおいしい物やお金を送り続けた。
彼女が施設に入所すると、今度はその施設宛てに品物やお金を送った。施設からは丁重なお礼の手紙が送られてきた。もちろん元次郎さんはどこからもお礼など期待していない。

自分の名前も顔も覚えてくれないだろうとさえ彼は思っていた。それでいい、あの人は「心の母」なんだからと。

メリーさん自身から元次郎さんに直筆の手紙が届いた。しかも続けて二通も。

実にしっかりした文章だった。なにより胸に迫ったのは、二人の出会いから始まって、元次郎さんの歌のこと、横浜で受けた親切、故郷に帰ってから送って貰った品のことなど、ことこまかに書かれていたことである。頭がおかしいどころではない。表情を隠した白塗りの下から、メリーさんはすべてを見ていた。すべてわかっていたのである。(以下略)』


映画はその後、元さんはメリーさんと再会する。映画がもう他界したかのように作られていたから、最後に出て来た元気に地元のホームで過ごしているメリーさんを見て思わず涙がこぼれそうになった。い、生きてた…!しかもきれいな顔をしていました。

メリーさんはヨコハマの顔であると同時に風景だったと語られていた。
僕は本物ののメリーさんをみたことがない。でも今、各地にメリーさんはあふれている。なぜメリーさんがメリーさんになったのか。なぜヨコハマにずっといたのか。壮絶なる純愛です!!!

風景が変わってゆくせつなさを静かに、じ~~んと染みさせる。
見終わった後、メリーさんの写真を今一度見てみると、なんとも言えない感じになる。あの表情。。なんとも言えない。。

07.02.13  グエムル -漢江の怪物-

2007年02月15日 | 映画とかと僕
大袈裟に作り上げるハリウッド映画とは違って目線がよかったです。生活の場で起こる怪獣パニックストーリー。
グエムルが冒頭あばれまくるシーンがサイコーです。ゴジラみたいにどでかい訳ではないので、カメラの目線がなんだか新鮮!逃げる人々の真後ろからちょいでかい怪物が「ぐへへぇ」とすんごい早さで追いかけては食う!飛ばす!踏む!
主役も、怪獣映画でありがちなテレビリポーターとかジャーナリストではなく、ただのフツウの家族。その家族が怪物に挑む。
そんな泥臭いまでの「フツウ」っぽさがよかった。
冒頭の緊張感あふれる描写から、時に「そんなところで」と軽く笑わすシーンが随所にちりばめられていて、監督がB級映画を楽しく調理しているかのようです。完全にB級には見えないのはこだわりのきもちわるいグロテスク映像やら迫真の演出など確実たるシーンがちゃんと機能しているから。
B級に見えるようによく作られている面白い映画でしたっ。


面白いと思って見終わったら、元ネタの存在を気づいてしまった。
マニアックなお話ですが『機動警察パトレイバー3』に出てくる廃棄物13号の設定に瓜二つ。
下水道×怪物のデザイン×歩き方×廃棄物×死に方。。

『パトレイバー グエムル』でググって見たら、少し前にこの話題が盛んだったと知りました。オマージュととらえよう。そうしないと世の中の様々なモノがすべてパクリと言われる。。現にけっこう面白かったし。