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とまと日記 2011

最近、映画のイラストばっか。気ままに続けます

07.02.10 バブルへGO!

2007年02月11日 | 映画とかと僕
阿部ちゃん、広末、劇団ひとり。よかったです。劇場内大爆笑です。
90年と今を比較して、何が変わったかを想像すれば誰でもでてくるモチーフ、
例えば言葉なら「ありえなくない?」「やばくない?」
ファッション、髪型、家電などなど。で、やっぱり出た!ケータイ電話!待ち合わせの仕方やカメラ、ビデオなどライフスタイルの変化の象徴とも言えるこのツールを所々にいれていたりとしてました。
たった17年でこんなにも変わるのか…。あと17年したら今もださくなってるのかな。。
バブルっていいなぁ~。

テンポもいいし阿部ちゃんの明るいコミカル演技もいい。タイムスリップムービーのおなじみの展開、うっかり発明メカの展開。展開こそ『フツウ』だけどそれを感じさせないほど面白いです。でも後半の急などたばた騒ぎはちょっと…。(笑ってたけども。)

劇団一ひとりは本当に笑顔がいい顔しますなぁ~。なんてバブリーなんだ!

07.02.08 唐沢寿明主演の舞台コリオレイナス!!

2007年02月09日 | 映画とかと僕
「この野良犬めぇえええええ!!」
「貴様の心臓と目玉をもぎ取って、その血液で俺のこの手を洗い流してやるぅううううう!!!!」
「っつぁあああああああああああ……!!」……………ピクピク(死)。


唐沢寿明主演、世界の蜷川演出のシェイクスピア舞台『コリオレイナス』を見て来ました!!二月最大のお楽しみイベントです。
しかも東京公演千秋楽の4列目です。めっちゃ俳優が近い!!唐沢寿明の顔がやっぱり小さかった。でもすごいオーラです。あこがれの財前教授が今、目の前に!!!あの声、あの目つき。こえぇええ。
あー。唐沢かっこいいなぁ~。スターだ。。

気高い貴族の唐沢が自分の信念を貫き通せずイライラする表情・しゃべり方!!
財前教授のイライラした顔でしたっ。。あのオーラをまとった財前教授を間近で見れただけで感動です。
最後に戦友でもあったオーフィディアスに斬られて死んでしまう場面では、弁慶のごとき死に様。本当に凄かったです。白い巨塔の19話での法廷で叫ぶシーンを思い出しました。

冒頭からかすれて声が出ないのも随所随所で「ぬぁあああああああああ!!」「んぐぐぁあああああああああ!!!!」「っっつぁああああ!!!」 というド迫力の雄叫びをしていたら、そりゃあ声も枯れますわ、と納得です。
それにしても声がいいですなあ。べらべらとしゃべるシェイクスピアの長台詞を完璧にこなしていました。

自分の信念を曲げたくないという気持ち、状況に応じた振る舞いができなかったり。己の仕事に誇りをかけて戦う。才能あるのに不器用な人。めっっちゃくちゃ強い人間なのに、ふと見せるもろさ。
強烈で目立つ、血圧の高いキャラを演じる唐沢寿明は、本当に役に合う。。。
権力、武力、雄叫び、信念。唐沢寿明にまたハマってしまたーーーー。


あと衣装がきれいだった。。ローマが舞台なのに着物、日本刀を腰にぶら下げ、女の人は中国風。オリエンタルちっくです。でもそんなことおかまいなしに衣装の流れるような『動き』と『かたち』に釘付けです。
肩幅ががこ~~んとでかかったり、異常なまでに裾が長かったりするんだけれども、それが格好良く奇麗に見えるのです。なんたるバランス。そして席が近いから素材まで見えました。麻を染めた上質な素材感。フェルトのような分厚い布に、くっきりと出やすくしてあるシワ。けっこう重ね着しているのだけど、不思議とどれも軽そうに『ふわっ』っとしているから面白いんですね~。衣装すばらしいーー。今まで見て来た舞台の中で一番衣装がよかった。。

01.02.01 ディパーテッド ジャック・ニコルソンでお腹いっぱい

2007年02月02日 | 映画とかと僕
スコセッシお得意のギャング映画+香港映画の傑作×ジャック・ニコルソン=超期待☆

いやーおもろかったー。インファナルアフェアの方がやっぱりいいという声も聞くけど、幸い見てからかなりの年月が流れてしまったので記憶にないです。なので比較できない状態で見たけど、無骨でスコセッシな良い映画でした。

…ジャック・ニコルソンに全て持って行かれている!彼なしでは成立しなかっただろう…。
なんて存在感!
なんて怖い顔!
怖すぎるキチガイな表情!
イカレタ演技!
臭そう!
悪そう!
どす黒い声!
なぜかマフィアのボスなのに下町ヤクザの親分みたいにチープ。全然ゴッドファーザーに見えない!

いやー、久々の怪演。彼だけでお腹いっぱいです。やっぱりジャック・ニコルソンはこうでなくっちゃ。サイコです。
ジャック・ニコルソンが画面に出るだけで思わずドキドキ。

前から気になっていたマット・デイモンに似ているマーク・ウォールバーグがキャスティングにされていたのか、すっごい気になってはいたんですが大した意味はなかった。。というかマークの髪型が気持ち悪かった。

かつてのスコセッシ×デニーロのギャングでハマった人が多いと思う、脅し!怒り!キレる!捨て台詞!暴力!捨て台詞!暴力!暴力!唾はきの後に蹴り!タバコ!金!薬!が大好きな人におすすめ。

でもこの作品がオスカーを取ってしまったら、それこそオスカーの品格に欠けちゃう気がするなぁ。だってR15指定ですよ。

最後のシーンは…。あー、アメリカ銃社会って腐ってるなーと思います。

この映画、製作にブラッド・ピットとジェニファー・アニストンの名前がありました。知らなんだー。
ブラピ=トニー・レオン
ディカプリオ=アンディー・ラウ
の組み合わせの方が見たかった。。。。

下向きで前屈みになって目線はちょっと上の方、デニーロみたいに手振りがでかくて小刻みにうなずくディカプリオの演技も健在でした。

しかし、、トニーレオンの方がかっこよかった。


07.01.25 日本沈没 スペシャル・コレクターズ・エディション

2007年01月26日 | 映画とかと僕
けっこう前になるのだけれど、日本沈没 スペシャル・コレクターズ・エディションのDVDを発売日に買いました。
衝動買いです!というか映画公開時にも言っていたような…。最近、映画館で見ているときからDVD買いだ!と思う事が多いです。MI3しかり。

でもまだ見てないです。特典ディスクの三時間が多すぎて怖くてみれません。なので夏の公開してた時以来本編も見てないです。

色々へんなところいっぱいあるけど…
・N2兵器がでてくる
・ガイナックス描写(パロディ?)多すぎ。
・柴崎コウが全然レスキュー隊員に見えない
・柴崎コウの役が、草ナギの低血圧の薄いキャラのせいでのメリハリとしてできちゃったキャラっぽい。
・既に抱かれている状態なのに「抱いて」ってところが、誰も感情移入できません。
・草ナギも拒否る理由がよく分からなかった。
・みっちーの奥さんが佐藤江梨子。
・みっちーに最後まで気づかなかった。
・内輪ネタが多い

など気になる人は、恋愛なんだか政治なんだか群像なんだかよくわからなくなってるとか、
石坂浩二総理大臣が一番最初に死んでしまった製作陣の裏話はどうなの?(ヤバい状況を最初に作り出すときに、旧作でキビキビ動いて指揮していた総理大臣を最初に殺せば、ヤバくなるだろうと思ったらしい。実際は「なぜここで石坂浩二が死ぬんだろう?」と思いたくなるんです)

でもそんなのおかまいなしにNIPPONがぐっちゃぐちゃに完膚なきまでに破壊されゆく姿を見るのは、映画と分かっていながらも本気で怖い。日本の有名観光地はまず破壊されてます。ここまでやったら樋口監督の次回作は何を壊すんだろう??

でも"スペクタル"巨編らしい映画で面白いと思う。けっこうたたかれているけど、何気に感動しちゃいました。
日本映画でここまでできるようになっちゃったんですねぇ。じゃなきゃコレクター版まで買いません。


関係ないけど「宇宙戦争」のロゴとにてるなー。
関係ないけど「難民」も両方でてきて、日本沈没の中に、避難民の行く先の山が噴火するシーンがあるんだけど、宇宙戦争にも山から炎と共に三脚のトライポッドがでてきて皆殺しするシーンがあったなーと思い出しました。

07.01.23 マリー・アントワネットなのにコンバース

2007年01月24日 | 映画とかと僕
ロココでキラビやかでした。
ソフィアコッポラの色がすんごいでてました。ヴァージンスーサイズコンビのキルティンダンスト(スパイダーマンのヒロイン。)がどうしても好きになれないんだけれども、この映画はセーフで割ときれいでした。
このキルティンダンストが着こなすロココのアントワネットファッションがすごい!!ヴェルサイユ宮殿のゴーシャスな装飾とデコレーションケーキをイメージに組み込んだ現代風テイストのファッション、靴。パステルカラーの色調が本当にきれいな絵を作っていました。
ヴェルサイユの旅を2時間満喫するような感覚です。なのに飽きません。そこが不思議なソフィアコッポラムービー。

靴がどんどん登場するシーンに、一足だけコンバースの青い靴があった。ん??
目を凝らしても、どうみてもあの靴ひもはコンバースだった。ワザとお遊びで入れたのかと思ったらまだ何かあるに違いないとず~っと目を凝らして見てしまったけど後は見つかりませんでした。
これから見ようと思っている人、見つけてみてください~。


歴史ものの色調って、セピアのくすんだ、古ぼけた色あいを出すのが多いけど、当時の色合いを忠実に再現した明るい絵は新鮮でした。なんだか意外です。セピアは暗黙の了解のように使っているからねぇ。



07.01.19 プラダを着た悪魔

2007年01月20日 | 映画とかと僕
ずいぶんと前に見ていたんですが、今になって感想を書きます。
たいてい見た映画はイラストを描いてここに載せてるんだけども、プラダを着た悪魔はなかなか難航してしまって。。一時ストップしてたんです。なんか、見終わった後、庵野モヨコのタッチで描こうと思ってたんだけど、そうそう女の人が描いたような線にはならなかった。。女の人の顔ってむずい。。
ってわけでオクラ入りしていたプラダを、リベンジがてら描きました。もう、(半分意識しつつ)タッチとかいいやと思って。


作品は、華やかでかわいい。ブランドの服がどれもかっこ良くて本当におしゃれ。アンハサウェイは着せ替え人形のごとくファッションショーでした。というかお人形のような顔!さすがプリンセススターだなぁ。
ただ、どの服がプラダだったんだろう?シャネルのロゴばっかり目についた。だったら『シャネルを着た悪魔』では??

shall we danceでの竹中直人役だったハゲのおじさんが思わぬ好演でした。ファッション業界に"こんな人いそう"感ただよわせるリアリティーある役だった。

この映画、恋も仕事も女の子は大変なんです系のものかと思っていたら、意外にけっこうシビアな面も見せます。
自分の地位や名誉のためならば誰かを蹴落とすことも必要、というような。なんだかそこもギョウカイっぽくて好きです。

ただ、友達と彼氏の存在が個人的に好きになれなかった。
特に彼氏の存在ポジションが嫌だったなぁ。仕事をばりばり覚えてこなして、オシャレ服を身にまとって変わって行く主役を尻目にスネる。誕生日に来ないからという理由でスネる。『お金や見栄より大切なこと』を気づかせるそのポジションが最初からちらついてきて…しかも思いっきりださくて…。手を上げて首を振る、「はぁ…」の演技。
なんか『変化していくことが悪い事』のように見えた。いない方がよかった。

せっかくシビアな面を見せれた映画なんだからオシャレ道を貫いてほしかった。。と言いたいけどよく考えたらやっぱり売れるストーリー的には正解だと思いました。


ほえ~と思った新入社員のこころがけ(覚えているだけ)
・業に入れば業にしたがえ。
・ファッション会はまず見た目から。
・がんばっていると思っているうちはまだがんばっていない。
・上へ行きたければ人を蹴落として地位を這い上がれ。

07.01.16 海猿 Limited of love 。むごい…

2007年01月17日 | 映画とかと僕
すいません。酷評しかないです。もうちょっとスリリングなものかと思ってたら全てが中途半端なんだもの!

アメリカ人が大爆笑していたという、あのなが~い告白タイムはやっぱり面白かった。

なんと言うか。海猿ファンならば楽しめるんだろうか。自分にはどうも…。いろんな映画の使い回しでいつかどこかで見たような映画になっていた気がします。

・強引で乱暴なストーリー展開にびっくり。
・救助シーン自体が薄っぺらい。救助映画なんじゃなかったの?
・冒頭の主役がトラウマを持つきっかけが三ヶ月前という期間。トラウマにしては最近すぎじゃない?
・定番の自己犠牲のシーン(佐藤隆太が取り残されるシーン。ローレライそのままでびっくり!)
・ストレートすぎる展開。。下は海水、上は火災。ならば下に潜って上へ行ける道をボンベなしで泳ぐ。など。
・主役と地獄の道のりを行くお伴の人に妊婦がいる展開。(破水とかしないでまだよかった。)

・船が傾けば、水面だって傾く。伊藤君のシーンにおいてはカメラも伊藤君もモロ直立していて傾いてなんて見えません。
・行動に台詞と時間かかりすぎ。。
・痛さ全開のラストシーン(><)
・加藤あいの存在とカメラワークがアルマゲドンみたい。
・事故対策本部の作りが中途半端にしょぼい。液晶ディスプレイもなんだか小型。。
・配管の番号を今時手作業で設計図を見ながら探すって…いつの船??データないほど旧式なのでしょうか。
・台詞の陳腐さ。

とかとかつっこみたくなる!!!ひどいじゃないか!なぜに600万人が号泣できるんだ~。CMはかっこよかったのに。。06年邦画no1がこれかぁ。。


06年ベストは「手紙」でしたなぁ。

07.1.8 犬神家の一族

2007年01月09日 | 映画とかと僕
昨日 学校のメンツで飲み会→素泊まり。

朝、朝日につつまれつつ横浜へ。「あ。そうだ。映画何やってるかな。」ってノリで、犬神家を鑑賞しに行きました。

石坂浩二の、生首を発見する時の「はぁぁあああああ!!!?」と叫ぶシーンなど、楳図かずお漫画っぽくて笑いをこらえるのが大変な場面が何カ所もありました。
でもその分インパクトが強くって印象的なシーンだらけです。

庵野監督がEVAでパクった極太明朝クレジット。庵野監督がEVAでパクった有名な足。カエルを持つ奥菜恵。松嶋菜々子の背が高すぎ。スケキヨがマスクを剥いで戻した後のグチャグチャという音。金田一が頭を掻いたあとに落ちるフケのでかさ。スケキヨのマスクを取るシーン。グロテスクな顔。クオリティーが低い特殊メイク。覆面の軍服男が月光仮面みたい。フカキョンはやっぱりフカキョン。昔っぽいカット。昔っぽい演出。昔っぽい絵(光)

前作を見てないしストーリーも知らないでみたからとても楽しめました。もっとおどおどしいのかと思ったら意外にエンタメしてて退屈しないで見れました。
映像はわざと古く作っているのかな。光量が普通の映画より強い。陰のある絵になっていて、粒子も荒め。昭和映画を見ている感覚でした。特に特殊効果がさらに昭和っぽさに拍車をかけたのかも。
生首も「スプレーで色付けました」みたいな色だったし。模倣犯の中居君の生首よりひどい出来だった。東京タワー・蝋人形館にありそう…。スケキヨの顔も特殊メイクしてますって感じだった。でもあれ以上の顔だったら見るに耐えなかったかも。。

でもスケキヨをかわいいキャラにしてストラップなどを売るってどーなんだろー。か、かわいくない気がするのですが…。
そもそも二等身にするようなキャラじゃないと思う…。
前作がクオリティー高いってよく言われているから機会あれば他の作品も見たいです。




06.12.29 間宮兄弟

2006年12月29日 | 映画とかと僕
今日は家用の年賀状を描いてました。自分は来た人にだけあげるスタンスです。

間宮兄弟。
のほほんとした映画で特に山場という場面もなく、のーんびりとゆる~いコントを見ているかのようでした。
爆笑ではなく所々「ぷっ」と笑ってしまいます。そんなゆるいコントが2時間続くけど女優が豪華どころで固めていたり、ディティールのこだわりが面白かったりと退屈しません。
この手の「のほほん」系は見出すと止まらないんだよな~

塚地の演技がマニアっぽくてはまります。演技も妙にうまいです。
中島みゆきが母役で出てきて一緒にボーリングしたりするんだけど、こけるシーンとかNGをそのまま使ったんだろうなー。
素だった。中島みゆきってかわいらしいおばあちゃんになりそうです。

塚地の笹カマの食べ方が面白かったです。

06.12.15 硫黄島からの手紙

2006年12月16日 | 映画とかと僕
これは日本映画?としか思えませんでした。ハリウッドがいない。
なにしろ白人の顔がほとんど見えないようになっています。
日本映画の何百倍の予算をかけているのに、ハリウッドでは低予算に入る作品。いやいや、低予算と言いながら、こんな描写の日本映画は見たことがない。
さすが製作にスピルバーグが連なっているだけはあって、その描写がすさまじいの一言。。。
彼が監督しなくてよかった。。スピルバーグがメガホンをとると、たちまち『うまい映画』になっちゃう。計算尽くされたかっこいい完璧なカメラワークがよくも悪くも「映画」になってしまう。
イーストウッドは、日本兵のそれぞれの運命を見事にフィルムに焼き付けてくれてます。
外人監督だからできたのかもしれない「天皇陛下、万歳!!」のシーン。
ううううむ。
日本兵が集団自決するシーン。
ううううむ。
渡辺謙と二宮という俳優。
うううむ。
名台詞が多すぎて覚えていないんだけれど、最後の渡辺謙の台詞「ここはまだ日本か?」に、うううううむ!

戦争映画で大概ある、主役が一活躍するわけでもない。彼らは正直あまり戦わない。そこがリアルで辛いんだと思う。
だからリアルに見えたのかなぁ。


二宮くんがよかった。彼はあの若さでパパ役です。しかもパン屋の亭主です。
強くもなく、逃げる。花子との約束のため、逃げる。あの若さでのパパという役柄が、若いお客さんにとって感情移入しやすい役になっていた。
なので、若い人に見てもらいたいという監督や渡辺謙のお話にもっともすんなりくる配役だった。
雑誌CUTで二宮が言っていた、「僕が撮影で抜けている間、嵐は4人でライブをしていた。本国にもどりたいと思う気持ちがかさなったんじゃないかな」的なことを言っていたけど、彼の演技に最後は引き込まれました。彼は役者としての天職があると誰もが言うし、そうだと思う。それが本人の希望する職種なのかどうかは別として。。

中村獅童は大和と似たような性格だと思っていたら、やられました。期待をいい意味で裏切る男でした。

渡辺謙は、正直なところ、あのけわしい表情で叫ぶ演技に飽きてきた…。いや、名台詞のオンパレードはうるうるするんあけれど、なんだかここでもラストサムライ。
でも「ここは、まだ日本なのか?」という屈指の台詞を残した渡辺謙は、まさに貫禄でした。次は優しい役を見たいなぁ。



「父親たちの星条旗」と「硫黄島からの手紙」は2つで1つの作品です。故に同じシーンを視点が変わって出てくることもあります。また、日本とアメリカの対比のすごさに圧倒されます。


父親たちの星条旗は兵士や軍上層部、メディア、帰りを待っている人たちといたように、様々な角度からアメリカ側の「硫黄島」を。
硫黄島からの手紙は、日本兵士から視点を直球で「硫黄島」を見せます。
初めてすぎる体験を映画でご賞味できます。見ていない人はいますぐ映画館へGOすべきです


06.12.09 007 カジノ・ロワイヤル

2006年12月10日 | 映画とかと僕
よかった~。007ええわぁ。
オープニング映像が一新。今まで女性のシルエットだったのに、今回は????トランプがメイン要素になっていて、飛び抜けて”カワイイ”!!!!ピストルから?が出て来て、相手の胸に大きくなった?がグサリ。
かっっこいい。。これだけでも見る価値あり。しいて言うなら主題歌は007の副題の名をサビに入れるべき。マドンナすらやったんだから。。

旬な話題として、ボンドが毒殺されそうなシーンが最近のロシアのスパイ毒殺事件と相まって、なんとも言えないシーンになってました。

プーチン大統領に似てるとか、顔が悪役っぽいだとが老け顔だとか散々な言われようダニエル・クレイグ。
確かに従来の英国紳士然としたイメージとはあまりにもかけ離れており、ファンが拒否反応を示すのもうなずけます。

新生ボンドは走る、走る、全力で走る。殺しもリアルで泥臭い。傷だらけだし血も浴びる。
ダニエル・クレイグはボンドになる前の、どちらかといえばダサい役作りに徹してくれた。
冒頭から中盤までアクション映画しているけど、実は敵の雑魚を追いかけてしまいには殺しちゃうし。。
意味ね~ 時間無駄~と思ってたけど今思えば失敗を見せたかったんだと思う。多分。

でも、最後の最後の決め台詞。
「MY NAME IS JAMES-BOND」。言ったー!思わずニヤリ。

今回の映画のコンセプトはズバリ原点回帰。007といば優雅でオシャレでセクシーでボンドカーで奇想天外スパイグッツと相場が決まっている。
でも21作中何回か今回のような軌道修正がほどこされてきました。グッツに頼らない肉体アクションやら人間JAMES-BONDを見せようとする点など、おもちゃ箱映画になり過ぎてしまった次の作品はこのように軌道修正が施されています。そしてその時にも、マンネリが出て来たと思った。
「ボンドが本当に愛する女性」の存在。この役になったボンドガールは必ず死ぬ。
あー。もう展開が見えてるねぇ。どこで死ぬのかなぁ。と思ってしまう。。。。
21作中そんなのが3人でてきた。ボンドが唯一結婚した人もその直後ライバルに殺されている。

だから007ファンとしては、今回のリニュアールは良かったけど、やっぱりおもちゃ箱の007を見たかったというのが本音です。ボンドカーにはあらかじめ想定されていたかのように本格的な解毒キットが完備されていて、すんげー不自然。
ボンドカーと言えばケータイで操作できたりミサイルやマシンガンが出たり、光学迷彩で消えたり、空を超え、海を渡り、自動パンク修理機能、助手席排出機能、マキビシ完備の防弾スーパーカー。
やっぱり、これが見たいわけですよ。。

06.12.08 ゲド戦記

2006年12月09日 | 映画とかと僕
最後のレポートを出しに学校まで。早く済ませてさっさと帰るつもりが7時になっていた!恐るべし師走の季節。

ゲド戦記を見ました。
ひどかったです。でも言われているほどでもなかったです。でもジブリじゃないです。
絵の荒れ具合がひどいです。主役がよく顔が変わります。最初から後半の碇シンジくんモード全開です。

・自分でも分からないけど親父を殺しちゃった。
・旅をしていたらいつの間にか大賢人と呼ばれるようになっていた。
・穀物が枯れているのにとてもいい天気。
・なぜか泣く。
・「命を大切にしないやつなんかダイッ嫌いだ!」と言いながら敵を焼き殺す。
・歩くシーンが多すぎ。
とかいろいろいろいろ突っ込み入ります。

別に息子でもいいけど『ジブリ』ブランドが足をひっぱった感じがありました。
ジブリはお子様から大人まで「わくわく」して見るという”お約束”。しかも今回ナウシカテイストの絵に戻っていたので、誰もが「あの頃のジブリが見れる」と期待してしまった。。
とてもダークな感じで個人的にはこのくら~~いテイストも好きではあったけど。。

あとジブリなのに食事がマズそうに見えた。これはないです!
チーズトーストの上に色の悪いタマネギをのせて食べていた。。まずそう。
毎日毎日具が少なそうなスープをすする。まずそう。

あと台詞と口の動きがあっていなかった。作画がひどいなぁ。
上の絵のように目を付けずに見てくださいと言わんばかりでした。
でもゲドのお説教は現実問題がけっこう入っているので良かったです。

06.11.19  手紙 と、我が家にサンタが飾られた

2006年11月20日 | 映画とかと僕
※ネタバレあり。これから観ようと思っている人は見ないでください
えかった~。泣いてしまった。さすが白夜行の原作と山田君。
小田和正の歌う「言葉にできない」がこの作品の為に作られたのではないかと思うくらいぴったしハマっています。

ストーリー
弟の学費を払うために殺人を犯してしまった服役中の兄。
その弟は世間から「人殺しの家族」とレッテルを貼られ、絶望の日々を送る。
兄は被害者の家族に6年間も手紙を書く。弟にも毎月手紙を書く。弟は冒頭、手紙を読んで返事を送っていたが、差別を次々にされて、次第に兄に対して憎悪を感じるようになる。
新しい家族を持った弟は、その子供ですら差別を受け始める。家族を守るため、自分のために罪を犯してしまった兄に、兄弟の縁を切るという手紙を送る。
罪を償うために、彼には手紙を書くことしかできなかった。しかしその手紙は結局、人を苦しめていた。。。
けれど弟は、それでもステージ上から語りかける。
「血が繋がっちゃってますから。俺の兄貴ですから。」と。ここで泣く玉山鉄二の「泣き」に号泣!!!!

一度犯した罪は一生背負って生きていかなければいけない。
それは家族にも降りかかる。
それもひっくるめて罪なんだ。
兄はその手紙が被害者に対して、いつまでも重い心の苦しみを与えていることをはじめて理解するのだった。

超重い映画だけど、号泣です。もう一回見たい。映画に詰まっている感情は文にはならないなぁ。何気なく見てみたら、とんでもなくイイ映画でした。しかもうまくまとまっていて、淡々とした流れのわりに魅入ってしまった。
主役に要所要所でアドバイスを与える大人達も泣けてしまいます。うるうるです。

ただ強引な展開が多々あった。。沢尻エリカが普通に考えるとおっかしい行動をとる。かわいい子じゃなかったら訴えられてんぞ。。
この作品の数少ない穴をあえて掘るならば、沢尻エリカの『位置』。ストーカーのようにまとわりつくし、美容師を目指していたのに、冒頭のテキトーな髪型はなんだんだ。。イメチェンにしてもそれはないでしょう。。肝心の彼女の過去の話はあんなさくさく終わらせる場面じゃなかった気がする。

あと主役の弟はお笑い芸人を目指している設定。(原作はミュージシャン)肝心のお笑いのネタが古くて寒すぎた。そんなんでスカウト来ませんよ!。でもラストシーンで、ネタに散りばめられた兄への想いと、演技と、小田和正の『言葉にできない』が衝撃の融合をはたして観る者を圧倒させてた。そーゆー意味でミュージシャンから芸人へ変えたのか。。と納得。

そこ以外は文句ありません!今年の五指確実~

そしてサンタがうちに飾られました。去年のとあるバイトで25日の夜中にもらったサンタです。これを一人で抱えて電車に乗ってた時のことを思い出すと今でも恥ずかしい。浮いてます。

06.11.14 オーメン2006

2006年11月15日 | 映画とかと僕
前の日記に書いた聖書にちなんで、オカルトムービーを。。

オーメンの666という不吉な数字。聖書では黙示録に登場しますが、暗号としてアルファベットを数字に置き換えることがギリシア、ヘブライ語でもあるそうな。それをしてみると、666は「皇帝ネロ」か、「ハゲ頭のネロ」と読めるらしい。
ダミアン君の666は頭に書かれていた事から、将来的にハゲるのかな、と見ていたら笑ってしまう。。

オーメン2006は、2006年6月6日という記念すべき666dayの為に急遽作った感が全編に漂っています。当然オリジナルにはかなわない…。オリジナルは中学時代に見たものでした。。怖いのなんのって。ダミアン君の顔が軽いトラウマになるほどでした。そこから少しオカルトなエクソシストなどを見たりした。映画を見始めた原点に近い作品なのです。
それが、こんなんになっちゃってとても残念。

映像は06版の方がキレイなんだけれど、かえってつまらなくしてた。ぼやけた黒を遣っていたオリジナルのどよどよした雰囲気作りにはもうかないません…。
ストーリーも全く一緒で、キャラクターの死に方は多少アレンジを加えているものの、あのショッキングさがなかった。
逆に言えば、この程度のショッキングシーンでオリジナルは他の追随を許さないシーンを作っていることから、ある人はオリジナルを「オカルト映画のバイブルまたは、教科書」と言っている。
完コピリメイク作は「サイコ」にしても?です。

一番のミスは人選でしょうなぁ。オリジナルのサム・ニールに似ている役者を夫としているのはいいとして、奥さんが幼いんだかブスなんだか分からない顔をしていた。ばぁちゃんも薄気味悪さが足りなかったぁ。。最大なのはダミアン君。機嫌の悪い子供にしか見えなかった~~

06.11.10  製作と16ブロック

2006年11月11日 | 映画とかと僕
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本当は昨日までに終わらせるハズのイラストのアルバイト。今日の夜までになってしまった。時間かかった分の密度にはなった気がする。。それにしてもデッサン力の乏しさに愕然とする日々でした。今回のイラストは『シンプル』がメインだったので、いつものふにゃら線ではごまかせない。しかも体のラインがでる服を着ている。むうう。。
cancanのエビちゃんを見たり、ナルトの手の描き方を見たり、街行く人のカタチを見たり。でも久々にベジェ曲線地獄と戦って楽しかったです。

という訳で少し休憩をと、ブルース・ウィリス主演の『16ブロック』を見た。
yahooレビューではけっこう評価が高かった。
でも、なぜ?ってほどつまらん。というか、色々僕の趣味(?)に合わなかった。

そんなに期待していなかったし、どうせダイハード4.0の前哨戦か、4.0の不採用脚本だったんだろう(去年のホステージがそれ。)と思っていた。髪型も明らかにマクレーン刑事だし。ただしヅラですが。

内容はいたって普通の本作。
非番の警官が不幸な目に合う。それを演じるのがブルース・ウィリスとなるとダイ・ハードを連想するのは明らかです。ただしジョン・マクレーンより腐っていて、「なかなか死なない」のではなく、ある意味「すでに死んでいる」感じ。
酒びたりという演出がどうも気になる。過去に罪を犯してしまった警官が主役となると、なんでこうもアメリカは泥酔刑事にしたてたがるんだろう。。

ダイ・ハードと差別化しようとするところが予算とキャラ設定のみってのが気になるんです。
にもかかわらず、宣伝のコピーは「NY市警を敵に回した最も不運で手強い刑事」。ダイ・ハード的です。

映画内での進行と映画の長さをほぼ同じにし、たった16ブロックを護送するだけという簡単な任務が地獄になる、というゾクゾクする設定を活かせきれていなかったのが残念。距離感とか地形とかなにも説明なしでした。
きっとここが致命的だったんでしょう。リアルタイム感なしだったのも惜しいですなぁ。
ちなみに「限られた空間」もダイ・ハード的です。

僕が個人的に受付けられなかったのが、囚人役の声。なんだか生理的にダメだった。。。

でも、この手の映画は、主役が敵の攻撃をユニークな手法で出し抜いてどんどん包囲網を突破するハズなのだが、この映画では主役は毎回すぐに追いつめられちゃう。そんな日陰刑事なんだけれども、ブルース・ウィリスが演じるとセクシーになる!彼はやっぱりカッコいいです。シン・シティのハーディガン刑事も渋かったけどこちらも負けず劣らず渋い。
でも老けたなぁ。