【高齢者の死因】
厚労省のHPで日本人の死因順位についての統計表を見つけた。
面白い現象を見つけた。「高齢者の死因」については、90歳を境として「がん死亡」が上位から消える。
年令\死因 1位 2位 3位

各病名のすぐ右の数字が「実死亡数」、その次が「人口10万人当たり死亡率」、3番目が各年齢階層の全死亡数に対する%を示す。「100歳以上」の肺炎死は16.4%だが、文字が小さくなるのでここでは表示できない。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suii09/deth8.html
90~94歳代になると、心疾患がトップに来て、がん(悪性新生物)は3位に落ちる。95~99歳代になると「老衰」という病名が浮上してきて、100歳以上ではこれが1位になる。
がんは加齢により遺伝子異常が蓄積するほど発生しやすくなるので、理屈から言うと、100歳人ではより高率に発生しているはず。かつて超高齢者のがんは「長寿がん」ないし「天寿がん」と呼ばれ、悪性に乏しく処置の必要がないとされた。それにしても「がんが消える」はずはない。
おそらく、「老衰」という死亡診断書がそれを覆い隠しているのだろう。「肺炎」は85歳以後、トップ三位の死因に入っているが、これは「誤嚥性肺炎」が主たるものだろう。
肺炎については名医W.オスラーが「老人の友」と呼んでいる。あまり苦しむことなく、ポックリと死ねるからだそうだが、いまは抗生物質やら中心静脈栄養やら胃瘻があるから、リビングウイルをしっかりしておかないと、そうもいかなくなった。
「アル中」とは主治医が毎日飲むより多くの酒を飲む患者をいう、という格言がある。医者が「この患者はもう十分生きた」と思えば「がん」と診断するのをやめるのではないか…
私見では今後「老衰」という死亡診断書が増えてくるように思う。
厚労省のHPで日本人の死因順位についての統計表を見つけた。
面白い現象を見つけた。「高齢者の死因」については、90歳を境として「がん死亡」が上位から消える。
年令\死因 1位 2位 3位

各病名のすぐ右の数字が「実死亡数」、その次が「人口10万人当たり死亡率」、3番目が各年齢階層の全死亡数に対する%を示す。「100歳以上」の肺炎死は16.4%だが、文字が小さくなるのでここでは表示できない。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suii09/deth8.html
90~94歳代になると、心疾患がトップに来て、がん(悪性新生物)は3位に落ちる。95~99歳代になると「老衰」という病名が浮上してきて、100歳以上ではこれが1位になる。
がんは加齢により遺伝子異常が蓄積するほど発生しやすくなるので、理屈から言うと、100歳人ではより高率に発生しているはず。かつて超高齢者のがんは「長寿がん」ないし「天寿がん」と呼ばれ、悪性に乏しく処置の必要がないとされた。それにしても「がんが消える」はずはない。
おそらく、「老衰」という死亡診断書がそれを覆い隠しているのだろう。「肺炎」は85歳以後、トップ三位の死因に入っているが、これは「誤嚥性肺炎」が主たるものだろう。
肺炎については名医W.オスラーが「老人の友」と呼んでいる。あまり苦しむことなく、ポックリと死ねるからだそうだが、いまは抗生物質やら中心静脈栄養やら胃瘻があるから、リビングウイルをしっかりしておかないと、そうもいかなくなった。
「アル中」とは主治医が毎日飲むより多くの酒を飲む患者をいう、という格言がある。医者が「この患者はもう十分生きた」と思えば「がん」と診断するのをやめるのではないか…
私見では今後「老衰」という死亡診断書が増えてくるように思う。
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