来週は菊花賞

2005-10-16 22:08:05 | Weblog
 さて、来週の日曜は京都競馬場で菊花賞。ディープイ
ンパクトが無敗で三冠をとれるかどうか。京都競馬場、
今から二週間前(すなわちレースの三週間前)より、すで
に行列ができはじめているという。なんというか、オタの
情熱の凄まじさを的確に形容することはとても難しい。

 「そんなに前から並ぶとは、お前ら、仕事はなにしてん
だ」と問い詰めたい気持ちでいっぱいである。三交代で
場所に並ぶにしろ、三週間である。まともな「常識」の持
ち主であれば耐えられる期間ではない。

 あの手の行列は、わたしも東京競馬場で見たことがあ
るし、知り合いが行列徹夜で並んだこともあるのだが、そ
れでも前日とか前々日である。三週間も時間をかけて、
いったいなにを見ようというのか。そんなに三冠達成の瞬
間というのはありがたいものなのか。

 それだけディープインパクトという馬に、ひとをひきつける
魅力があるのだろうが、それにしてもモノスゲー話である。
あの手の行列の情熱が、なにを根源として生まれるのかと
いうと、「いい場所とって写真を撮る」というのが動機の大半
だ。わたしが競馬場にたむろってるのは、大きなレースのな
い土曜が主なのだが、それでも写真オタの傍若無人ぶりは
若干キツく感じることが多い。パドックなんぞ、デカデカと「他
の客に迷惑だからシートなんかで場所とりするんじゃねぇ」と
いう趣旨の注意書きが、これよりやや丁寧な言葉を使って掲
示されているのだが、写真オタの大半は見て見ぬふり、「あ
たしの馬への愛情はだれにも負けないわ!!」と主張したが
るブサイク女の集団が、パドック最前列にいろんな機材置い
て場所とりをし、恥じる気配もない。

 「こんなとこで文句書くくらいなら、その場で注意すりゃいい
じゃん」と思われる方もおられるだろうが、人間関係の摩擦は
なるべく少なくしたい、根性なしがこの脂ハゲ、その場で注意
するなどという、度胸のいる行為はなかなかできないのだ。

 てなわけで、来週の京都競馬場、短気なかたは行くのを避
けた方が無難であろう。行くならば土曜の、やや空いている競
馬場がいちばん。ディープインパクトはたしかに馬鹿強いが、
強いだけが馬の魅力ではないからだ。