ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【続・こむら返り】/難波先生より

2015-07-07 16:12:32 | 難波紘二先生
【続・こむら返り】
 前回に書いた、6/13にソファーでうたた寝した時に起きたこむら返りには、実は思い当たることがある。
 前日の歩行数は、私にしては多い3,765歩だったが、ただ水平に歩いただけでない。
 町内にできた「大規模ソーラー発電所」を探検し、さらにダム湖の後にある山を切り崩して用地造成しているところを見るために、こんな崖を登ったりした(写真1)。青い工事用シートから崖の上まで10m以上ある。体重が46Kgと軽くて、登山靴を履いていなければ登れないし、まず途中で転落するような崖だ。
(写真1)
 林道から入ったパワーシャベル車が「真土(まさつち)」を掘り崩して、谷に棄ててできた斜面だから、前日の雨のために足がのめり込み、さらに崩れやすい斜面になっていた。
 イノシシがずり落ちた跡も残っていた。ジグザグ歩行し、足底のグリップを完璧にするのに神経を使ったので、たぶん、普段はあまり使わない下腿の筋肉をよけいに使った。
 これが6/13朝の「こむら返り」の誘因だろう。

 そこで、「こむら返り」について、私の観察と考察をまとめると以下のようになる。
 誘因としては下腿筋の過労/疲労がある
 1)起きた場合には「三里のツボ」(膝蓋骨外側で脛骨頭と腓骨頭の間にある凹み)を親指でつよく圧迫・マッサージする。(ここを座骨神経の枝である「総腓骨神経」と「脛骨神経」が走っている。)
2)両側に起きた場合には、痛みが強い方の「三里のツボ」を指圧してマッサージをする。
(求心性の刺激が、仙骨神経叢を介して第5腰髄と仙髄にある脊髄前角の運動性ニューロンに伝えられると、前角ニューロンの異常反射によるこむら返りは徐々に収まる。この「正常化」情報は反対側のニューロンにも伝えられるので、他方のこむら返りは自然に解除される。)

 この「仮説」の証明にはさらなる追試が必要だろう。
 私は、以後はこのように対処するつもりですが、皆さんに起きた場合に、あわてないで追試してみた後に、報告してもらえると助かります。
 部位についての参考書としては、藤田恒夫「入門人体解剖学・改訂5版」(ペーパバック版、374頁、南江堂、2012/1, 5000円)が最適だろう。ポピュラーサイエンスの本で、多数のわかりやすい図がついた名著です。

 この本には想い出があって、「松果体」と「体内時計」の項についてお手伝いできたこと、3・11のため、東北の製紙工場が稼働しなくなり、東京の紙不足のため、2011年に予定されていた「改訂第5版」の出版が大幅に遅れたことだ。(佐々涼子「紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている:再生・日本製紙石巻工場」,早川書房, 2014/6)
 このストレスが藤田恒夫先生をずいぶん苦しめたのであろう。
 先生は、2012/1/20に出版を見届けた後、2/7の朝、床の中で息絶えた状態で奥さまに発見された。文字どおり、生命をかけた出版であった。
 もう二度と改訂第6版はでないと思うと、寂寥感がつのる。

(追記1=6/19現在、「こむら返り」の再発はない。朝目が覚めた時に、意識してベッドの上で両足首を動かすようにしている。足関節の屈伸運動が「こむら返り」の誘因になるはずだが、いっこうに起こらない。
 こうなると、意図的にこむら返りを起こす方法を研究しないといけないな…と思っていたら、6/21朝、目覚めた時に軽いのが左脚に来た。さっそく「三里のツボ」を圧迫したら、約10秒でスッと消えた。

 こむら返りは怖くなくなったが、肩凝りがある。終日、読書やキーボードを叩く作業をやっているせいだ。眼精疲労によるものもある。ふと、「キーボードの位置を奥にずらし、同時に高さを上げたら、肩がストレッチされるのではないか?」と思いつき、さっそく実行してみた。
 机上のスライド式パソコンラックにMacBook-Proが載っているので、その上にキーボードを置くと、距離が30cm、高さが8cm位になった。これだと腕をストレッチしないと入力できないので、肩関節の運動にはよいようだ。
 効果の方は後日またお知らせしたい。)
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