ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【梅にウグイス】難波先生より 

2017-04-07 22:42:07 | 難波紘二先生
【梅にウグイス】 今年は春が遅くて、3月の中旬にやっと前庭の白梅が綻び始めた。(写真1:遠景,2.花のアップ)

(写真1)

(写真2)
 ウグイスの方はそれより何日か遅れて、二度ほど木立の中で下手な鳴き方をするのが聞こえた。もちろん「声はすれども姿は見えず」だ。
 4/1(土)に新聞販売店の人が新聞代の受け取り、古新聞と折り込み広告の回収に来た時には、西の林から少し上達した鳴き声が聞こえた。4/2(日)に初めて「ホーホケキョ」という完全な一節を一度聞いた。小鳥の鳴き声は練習と脳に作用する男性ホルモン(アンドロジェン)の分泌により、初めて上手に鳴けるようになると、広島大・動物心理学の専門家から聞いた。
 メスに「惚れさせる」ために鳴いているのだから、男性ホルモンが関与していて不思議はないなと納得した。小鳥の脳は、ステロイドホルモンが血液脳関門を通り抜けるのだろうか?脳細胞にアンドロジェン受容体があるのだろうか?という疑問は残っている。

「春は名のみの風の寒さよ 谷のウグイス歌は思えど 時にあらずと声も立てず」(早春賦)と歌曲にあるが、まさにその通りだ。
 現在午前8時で、すでに日の出が終わっているが、仕事場の北側の外気温は3℃だ「春は名のみの風の寒さよ」といったところだ。

 今年は外気温が異常に低く、1月の末、ちょっと暖かくなった日、まだ勝手口に屋根から落ちた雪の塊が残っていた。その脇にある車庫への引き込みコンクリート通路の上に、大きなクモが凍死しているのを見つけた。(写真3)周囲の寒さを示すために、勝手口の雪が溶けて再凍結している場所に死骸を移して撮影した。ハエトリグモの仲間だと思うが、種名はわからない。

(写真3:ハエトリグモ)
 
 真冬でも活動するクモがいるとは知らなかった。図鑑には「この属のクモは袋状の巣をつくり、ネットは張らず、石の下などで冬を過ごし、冬でも徘徊する」とある。

 仕事場の中に避寒していたカメムシが今年は陽光に誘われて沢山出てきて、南側窓の二重ガラスに集っている。侵入箇所は東側の書斎換気扇で、排煙のためプチプチのビニールで覆ってない。 そこから入ったという記憶がこの昆虫にはないらしい。植物を食う有害昆虫なので、ピンセットでつまんで、50%アルコールを入れたガラスびんに入れて殺している。死ぬまでに約2分かかる。アセトンだと1分もかからないが、あいにくストックが切れた。
 紙のガムテープでは時に臭いガスを出すことがあるので、この方法が最良だと自分では思っている。

 仕事場のキチネットの洗い器に小さなヤモリが水を飲みに出てきて、その後、垂直に近い陶製の壁をはい上る体力がなくて、そのままそこに留まっている。外に出してやればよいが、まだ寒くて食う昆虫もいないので、鳥の餌になるだけだろう。(写真4)右上の隅に写っているのが、スプーンを洗うカラー縞入りのガラスコップで、蛇口の真下にある。ヤモリがいかに小さいか分かる。
(写真4:ヤモリ)
 その後、さすがに見かねて手でつまんで板の上にあげてやったら、すぐに食器の水切り器の陰に隠れた。ここはポットからの輻射熱があるから、他の場所より暖かい。
 書庫でヤモリのミイラを発見することがある。この小さなヤモリはどうなるだろう…

 今日3/27(月)、家内と買物に行った帰り、サンサーラ駐車場の東側、別荘地に登る坂道の向こうにある湿地帯(葦やガマがよく生えるところ)に数羽のカラスを認めた。食うものがなくて、見るからにやせこけていた。TVのニュースでどこかのカラスが衰弱して電線から落ちて死んだと報じていたが、むべなるかなと思う。

 海抜400mのこの地では春が遅く、今年は4月1日にも雪が降った。エイプリル・フールではない。例年なら鹿児島から始まり「桜前線」が九州、四国、本州を北上して行くのだが、今年は東京の桜が真っ先に咲いたそうだ。これは「都市温暖化」のせいではないか、と思う。

 3/31〜4/2と積雪があったが、我が里山はその後、暖かくなった。
 4/4(火)はよく晴れて、最高気温が20℃近くなった。昨夜の月は半月だったが、もう赤い月ではない。玄関脇の白いフェンスに普通の茶色いのでなく、緑色のカメムシが止まっていた。
(緑色のカメムシ)
 一月遅れの「啓蟄(けいちつ)」である。
 使った「Pentax-Optio」は25年位前に買ったもの。当時、「小型」が売り物だったもので、接写はポイント・フォーカスでなく、手前のフェンスに焦点が合ってしまった。これはピンぼけ写真の言い訳です。

 4/5(水)は呉共済病院病理の元女性検査技師ら二人が訪ねてきてくれて、サンサーラで愉しい一時を過ごすことができた。前庭でモンシロチョウとモンキチョウを見かけた。
 呉市はもう桜が咲いているそうだ。今年は「桜前線」が東京から西向きに動いているようだ。鹿児島市ではまだ咲いていないという。

 食後、過去20年間に、この「ミニ軽井沢」の住宅がどれほど増えたかを見てもらうために散歩した。多くは定年後に住宅として建てたものだが、70坪の土地に建つ小さなログハウスの2戸は、陶芸家のアトリエと広島大大学院生の住居として賃貸されている。変わっているのは、ログハウスの大きな2階建ての家と広い土地を買って、自分で土地造成をし、ベンツ専門の中古車販売をインターネットで行っている人がいる。買い手が自分で受け取りに来るそうだ。
 一人ビジネスだが、修理や塗装も自分でやるから付加価値は高いだろう。ネット社会ならではの、ビジネスだと思う。
 散歩の帰り道、国道脇の歩道を歩いていたら、一人が生えているツクシを目敏く見つけた。その気で見ると、歩道脇の草の中にも斜面の草地にも沢山のツクシがあり、二人とも喜んで摘んだ。まさにゲーテの言う「見えるから知るのではなく、知っているから見える」だ。
 県医師会の「日本医師会・医療秘書学校」に学び、医療秘書の資格を取得しただけに、観察力・気配りが優れている。

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2017-04-10 23:39:46
>小鳥の脳は、ステロイドホルモンが血液脳関門を通り抜けるのだろうか?

血液脳関門は、水と少量の溶存気体と、脂溶性物質を通すのだ。だから、当然、ステロイドホルモンは通すよ。
因みに、グルコースとかアミノ酸とか神経細胞が必要とする水溶性の栄養分は別途に能動輸送している。

>脳細胞にアンドロジェン受容体があるのだろうか?
1970年代から知られている。

>早春賦
春は名のみの風の寒さ「よ」 → 春は名のみの風の寒さ「や」
早春賦 (Unknown)
2017-06-06 11:17:30
久しぶりにこの歌を思い出しました。

「春は名のみの風の寒さや。
谷の鶯 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず。
時にあらずと 声も立てず。

氷解け去り葦は角ぐむ。
さては時ぞと 思うあやにく
今日もきのうも 雪の空。
今日もきのうも 雪の空。

春と聞かねば知らでありしを。
聞けば急かるる 胸の思いを
いかにせよとの この頃か。
いかにせよとの この頃か。」

今更ながらに味わい深い。
人の心も又同じ。
冤罪を背負わされた人の重荷はいつ降ろされるのか?

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