M屋運 つづき

2007-05-29 04:07:29 | Weblog
 で、かようにM屋にはけっこうひどい目にあってる
わたしではあるのだが、あの油揚げとわかめが具
の、貧弱極まりない味の味噌汁が妙に好きだった
りして、先日また懲りずにM屋に行ったわけである。
つーても、先に書いた店とはまた違う別の店舗であ
ります。

 豚めし並盛の食券買って、テーブルの上に置いて
店員待ってると、これがまた絵に描いたようなちょっ
とアレな若い女、別にM屋の女店員に容姿の端麗
さなどは期待しておらないが、それにしてももう少し
なんとかならないかと思わずにはおれないような感
じの女性、谷亮子を少し若くしてストレス太りさせた
ようなそんな感じの店員がチケットを受け取り、「豚
めし並でございますね~」と、わざとらしくも甲高いア
ニメ声で叫ぶ。日本の牛丼屋という、ある意味ありふ
れた日常からどこかへ連れて行かれるような感じで
ある。

 で、3分ほどして出てきた豚めしを、脂ハゲは喜び
勇んでむさぼったわけであるが、ぶったまげたことに
玉ねぎが生に近いのだ。信じられますか? 個人が
経営しているきたねえ定食屋であれば、このような
事態に遭遇することについて少々の覚悟もある。だ
がM屋だ。日本全国のビンボー人に牛丼を供してい
る巨大チェーンのM屋、調理マニュアルもがっちり構
築されているであろうM屋でこんなものを供されると
は。一瞬顔がこわばった。たまねぎ生煮え料理を食
うのも、考えてみれば四半世紀前、大学の学生食堂
でカレーを食べたとき以来である。

 気の荒い客であれば、「なんだこの豚めしは。店長
を呼べ」と海原雄山の如く怒鳴り散らすところであるが、
根っから性格が草食獣の脂ハゲ、特段の文句を言うこ
ともなく黙々と豚めし並盛をむさぼりましたとです。もち
ろん玉ねぎは除けましたが。

 しかしM屋のようなチェーン店であんな料理が出てく
るのって、どんな手違いがあったんだろうか。牛丼チェ
ーンの内幕などというのは、なるべくなら避けて通りた
い話題ではあるのだが。真相を確認したりしたなら、も
う二度と気軽にチェーン展開の飲食店にははいれなく
なるような気がする。つーか、「不二家の事例なんて小
さい小さい」てな結果が出てきそうな予感。

 そして結論。「当分M屋にははいらない」「M屋のバイ
ト、もうちょっとマトモなのやとってくれ」 そういえば、吉
野家でこの手のアレな店員にあたったことは少ない。採
用方針になにか違いがあるのだろうか。

M屋運

2007-05-27 22:09:36 | Weblog
 最近M屋運が悪い。銀座にある百貨店と同じ名前を
持つ牛丼屋チェーンのことであるが。

 日曜日、朝いちで後楽園で馬券を買い、その後近く
のM屋で朝飯として豚めし食うのが半ば習慣化してい
たのだが、ここのM屋、日曜の9時台けっこう朝飯を求
める客が多いのにもかかわらず、店員がふたりしかい
ないのだ。客の多さに店員が半分パニックとなり、クイ
ックメニューのはずの豚めしが出てくるまで5分かかる
というのがざら。あの手のファストフードが出てくるまで
に5分もかかれば食欲が萎えることおびただしい。

 で、後楽園近くのM屋を使うことをやめ、自宅のある駅
近くのM屋を使うことにしたのだが・・・・これがもうなんと
いうかまだ水道橋の方が幾倍もマシであったという状態。
つーか、M屋ってきちんと面接してバイトを採用してるの
か。

 こないだなぞ、店はいったらがらの悪い兄ちゃん三人組
が大声で文句たれている。どうやら頼んだ牛めしがなかな
か来ないので苦情を言ってるようだ。これだけなら別にどう
ということもないのだが、びっくりしたのはこの苦情に対して
店員がまともに応対していない。無視。オタク風のメガネ兄
ちゃんはひたすらベーコンエッグ焼いて現実逃避しており、
もうひとりいる若い女店員はただただ呆然と立ち尽くしてい
るのみ。つーか、他にも客は4~5人いて、やるべき仕事も
けっこうあるだろうにただ呆然としているってのがすごい。そ
のうち怒った兄ちゃん連はメガネの店員に向かって割り箸ば
んばん投げつけ始めるし。つーか、苦情なんだから「申し訳
ありません。いまお持ちします」くらい言えと。

 そのうち新たなバイトの人間がふたり出勤し、事情を聞い
てテキパキと謝罪、牛飯を出して事態を収拾、何事もなく終
わったかのように見えたが、ひとつ重大なことを見落として
いた。
「すいません。豚めしまだっすか?」
「・・あ・・・・すみません」
パニックメガネ、わたしの注文をすっかり忘れ去ってくれてい
たようである。そして、あいも変わらず変な動き方をしている
女店員。もーこのM屋だめ。せめてきっちり仕切れる人間を
ひとりはシフトにいれとけ。コミュニケーション能力に根本的
な欠陥がありそうなオタク男と、いろんな意味でこころに変な
ものを抱えてる女店員の二人組という組み合わせは避けて
くれ。というわけで、注文から豚めしが出てくるまで10分近
くかかったという、なかなかな記録であった。

 長くなったので続きは次回。つーか続きがあるとこがすご
いでしょと。

バッドエンド

2007-05-26 06:14:41 | Weblog
 根本的に気弱であり、人生のつらいとこからは目を
そらして生きているのがこの脂ハゲであるわけだが。

 なもので「バッドエンド」というのが苦手である。例を
あげると原秀則の「部屋においでよ」とか。最終回の、
なんの救いもないあの終わり方。リアリティを追求した
かったのかもしれないけど、やっぱりあれはないよなと
思う。別に主人公とヒロインの恋愛が成就されなきゃな
らんということはないけどもだ、だったら「失ったものもあ
ったが得たものもあった」てな終わり方であって欲しい
と思うのだ。あの終わり方はフラストレーションたまりす
ぎ。

 かなり古い漫画であるが柳沢きみおの「妻をめとらば」
なんてのもバッドエンドであった。「理想の嫁を求めてあ
れこれ努力をする主人公」が、ラストでは結局だれとも結
婚できずに過労死するという・・・・。それまでの彼の涙ぐ
ましい努力はなんだったんだと、ほんのちょっぴりだが憤
りを感じた記憶がある。漫画に憤るなどかなり馬鹿な証
拠なんだが。

 不思議なもので、漫画についてはバッドエンドというも
のにこれだけの抵抗があるんだが、小説その他の活字
モノに関してはどうということもないのだ。リア王とか喜ん
で読んでるし。もっともシェークスピアのあの手の戯曲と
いうのは、上記にあげた「バッドエンド」とはやや種類が
異なるかもしれない。救いみたいなものがちゃんとあるし。

 リア王でいえば、エドガーがエドモンドに勝つわけだし。
この部分だけは一応勧善懲悪。悪の限りをつくしたゴネ
ルリとリーガンもともに悲惨な最期を向かえるわけで、見
てるこっちとしても気持ちが安定する。シェークスピアの悲
劇というのはだいたいがそうであって、「後味わりー」とい
うのはあんまりない。

 もっとも、「後味わりー」と考えていた方も結構いたようで、
それが証拠に、シェークスピアの死後数百年はこの「リア
王」という戯曲、ハッピーエンドに改作されたバージョンが
専ら舞台にかけられていたという。ヒロインは死なずリア王
も死なず、エドガーが王位を継いでめでたしめでたしという
感じらしい。これはこれで面白いような気もするのであるが。


あーちーちーあちー、燃えてるんだ老化

2007-05-23 22:56:13 | Weblog
 表題にとくに意味はないが。 

 先日大阪出身美人キャバ嬢と急遽同伴てことになり、
「どこで飯食いますかね」
「○んだ屋行こう。高島屋にある」
「え? なに?」
「○んだ屋だよ。○んだ屋」
「ぱんだ屋ね(中華な名前だな・・・)」
てな感じの会話を携帯で交わし、高島屋のレストランフロ
アへいそいそと出かけたわけだが、いくら探してもぱんだ
屋、またはそれに近い名前の店(神田家とか、あるいは半
田屋とか)もない。仕方なくその旨をメールで連絡し、ぼけ
~っとレストラン街の椅子に座って待つこと5分、彼女があ
きれたような顔で現れて、「あんたな、パンダ屋なんて店
ないで。あたしが言ったのは”さんだ屋”や」
「え?」
 たしかに三田屋という店はあった。しかし、「みたや」とば
かり思い込んでいてまさかそれが「ぱんだ屋」の正体とは
思いもよらなかった。耳もやばくなってきたのかねぇ・・・・。

 40も半ばになると、体の老化というのがシャレにならんく
らい切実な問題になってくる。「まだまだ若いモノには負け
ん」などという台詞を、冗談でなく本気で口に出すようになっ
たらオールイズオーバーである。上記の聞き間違いなど肉
体的な聴力の衰えと直結しているものではなかろうが、それ
でも若い頃ならこんな誤りはしなかったろうな、という気持ち
になってくる。

 耳はともかく、最近かなりヤバいのが目でありまして、マジ
本や新聞の小さな活字が若干ボケてきているのだ。老眼だ
よ老眼。文字にするとこれがまた改めて切実。とうとう遠近両
用メガネが必要となる日がきたのか。

 変に若さに執着する気もなく、年老いるなら年老いるのでそ
れもまた仕方なかろうと思っている脂ハゲではあるが、それで
も目の衰えはキツい。新聞雑誌やその他書籍が読みにくくな
るというのは、誇張でなくマイ人生において大きな問題である。
そのうえパソコンのディスプレー覗くのも大きな眼精疲労が伴
うなんてことになったら。仕事にさえ差し支えてしまう。たいした
仕事をしているわけでもないのだが。

 あとは歯か。歯茎の色はどす黒く、けっこう歯周病が疑われる
アレではあるが、いまのところはさほどぐらつくこともなく小康を
保っている。なんとかこのまま五十まではもってくれないことかと。
性的なナニに関しては、もう40代前半でナニであるので、もうい
いやと。嫁や恋人がいないのが仕合せである。

 やはり深刻なのは目の老化。遠近両用メガネ買うかねぇ。

日本馬の強さ

2007-05-21 05:02:43 | Weblog
 久米田康治の漫画に、「豊作貧乏」をテーマにしたのがあっ
た。要するに、昔は快挙でありニュースバリューばりばりであ
ったものが、その「快挙」自体の数が多くなり、あまり大騒ぎさ
れなくなることを「豊作貧乏」として表現したのである。例として、
「昔は江夏がマイナーリーグで投げるだけで大騒ぎだったのに、
いまはドジャースの斉藤が救援投手として大活躍してもそんな
に騒がれない」などがあげられていた。たしかに、昔は「日本人
がメジャーリーグに出場する」だけで快挙とされたのに、いまで
は「メジャーリーグで相当の活躍」しないとスポーツ新聞でさえ
あまり取り上げない。これも日本人メジャーリーガーが特段珍し
いものではなくなったからであろう。

 でだ、競馬関係のニュースをかちゃかちゃ検索したらば、シン
ガポールで行われた国際GⅠ競走、シンガポール国際カップに
おいて、1着シャドウゲイト、2着コスモバルクの日本馬ワンツー。
快挙である。だが同時に「ああそう」という冷静なレスポンスしか
出てこないのも否めない。これもまた上記の豊作貧乏の顕著な
例かもしれない。

 かつては、日本国内では無敵を誇った名馬でさえ、海外遠征
すればもうボロボロのぐっちゃぐちゃ、三着にでもなればそれだ
けで「歴史に残る快挙」などと言われていた。それがいまでは国
内でGⅢを一勝しただけの馬が、海外の国際GⅠ勝ったのに「ふ
むふむ。まあよくやったね」程度である。インフレ状態もおびただ
しい。

 1995年、フジヤマケンザンがGⅡ時代の香港国際カップを勝
ってから昨日まで、何頭の馬が外国のGレースを制覇したのか。
指折り数えるのも困難だがたぶん相当な数であろう。第一回ジ
ャパンカップの開催当時、モンテプリンスやらホウヨウボーイやら
の「日本競馬史上に残る名馬」が、アメリカでGⅡレベルしか勝
っていない5才牝馬メアジードーツに手もなくひねられたのを頭の
片隅に記憶している脂ハゲにとっては、まさに隔世の感。あのレ
ースの衝撃を記憶しているすべてのオッサンオバサンにとって、
同様の感慨があるのではなかろうか。

 いま現在「雲の上」のレースである凱旋門賞やブリーダーズカ
ップについても、十年後くらいには勝ち馬がばんばん出て、これ
もまた「豊作貧乏」になってしまうのかもしれない。日本国内にお
いてGⅡ2勝くらいの馬がキングショージにあっさり勝って、しかも
「ふむふむ」で済んでしまう時代が。早く来てほしいような気もする
し、あまり来ないでほしいような気もするし。複雑な心境の脂ハゲ
でありました。
 

キャラ設定

2007-05-20 05:46:16 | Weblog
 なんか、青田典子の結婚歴と離婚歴がニュースとなって
いるようであるが。

 ああいう世界なんだから、こういう「虚偽」もアリなのかと
は思う。ただ私生活を売りにしちゃうと、それがリアルライ
フと乖離があった場合、結構つらいのだなあと。お嬢様キ
ャラで売った女優が、不良イメージ&女たらしイメージの俳
優と結婚し、一気に株を落とすという事例など、とてもアレ
であった。「外見は清純でも、中身がアレ」という女性など
それこそたくさんいるわけで、その意味からいや「ありふれ
た例」に過ぎないのだが、「清楚なイメージの大量販売」を
したあとだけに衝撃もデカいということか。

 約30年前、「笑点」の大喜利の売りのひとつは、桂歌丸
と三遊亭小円遊の罵倒合戦であった。「ハゲ」「化け物」な
どの辛辣な言葉の応酬は大人気となり、テレビ局には「あ
のふたりを仲直りさせてやってください」との手紙が殺到し
たという。しかし実は、この二人は下積み時代からの無二
の親友であり、親友だからこそこの手の「悪口の言い合い」
が平気でできたということなのであった。罵倒合戦で人気
が出ると、「親友関係が漏れたらマズイ」ということで、私生
活でもなるべく話したりしないようにしたという、なんかプロ
レスなエピソードがあったりする。

 ウィキペディアの小円遊師匠の項目なんぞを見ると、師匠、
酒に溺れて若死にしているのだが、このアルコールに走った
原因として、「笑点におけるキザ男キャラと、自分本来の性格
とのギャップに悩み」みたいな記述がある。つまりは、「自分
が本来大嫌いなキザ男のキャラとしてテレビに出たら、これが
大ブレイク、テレビでしか自分を知らない一般大衆が、自分の
「キザ男としてのふるまい」を過剰に期待し、自分本来の性格
とのギャップに耐えられなくなったということか。

 演出上のキャラと本来の性格との相違というのは、昔はあま
り表面に出ることはなかった。早い話、プロレスの悪役レスラ
ーはほんとに悪人であり、アイドル歌手は全員清純で処女とみ
なが信じ込んでいた時代である。アイドル歌手がある程度の年
齢になって、ヌードなどを公開するとみなが一様に衝撃をうけた
時代。それはよい時代だったのか悪い時代だったのか。とりあ
えず、「加護がいつアダルト業界に行くか」を、当然のように話
す現代とは、かなりかけ離れた時代であったというにとどめる。

日曜はオークス

2007-05-18 04:44:07 | Weblog
 夕刊紙見たら大大大大本命であったはずのダイワ
スカーレットが、熱発で回避とのこと。ウォッカはダー
ビーにまわるし、いやー、一転して戦国オークス、な
にが勝ってもあまり不思議じゃない状況となりました。

 これで本命はたぶんトライアルをぶっこ抜いたベッラ
レイアになるんだろうけど、どうもいまいちピンと来るも
のがない。「そんなに強いかな」という気がしてならな
いのである。まあ、仮に勝てばいまは亡きナリタトップ
ロードに初タイトルということになるけども。たしかに「死
んだ種牡馬の子は走る」というナニもあるんスけどね。

 あとそこそこ人気集めそうなのがミンティエアーにロ
ーブデコルテ、ザレマにカタマチボタンというところなの
だが、どうもこのいまひとつというかいまふたつという
か。展開面で有利なのは楽に先行できそうなアマノチ
ェリーランなのだが、1400mまでしか勝ち星のない馬が、
府中の2400mで好走できるのか、という根本的な問題
があるし。

 穴はといえば、前走のスイートピーSで上がり33秒台
の足を使ってるトウカイオスカー(2勝がいずれも2000m
というのも好感)、一勝馬ながら抽選を潜り抜けた強運の
レインダンス、あとは血統面でラブカーナくらいかしらん。
特にラブカーナ、父は活躍馬をいまだ出してない英ダー
ビー馬のオース、騎手はこれまた「ザ・地味」の菊沢であ
るから、ここでどかーんと一発大きな花火を打ち上げても
らいたいものである。

 ほんとのことを言うとだ、オークスというのは距離適性の
面から血統論語りたがる人間が急激に多くなるレースで
あるが、実はあまり関係がなかったりする。オークスとい
うのは前半がゆるーい流れになって後半の上がり勝負に
なることが多いから、「中距離がこなせる能力」があれば
充分なのだ。妙に「重たい」ステイヤー血統というのはあ
まり来たことがないはず。メジロドーベルが勝ったとき二
着になったナナヨーウイングくらいじゃないかと思う。

 なんだかんだいってもベッラレイアが首差でカタマチボタ
ンを差して、そして3着にローブデコルテという、ものすごく
平穏な決着になりそうな気もするが。つーかここんとこG1レ
ース荒れすぎ。そろそろ「本命の神さま」が地上に降臨する
ときかもしれない。

メガネの検討

2007-05-16 04:31:34 | Weblog
 脂ハゲ、子供の頃から強度の近眼であり、メガネが必需品
なわけだが。

 現在使っているのは購入後十数年たっており、しかも大木
凡人もかくやというでっかいティアドロップ型、いまどきこんな
メガネしてるのは松方弘樹か石丸電気のエロゲー売り場にた
むろっているアキバオタの皆様くらいではなかろうかと。

 このダサさ、脂ハゲ本人の強烈なダサさととことんマッチし
ており、それはそれで安定してはいるのだが、しかしなんつ
ーても購入後十数年である。フレームはオールチタン製とい
うふれこみであるものの、あちらこちらに劣化が見られ、鼻押
さえの部分など脂がこびりついて汚い汚い。

 そこでいい加減新しいメガネを購入してもバチは当たるまい
と、どんなのがあるのか最近商品調査をしているのだが、いや、
十数年前とはメガネを囲む状況がだいぶ変わっておりますな。
街中に小洒落たメガネ屋がなんか増殖しておりまして、「9千円
でフレームとレンズ込み」とか、とてもリーズナブルな価格。メガ
ネドラッグとメガネスーパーとパリーミキとイワキが主流であった
時代とはだいぶ様相が変わっているようなのである。「めんめん
メガネの五割引」つーTVのCM、見なくなってからどれだけ時間
がたっているだろうか。

 流通経路のアレが相当変化してるのでしょうが、いや、それよ
りなによりなんだこのフレームの形の変化は。いや、たしかに時
代はオリエンタルラジオのメガネの方とかアンタッチャブルのメガ
ネの方とかドランクドラゴンのメガネの方なんだろうが、大木凡人
型がただのひとつもないではないか。これじゃ松方弘樹がマグロ
とりにいくときはどんなメガネかけたらいいのだ。ためしに細長い
今風のフレームかけてみたら、なんかものすごい得体の知れない
オッサンになってしまった。腹黒さが倍増したおぎやはぎみたいな
顔である。いくらなんでもひどすぎると思う。

 やはりカッコの悪いいい年のオヤジというのは、レンズ面積の広
い、大きなメガネでないとどーもシックリこない。材質は金属でもプ
ラスチックでもかまわないが、仲本工事とか野村監督とか、そうい
う感じのやつ。あれを見つけないとメガネの買い替え自体をあきら
めないといけない。
 
 やはりここは伝統的なオヤジメガネショップ、メガネドラッグやメガ
ネスーパーの底力に期待するしかない。メガネ探索の旅、まだもー
ちょい続きそうだ。

 

居酒屋同伴

2007-05-13 22:36:44 | Weblog
 土曜日は中野のキャバクラ、指名さんと一緒に同伴でござり
ました。

 脂ハゲ自身は海産物嫌いの肉好き、指名さんは大の魚好き
ときておりまして、食べ物の好みが土台合わない。まあ、魚が
全然食べられないわたしと引き換え、指名さんは「肉をまったく
受け付けない」ということではないので、ふたりで飯食うときは
たいていあちらが妥協して焼肉、ということになることが多いの
でありますが。

 いつもそればかりではさすがに気がひけるので、今回は海産
物主体ということにあいなりまして、それでも海産物オンリーの
寿司屋などははいれない。指名さんがトロやらイカやらの握りを
パクついてるところへ、隣席の脂ハゲが玉子焼きと納豆巻きだ
けをひたすら口に詰めている図。あまり心地よいものではありま
せん。

 なわけで小洒落た居酒屋などへ。洋風なツマミも和風なツマ
ミも折衷的なナニも扱っているという、我々の如き難儀な二人
組にはとても利便性の高いお店でございました。鯵の刺身頼
んだら、目の前の板前さんが生簀で泳いでる鯵を網ですくって
そのままさばいてくれるという・・・。ああいう、なんというか「パ
フォーマンス」には脂ハゲたいへん弱いわけであります。

 で、指名さんがマグロの刺身やら生ガキやら鯵の刺身やらを
パクついてる最中、こっちは「牛スジのトマト煮」やら「地鶏の唐
揚げ」などをむさぼり食うてたわけであります。鶏肉は適度にや
わらかく、脂もまったくしつこくなく、口の中にいれると絶妙な塩
味が、さくさくという歯ごたえともにじわわ~っと広がる。また牛
スジのトマト煮も、若干濃厚なトマト味と、うま味たっぷりのやわ
らかく煮たスジ肉が絶妙のハーモニーを奏で、これがほんとに
おいしいおいしい。

 先にも書いたような気がするが、ここまで食べ物の好みが合わ
ないとかえって喧嘩の余地がない。自らが頼んだモノを淡々と口
に運ぶだけである。ドリンクさえ、脂ハゲの方は生ビール、酒のあ
まり飲めない指名さんはコーラである。こうまで合致点がないと料
理の味などが話のネタにならない。だから話題はといえば、「最近
仕事辛くてなあ」「あたしもだよ~」的な、超ネガティヴなナニであ
る。こういう点ばかり気が合っちゃうのは逆に問題かもしれない。

 なお指名さんに「きょうの店、どうだった?」と訊ねたところ、ひと
こと「普通」と。彼女にとって「普通」というのは誉め言葉らしいのだ
が、やや脂ハゲのテンションが下がったことは否めなかった。うに
ゅう。
 

命の価格

2007-05-10 05:21:27 | Weblog
中国製医薬品とペットフードから毒性物質 100人死亡(朝日新聞) - goo ニュース

 こわすぎ。

 まあ日本にもカネミ油症事件やら森永砒素ミルク事件や
ら、毒物が食品に混入し被害者が出たという事件はないわ
けじゃないのだが、この記事の内容が事実だとすると根本
が違う。日本の場合はあくまで「事故」やら「ずさんな管理」
がもとで毒物が食品に混入したわけだが、中国の場合は
どうも故意っぽい。それも、利益をなにより優先さす食品会
社や薬品会社が、「このくらいなら死にゃしねえ」と不適切
な商品を世に出す、というのは想像の範囲内だが、ほんと
に「死んじゃう危険性のある」ものを売っちゃうって、この向
こう見ずさはどこからきているのかと。ものすげー悪い意味
において「冒険心が豊かすぎ」なのかもしれない。 

 中国人から見ると、「死人はおろか病人が出たわけでも
ないのに、シャレにならないくらい経営が傾いた不二家の
例」とか、どのように思えるのか。つーか、チャイナ製の食
品というのは、「価格破壊のアレ」もあって日本の食卓をか
なり席巻していて、プライベートブランドの激安食品なんて
のには、チャイナ製がけっこう多い。ただでさえ安物好きの
脂ハゲ、このような激安PBがかなり好きで、スーパーに行
っては買い集めてきたりしている。上記のような事件を勘案
するとプチ命がけである。

 やっぱり、中国においてはひとの命が安いのかと。日本に
おいて、自らの過失で交通事故起こしてひとをひき殺せばほ
ぼ人生破滅であるが、中国あたりだとどうなのだろうか。「数
十万円でひと殺しが依頼できる」ような発展途上国では、ど
うも先進国ほど過酷な状況には陥らない感じもする。中国が
途上国か先進国かというのは非常に微妙な感じであるが。

 と、ここまで書いたところでこの原因となった「ジエチレング
リコール」という薬品、どっかで聞いたことがあるなとグーグ
ル使ってサーチかけたところ、約20年前、「オーストリアや西
ドイツ(当時)からの輸入ワインに混入されて大騒ぎ」となった
アレであった。いわゆる「不凍液混入ワイン事件」というやつ。
これは、「安くておいしいワインをつくるために見つけた最適な
物質が、偶然強い毒性を持ってた」という感じであるが。中国
人も西欧人も思考にあまり相違はなかったという結論。「安く
ておいしい食べ物、飲み物」てのは、やはりある程度のリスク
が伴うものなのかもしれない。
 

ねぎが嫌い

2007-05-08 04:55:35 | Weblog
 ねぎが嫌いである。

 特にそばやラーメンに薬味として放り込まれているねぎ
がどうしようもなく嫌なのである。味も嫌いだしあの食感も
嫌だし、歯の間に繊維がはさまるようなあの感覚、あれが
何より大嫌いなのだ。

 で、立ち食いそば屋でそばを食うときは、必ず「ねぎ抜き」
と注文することにしている。たいてい、「あいよ」とオーダーを
うけてはくれるのだが、これが口だけで行動が伴ってないこ
とがかなり多い。要するに、そばをつくる一連の行動が「形」
となってしみついているため、作るひとがついねぎを放り込
んでしまうのだ。こっちとしては「ああー」てな声をあげ、「ね
ぎ大ッ嫌いなんだ。悪いけど作り直してください」という、正
当な権利を主張するだけである。

 しかし気の弱い脂ハゲとしては、作り直し要求するのにチ
コっと罪悪感が。「こっちが注文をし、向こうがそれを承諾し
たのだから、注文と違うものが出されたなら作り直しを要求
するのは当然」というのが理屈ではあるのだが、「ああ、め
んどくさい客だなあ。たかが立ち食いそばで」と思われてい
るのはまず確実。こういう心理戦には弱いのであるよ。でも
それを大人しく受け入れるにはねぎへの嫌悪感が強すぎる。
なんでねぎなんてものがこの世にあるのか。だしの味を濁ら
すだけじゃないのか。

 そもそも刻みねぎというのは薬味のはず。薬味であるのな
ら唐辛子やラーメンにおける胡椒やおろしにんにくと同じよう
に、客自らが好みの分量を放り込むべきではないのかと。そ
うすれば好きな人間は多くいれるだろうし、嫌いな人間は入
れない。薬味の量なんてひとによって好みの量の幅が大きい
から、作る側がいれるべきじゃないのだ。

 実際小諸そばチェーンなどは客がねぎを入れるシステムに
なっているし。作る側が刻みねぎをいれるシステムの方が多
いのは、たぶん、客の自由にまかせると「無料なら多くいれた
ほうが得」とばかり、ねぎを必要以上に入れちゃうセコ客が多
いからかもしれない。「タダだと必要量を省みず多くをゲット」
というみみっちい性根。「こんなヤツが多いから日本はダメに
なる」と声高に主張したいところではあるが、よく考えたら、ス
ーパーで買い物をするとき取り放題のビニール袋を多少多め
に取っちゃうわたしにも相通ずる心理であった。

 結論→とりあえず立ち食いそば屋さんは、「ねぎが大嫌いな
人間」がこの世にいることを認識してくれと。客のオーダーはち
ゃんと聞いてください。

おろし金について

2007-05-06 23:13:30 | Weblog
 なんかタイトルがとても突飛ではあるが。

 きょう買ってきた中崎タツヤの「じみへん」の最新刊に、
おろし金のネタがあったので、それにインスパイアされて
のアレである。いや、おろし金って考えると奥が深いなと。

 大根おろしを作るためにはおろし金がないとできないわ
けだが、おろし金というものが何ゆえ発明されたかを考え
てみると、これは「大根おろしを作るため」であろう。という
ことはだ、おろし金が発明される以前、大根おろしはどうや
って作っていたのだろうか。これが大きな疑問である。

 なんて考えが汚い水がめにわくボウフラのように、脂ハゲ
の脳内にぶかぷかと浮かんできたわけである。で、ネットで
カチャカチャ検索してみたところ、おろし金の発明てのは江
戸時代らしいのだが、その主たる目的は大根をおろすことで
なく、わさびをおろすことにあったらしい。たしかに、わさびは
おろし金使ってすりおろさないと利用のしようがない。生でか
じったら辛すぎるだろうし。

 で、ひまにあかせてさまざまな素材を「すりおろしてる」うち
に、大根という良き素材にぶちあたった、というのが正解では
ないかと。江戸前期に発行された書物には、すりおろすのに
適した食べ物として「わさび、生姜、とろろ芋」等があげられて
いて、大根はないということである。

 しかしおろし金かこのように「一家にひとつ」とまで普及した
のはいつくらいからなのであろうか。このへんになると、「江戸
時代の一般人の食生活」てのがある程度明確にならないとわ
からない。故・杉浦日向子さんでもいりゃ教えてくれそうである
が。

 文献にはっきりと残っている日常生活てのはたいてい権力者
とか、その近辺の上流の方々で、普通のビンボー人の生活な
どはありふれすぎていて逆に文献に残らりづらい。「神田の長
屋に住んでる大工の熊さんの食生活」てのはとてもわかりづら
いものなのだと思う。独身男と妻帯者でまったく違っているであ
ろうし。

 まあ、一口に江戸時代といったって200数十年つづいたわけ
で、家康時代と慶喜時代ではいろいろな点がまるで異なってい
るのであろうが。「江戸文化が云々」などと、十把一絡げで扱う
ことはいろんな点で間違いが生じやすいものなんだろうな。

 この平成の御世も、初期と現在では、「携帯の普及」やら「ネッ
トの進歩」やらまさしく雲泥の差がある。平成19年における独身
中年男の日常生活(親と同居)というのも、未来の歴史研究者に
とってかなり想像しづらいものなんだろうな。

高校野球について 2

2007-05-05 06:04:09 | Weblog
 高校野球のアレがえらいことになっているわけだが。

 野球に関してはたいして知識も興味もない脂ハゲであ
るが、それでも昨今の大騒ぎはもうなんかアレである。つ
ーか、「高校生がプロ組織から金もらっちゃいかん」という
のはよく理解できるのだが、「野球がうまいという理由で
特待生になっちゃいけない」というシバリがあるのは本気
で知らなかった。税金で成立している公立高校がそれや
ったらマズイのだろうが、私学なら無問題だと思っていた
のであるよ。

 実際、他のスポーツだと特待生になることについてなん
の問題もないらしい。まあ、この日本国において高校野球
というのは国をあげてのお祭騒ぎ、有名選手の知名度とい
うのは他のスポーツと比較して群を抜いている。甲子園の
全国大会ならばスポーツ紙の一面を飾れるが、ハンドボー
ルの高校全国大会など記事にならないわけである。

 ひとりの有名選手がいれば、その高校の知名度もどかー
んと上がる。広告的な効果を考えてみれば、ひとりの有名
選手が何十億円という価値を持つのが高校野球というもの
なのだろう。だからこそ、ある程度のシバリをかけないと札
束が乱れとんでとんでもないことになる、という懸念から「野
球だけはキツい」ということなのかもしれない。

 しかしそれであるなら、禁止するのは積極的な現金供与、
財産供与のみにするべきで、学費割り引いたりあるいは免
除したり、という「奨学金レベル」のアレまで禁止するのはち
ょいとな、とは思う。だいたい、「普通に入試受けたら合格で
きないけど、スポーツできるから入学オッケー」的なのも、あ
る種の利益供与と考えられないか。これを禁じ手にしたなら、
偏差値上位校のスポーツ部などほぼ壊滅状態になるはずで
ある。

 実際問題として、「そういうわけなんで来月から授業料きち
んと払って下さい」と言われても、すぐに金出せる家庭ばかり
でもないのではないかと。とりあえず期間決めて特例設けて、
「免除ではなく貸与だ。卒業したら返してね」とでもしなければ、
対象となる学生が辛すぎると思う。

 脂ハゲ自身は、スポーツ推薦というのは邪道だと思っており
(怪我とかでスポーツができなくなったら針のムシロだし、思春
期の人間にその針のムシロはキツすぎる)、できればなくした
方がいいとは思うが、だからといって性急に全廃したら影響が
デカすぎる。ここはおいおい、日本人得意の「なあなあの玉虫
色解決でうやむや先送り」を発動するのじゃなかろうか。これっ
て批判されることも多いけど、ソフトランディングという面から見
ると、けっこうグッドな方法だったりするのだ。

スーパーでお買い物

2007-05-03 23:33:07 | Weblog
 最近、自宅周辺の商店がおそろしい勢いで閉店している。
スーパー一軒、ドラッグストア二軒、そば屋にバイクショップ
と、ちょっと妙なたとえだが「雨後の筍」みたいな閉店ラッシ
ュ。「地方経済の疲弊の根源はやはり小泉改革」と言いたい
ところであるが、まあ、わたしゃ日刊ゲンダイではないので言
わないことにする。

 まあ、閉店してもシャッター閉めたまま時間が止まらないの
が町田のまだマシなところ、上記のうち、ドラッグストアの跡
地に業務用スーパーが昨日開店した。新しモノ好き兼スーパ
ー好きなのがこの脂ハゲ、自宅から15分ほどの距離をてくて
く歩いて行ってきたわけだが。

 開店2日目ということで、大満員で窒息しそうというほどでは
なかったが、それでも駐車場は満車状態、やっぱ業務用スー
パーというのは人気だなと。実際安いし。

 しかしそれにしても豆板醤1kg188円てのはどーなんだと。
値段安いし、不味くても188円ならそんなに惜しくないしとも思
ったが、麻婆豆腐以外なにに使うのか思いつかないし、1kgの
豆板醤がおいしくなかったら金は別にしてものすごい凹みそう
な気がする。逡巡したあげく今回は見送った。でも普通のブラン
ドの豆板醤だとこの値段の五倍はするのじゃなかろうか。見送
ったのは失敗であったかと今さらながら後悔していたりする。

 他にも1.8mmのスパゲティ1kg180円とか、冷凍牛肉コロ
ッケとか魅力的な商品が腐るほどあったわけである。まあ、原
産国見るとけっこうチャイナだったりしてそこがやや不安であっ
たりもするが、それでも「ものは試し」と買っちゃったりするわけ
だ。貧しさってやーね。

 こういう郊外型業務用スーパーがはやるのも、「自家用車使
って大量購入、大量保存」という、「典型的地方型ライフ」がわ
が住居近辺でも主流になってきたからであろう。親子三人、だ
れひとりとして運転免許をもっていないという脂ハゲ一家、確実
に時代に取り残されていっているわけだ。化石になる日も近い
かもしれない。

 たしかにこういう店へ徒歩で行くというのは辛い。きょうもつい、
ツナ缶やら醤油やらソースやらミネラルウォーターやらを買い込
んだのだが、いやもう重い重い。店から家までの15分程度の道
のりが永遠に近いもののように思えた。40代の中年男でさえこ
うなのだから、これからの高齢化社会、年寄りが徒歩でこの手の
店へ買い物に出るというのはかなりな困難が伴うだろう。運搬サ
ービスとか気軽かつ安価に頼めればいいのだろうが、そこまでシ
ステムは進んでいないし。

 さて、近いうちまた大量に食料品買い込むつもりである。今度は
安い豪州牛肉の切り落としなどを大量に。

ひさびさ不二家のケーキ

2007-05-01 05:42:30 | Weblog
 ひさびさに不二家でケーキなどを買う。つーても町田駅
近辺にはないので、わざわざ電車乗って柿生まで行った
という、物好きといえば物好きな話ではあります。

 プリンサンデーなどというものを買ったのだが、いや、安
くておいしかった。もともと不二家のケーキというのは他の
メーカーのものに比べて安価なのが売りだが、それにして
もあのおいしさで300円ちょいというのはリーズナブルであ
る。高野やユーハイムであったならどー考えても400円は
超えているはず。不祥事は不祥事としてきちんとアレして、
この手の安いケーキの供給はずっと続けていただきたいも
のである。

 しかし不二家バッシングも峠は越えたようで、ほっとする
限りである。なんか、一度落ち目になったとこはテッテ的に
たたかれるというのがいまの風潮、衛生面に落ち度があっ
た不二家が悪いのはたしかなんだが、それにしたってあの
「たたき」はすごかった。その後「たたき」に関する一部マス
コミの捏造報道が明らかになったりして、もーてんやわんや
でございますな。やはり、テレビというのは無批判に信用し
ちゃいけないものに成り果てたのかもしれない。つーか、テ
レビ創生期からそういうものだったのかもしれないのだが。

 マスコミ報道の中で、「絶対的なワルモノ」という位置づけ
が確立されてしまうと、もうそれからはありとあらゆるバッシ
ングの嵐だ。それも「捏造上等」みたいな感じになってしま
うのがとても怖い。そしてこういう、「手段を選ばないバッシ
ング」を、一般大衆はむしろ喜んじゃうような風潮がまた怖
い。みのもんたさんなどはこういう風潮に乗ってお金を稼い
でいるひとであり、その発言の「軽さ」についていい加減み
なも気づくべきだと思うが、なかなかそういう風にはならない。
難しい話を単純化し、わかりやすく他人に話すひととというの
は、いつの時代でも一般大衆の人気者である。

 ま、わたしもえらそうなことは言えず、世の風潮にはつい尻
馬ライドをしてしまいがちだ。世の中の物事について意見を持
つには、どうしてもメディアを通した情報を受け取らざるをえず、
それの影響を皆無にすることなどできるはずもない。やはりこ
こは複数のメディアを利用し、その情報の真贋を自分の頭で
考えてみること、このふたつが大切であると思った昨今である。

 しかし不二家のケーキ、また買ってこようかと。今度は三角
ショートケーキだな。