へろへろ さらにさらに

2007-06-30 05:50:04 | Weblog
 てなわけでやっぱ酒飲んじゃったわけでありますが。

 もちろん向精神薬と酒とを一緒に飲むわけにはいかないの
で、食後および就寝前に飲むやつを一回抜いたわけでありま
す。薬というのは医師の指示に従って規則正しく飲むのが王
道、こういうのはよくないんスけどね。

 酒飲みは「酒は百薬の長」などと申しまして、その弊害から
目をそらすのが一種の習慣になっておるわけですが、長期的
に見たらジワジワと体を痛めつけているのに間違いはなく、酒
ににしろ薬にしろ、そういうものが無しで暮らせたらそれがいち
ばんなわけであります。いや、楽しく飲めるうちはよいのですが、
「不安からの逃避」が動機になっちゃったりするとエラいことに
なる。美人を隣に置いての馬鹿話が酒のもっとも健康的な飲み
方でありまして、眉間にしわ寄せため息つきつつコップ酒煽るの
だけはなんとか避けたいと考える次第であります。

 しかし「不安」というやつは急激に襲ってきますな。「さしせまっ
た危険」などどこにもないし、「バレたらえらいことになる」悪事な
どというのもなにもしてないし、理屈で考えりゃアクビかみ殺しつ
つ安閑としてられる境遇であるはずなのに、どうもそういう風に考
えられない。常になにかに追跡されているような、いやーな感覚。
それから逃れるために薬や酒に走る。実にどうもこのあまりよい
状況とは申せません。

 他の方というのはこういう「不安」をもともと感じないのか、それ
ともこの手のモノに対するうまい対処法を知っているのか、どっち
なんでしようかねぇ。いや、昼休み会社近くのメンタルクリニックに
行きますとこれがまあ大盛況、待合室がひとでいっぱいだったり
するわけであります。いろいろとこころに問題抱えているひと、案
外に多いような感じであります。

 最近の流行は「うつ病」でありますが、20年前くらいは全部「ノ
イローゼ」で片付けられてて、犯罪報道などでは「犯人はノイロー
ゼ気味だった」という表現が定番だったわけであります。それより
もずっと前、明治~大正期の文学などをひもときますと、あきらか
に「メンタルがアレ」なひとは「神経衰弱」と表現されていて、こう
いう人物がちょっとのことで傷ついたりして七転八倒しているわけ
であります。

 時代の変遷とともに病名は変わり、その治療法も変化するかも
しれないが、こころに問題抱えてジタバタしているこころの弱いひ
とは一定数必ず存在するということなんでげしょうな。きょうの結
論はこんなところで。

かゆみかゆみ

2007-06-27 05:03:35 | Weblog
 蒸し暑いすなあ。

 てなわけで布団の上で横になるときね、上はTシャツ
下はなにもなしという、ある意味とっても「やばい」格好
で寝ているわけなんスが。

 肌の露出度が高く、そのうえデブで体温が高く、呼吸
が通常より荒くて炭酸ガスの排出量が多い。ここから導
き出される結論は、「蚊やその他の衛生害虫が多く寄っ
てくる」。結果として虫に刺されまくり、かゆいったらない。
ここが衛生大国たる日本だから笑い話で済みますが、南
洋のちょいと発展途上の某国なら一発でマラリアかその
他の熱病にかかること疑いなしであります。わが日本に
も日本脳炎という国粋な病気もありますし。

 伝染病はともかく、露出した脚に点々と存在する虫刺さ
れの赤い跡、醜いことこのうえもなしでありますな。仮にわ
たしが欧米のスーパーモデルのような白くて長い美脚の
持ち主であったところで、直径数cmの赤い腫れを狂った
ようにかきむしっていたらすべてがだいなしであります。ま
してや実際の脂ハゲはすね毛だらけの醜い短足の持ち主、
そこに得体の知れない虫刺されの跡が点在しているとあっ
ては、「美」という言葉からこれほど遠い光景もあまりありま
すまい。

 ズボン等の衣服によって、そのような見苦しい光景そのも
のを隠すことはできるが、問題なのはかゆみのほうでござい
まして、発作的に襲いくる虫さされのかゆみ、あれを耐える
のは容易なことではございません。通勤電車の中でしたり顔
で新聞などを読んでいるとき、時限爆弾の爆発みたく猛烈な
かゆみが股間近くを襲ってくる。耐えられずにぼりぼりとズボ
ン上から患部をこする。傍目にはいきなり股間をこすりはじめ
たハゲのおじさんとしか見えないはずです。ちょっと死にたく
なる気持ちもわかっていただけると思います。

 こういう事態を避けるためには、やはりきちんと虫除けス
プレーかけて寝るべきなんスかね。それもなんか面倒であり
ますし。昔懐かしい蚊帳とか、いま現在手に入れることは可
能なんでしょうかね。カミサンや恋人のいる方なら、ふたりそ
ろって蚊帳で寝るなどというのは、風情あることこのうえもな
い気がするわけですが、実際もいろいろと弊害もありそうで
はあります。ま、なによりこの脂ハゲには一緒に寝てくれる
パートナーがおらんわけですが。夢見るのもいい加減にしろ
よ、であります。

 とりあえず股間と脚にウナコーワ塗ったくって会社に行って
まいります。これはこれでまた別の問題が発生しそうではあ
りますが。

お薬の中身

2007-06-24 21:44:57 | Weblog
 てなわけで精神科行ってきましただ。

 医者は「とりあえず様子見ますか」てな感じで、四種類ほど
お薬をもらってきました。食後に二種類、就寝前に二種類。そ
のうちひとつはデパスであって、もうこれはわたしにとって安
眠の友なのだが、今回は三種類ほど新顔が加わった。トレド
ミン、ワイパックス、それにベンザリンという名前の薬でありま
す。

 なんかネットでいろいろ調べてみるとそんなに強い薬でもな
く、強いていうならトレドミンの副作用がちょいと強調されてい
る程度。しかし副作用に「射精障害」というのはちょっとアレで
すな。昨今ほとんどED状態の脂ハゲ、まあどうでもいい話で
はあるが、それでもたまーに性的なナニを感じることもあり、そ
ういうとき無事に排出できないというのはいやな感じである。こ
ういう場合カミサンも性的パートナーないない境遇というのは幸
せであります。

 しかし「酒と一緒に飲んじゃダメ」というのはツライ。まあ、週末
以外はほとんど酒を飲まなかった人間が、ウィークデーも缶ビー
ルごくごくいっちゃう状況というのはよろしくないのは重々承知で
はあるのだが。ストレスの少ない職場へ行きてぇなあとこころより
望む脂ハゲであります。酒飲まないでも耐えられる状況こそが我
が欲する環境なのであるよ。

 しばらく様子見て改善が見られないとまた新たな手を打たねば
ならないが。さて、どうなることやらと。体のダルさは相変わらず
でございます。

ねむれない夜

2007-06-21 04:17:24 | Weblog
 えー、不眠症がシャレにならなくなってきており
まして、どーもこの大変な事態であります。

 こないだなぞ、酒がぶ飲みしてのボロボロ酔い、
終バスで帰宅して風呂はいって、その後なにもせ
ず布団の上へバタンキュー、時刻は12時ちょっと
前、心地よい酔いと疲れのためあっという間に眠
れたのはよいが、ふっと目が覚め時計を見ると午
前2時半。もー目がさえて眠れない。酒だってまだ
抜けてないだろうに頭ははっきりと不安でいっぱい。
よけいな考え事が頭の中に充満し布団の上で寝
返りばかり。「うきー」であります。

 「グラミスが眠りを殺した。そのためコーダーは眠
れない。マクベスはもう眠れないぞ」なんつー、マク
ベスの台詞をチト思い出す昨今、たしかに「安らかな
眠り」というのがなければ、過敏な神経と精神は傷
むばかり、ただでさえ精神面が柔弱な脂ハゲにとっ
て、キッツイキッッイ状態なわけであります。

 この手の惨状というのは今回がはじめてではなく、
精神面が煮詰まってくるといつも起きるおなじみな
症状なわけだが、いやー、それにしても今回はひど
い。最近の平日の睡眠時間2時間半から3時間であ
る。「酒をあれだけ飲んで眠れない」というのはショッ
ク。いざというときの逃避の手段がひとつ役に立たな
いというのが判明したわけだ。どうすべえまったく。

 過去にはうつ状態の経験もある脂ハゲ、近々専門
医に診ていただくことを決断いたしました。軽い向精
神薬の投与だけで治ればよいのだけどね。ただ、い
まの仕事の重圧&うまくいかなさ加減というのは、ど
う考えても症状を好転さす助けになるとも思えない。な
んとかならんかしら本当に。

 てなわけで現状のご報告。

梅雨

2007-06-19 05:01:51 | Weblog
 梅雨だというのにあまり雨が降りませんな。水不足が
いまから心配。

 たぶん新聞&雑誌そしてテレビは異常気象と騒ぐのだ
ろうけど、実際の話「関東で水不足」って相当ひさびさの
話ではないのか。先にも書いたような記憶があるが「すべ
てにおいて平年並み」なんて年はそれこそが異常であっ
て、雨が多かったり少なかったり、気温が高かったり低か
ったり、台風が無茶苦茶上陸したり一個も来なかったり、
どれかひとつの要素において「実に二十年ぶりです」とか
したり顔で唱えられるのが「平年」てやつなんである。

 雨やジトジト気象が嫌いなひとというのも多かろうが、わ
たしゃ暑さがなによりも苦手なタチなので、やや涼しげな
小雨まじりの日々というのは結構好きだったりする。傘を
持たなきゃならんのが少し面倒ではありますが。

 紫陽花やらカタツムリやら、いかにも「梅雨」て感じな風
物詩を、歩きながらめでるというのもこれまた風流。しかし
カタツムリなんて、生物学的には「殻がついたナメクジ」に
過ぎないのに、ナメクジと比較してあれだけ好かれるのは
なんか不思議。子供がカタツムリと戯れているのは別にど
うということもないが、ナメクジいじってたらやはりどうもこの
なんかアレである。「殻があるカタツムリは貝の延長上、殻
のないナメクジはぐにゃぐにゃした異形の生き物」てなカテ
ゴリー分けを無意識のうちにしているからかもしれない。

 しかしこう雨が降らないとカタツムリという生き物もちょっと
辛かろう。というか梅雨以外の季節、カタツムリというのはど
んな生活をしているのか。「パサパサに乾いた環境における
カタツムリの生活」というのはチト想像しづらい。ナメクジさん
たちと同じように、ジトジトと湿気た場所に息をひそめている
のだろうか。ほのかに謎。

 でも、梅雨というのも半端な季節ではある。春じゃないし夏
とも言いがたいし。シーズン特有のスポーツというのも思いつ
かないしねぇ。「傘さして小雨の中をお散歩」というのがいちば
んしっくりきそうであるが。こういう「爺むささ」がなによりも好き
なわたしである。

 とりあえず穴の開いたスニーカーは買い換えてと。穴から水
がしみこみ靴下びしょ濡れ、しばらく放置して蒸れたりするとそ
の惨状はたいへんなことになる。水虫だけには気をつけないと。
 

深夜放送

2007-06-17 23:34:00 | Weblog
 最近愛読しているサンケイスポーツの紙面上に、オール
ナイトニッポンの歴史みたいな連載がされていてこころ惹
きつけられているわけであるが。

 本年で満44才の脂ハゲにとって、オールナイトニッポン
といえば大学受験の勉強時にこころを慰めてくれた思い出
の番組である。特に水曜のタモリと木曜のビートたけしの
放送は、脂ハゲのギャグ感覚の基礎を作ってくれた感じで
あります。

 いまだから話せるが、この両番組、リスナーからのネタ投
稿というのがかなり盛んであって、脂ハゲもしばしば葉書に
拙いネタ書いて投函したものである。いま考えると顔から火
が出そうなツマンナイネタであるが、それでもたまに採用さ
れることがあり、あの嬉しさはハゲの生涯でもチャンピオン
クラスのものであった。「自分が頭絞って考えたネタを全国
放送のラジオ番組で、しかもお笑い界のスーパースターた
るビートたけしが直接読んでくれる」というこの状態。チンコ
から変な液体が滲み出しそうなくらいの恍惚感である。あれ
ほどの「嬉しさ」というのはそれ以降感じたことがない。

 午後11時から午前1時まではニッポン放送聞きつつ問題
集シコシコと解いて、1時からラジオに専念、そして午前3時
に就寝というこの生活パターン、脂ハゲの体質にはピッタリと
合っていたようで、体壊すことも精神的に煮詰まることもなく
受験も成功、思えばこのときが脂ハゲの生涯の絶頂であった。
あとはずっと右肩下がりで20余年である。考えてみりゃ長い
右肩下がりである。
 
 その後大学四年間は深夜放送を聴き続けたのだが、いま
思い返してもタモリとたけしと鶴光、あとは湯川れい子の全
米トップ40くらいしか記憶がない。昭和56年~昭和60年、
他にどんなパーソナリティが深夜放送やってたのだろうか。
・・・と上記のようなことを考えてネットでサーチかけたんだが、
いや、オールナイトニッポンてのもけっこういろいろとあったん
スねえ。いい年こいた普通のリーマンオヤジが深夜放送聞く
なんてことがあるはずもなく、二部構成が三部にされてギタ
ギタになったことがあるなんて、いまのいままで知らなかった。

 しかし、いまの若いモンはラジオなんてあまり聞かないのだ
ろうか。ラジオは聞きながら勉強することが可能であるが、ネ
ットやテレビではそうはいかない。ネットにハマって受験大失
敗とか、けっこうありそうな気がする。できうれば、ラジオ聞い
て受験勉強に専心しろと、ネットだけはやっちゃだめだと、ここ
ろからのアドバイスを与えたいと思う。

レジ袋の節約

2007-06-16 06:28:48 | Weblog
 そろそろ暑くなってまいりまして、いや、のどの渇き
に耐えられず路上で缶ビール飲むことも多くなる昨今
ではございますが。

 こないだも中野の路上をふらふらしているとき、どう
にものどが渇いたため西友はいって缶ビールを買った。
サントリーモルツ185円(消費税込み)。コンビニで買
うより20円以上割安であります。

 で、レジ持ってって百円玉二枚だし、「袋にお入れし
ますか?」「いえ、テープでいいです」なんて会話かわ
してお釣り受け取ると17円。あら、引き算間違ってね
えかとけげんな顔してるとレジのおばさん、こっちの気
持ちを察したらしく、「レジ袋を使わないお客様からは
一律で二円割引しております」とのこと。おー、こりゃち
っとだが得したな、さすがエコロジーと思ったがちょっ
と待て。

 「一律二円」てこたぁ、かごいっぱいの買い物する客も、
俺みたく缶ビール一本だけ買う客も、レジ袋断れば等し
く二円引きということなのだろうか。なんか不公平感が漂
わないでもない。特大のレジ袋と、缶ビールいれるような
ごく小さいレジ袋じゃ、価格違うはずと考えるのは素人考
えなのか。原価構成に占める材料費の割合が、そんなに
少ないものなのだろうか。

 まあ、レジ袋の大きさによって割引額を変えたりしたら、
レジが煩雑になるわ客からも不満でるわ、あまりいい結
果になるとも思えないが。しかし趣旨からいえば、石油資
源の節約、および廃棄物の削減つーことだろうから、大き
なレジ袋と小さなレジ袋に差をつけるのがむしろ正しい気
もする。

 「買い物袋持参の推奨」てのは、けっこう昨今薦められて
いるナニではあるが、普及度合いというのはどのくらいなの
だろうか。「おしゃれな買い物袋」なんてのがテレビショッピ
ングで売られるようになればホンモノなんだろうが、いまだ
そこまではいってないような気がする。ヴィトンやらグッチや
らが「買い物袋業界」に進出すれば、ある種のブームに火が
つきそうな気もするが、「資源の節約」という目的からは正反
対のベクトルでありますな。

 レジ袋よりむしろスチロール製のトレイの節約が大事な気が
するが、こっちの方は昔に戻るというのはできにくいか。いま
さら竹の皮で肉をつつむとというのもねぇ。竹の皮、どう考え
てもスチロール製トレイの数倍から数十倍のコストがかかりそ
うな感じだ。タッパー持参の推奨というのも、どうもピンと来ない。

 そのうちお役所あたりがなんか「あきれ果てる解決策」を考案
してくれそうな予感が。楽しみといや楽しみではあるな。

へろへろ ワンモア

2007-06-14 04:20:17 | Weblog
 あまりにも心身ともに疲労が著しいので、昨日は休暇
とって半日横になっておったわけだが。

 やはり暑くなると体調が悪くなること限りなし。朝ご飯
食べて横になったらあっという間に11時。そりゃ一日が
過ぎるのも早いはずである。しかし、もし生まれるのが
15年遅かったら、確実にニートやってましたなわたし。

 他の凡百のオッサンというのは、どういう方法で「生き
るためのモチベーション」を得ているのか。バシッと一戸
建てでも購入し、幾千万円ものローンを背負えば、さすが
に「ああ。かったるいよ~」などと言ってられなくなるのか
もしれないが、そこまで自分を追い詰めるのも少し嫌であ
る。プレッシャーに弱いこと限りない身の上でありますし。

 たいていのオッサンというのは家族もちで、「家族のため
に頑張る」というのが王道なんだろうが、やはり数十人に
ひとりくらいの割合で、「家族持ったらダメになる」という種
類の人間がいるはずで、それが俺なのかなと思ったりもす
る6月の朝。考えれば考えるほどドツボである。「死んだほ
うがいいかな」とふと思ったりするわけである。

 蒸し暑さというのはかように思考をネガティヴにするため、
できるだけ避けたいところなのだが、エアコンいれるには暑
さがまだまだ微妙。生活費の主体はオヤジの年金である貧
乏家庭、出費はギリギリまで避けないとならん。「エアコン
はぜいたく品」という、70年代の常識がいまだゆるぎない
我が家にとって、軽々しく冷房いれるのは罪なのであります
よ。

 てなわけで家の中で暑さにのたくるのもアレなので、午後
はぼんやりと外出。天気も快晴で日光がさんさんと降り注ぎ、
これがまた暑い。思わずコンビニ飛び込んで、購入するは発
泡酒缶入り。そして惣菜屋で購入する一個五十円のコロッケ。
歩きながらコロッケを食べ、発泡酒で流し込む。生きる目的を
見失ってるハゲオヤジにとって、唯一幸福を感じられる瞬間か
もしれない。安い幸福ではあるが。

 上記のような「幸福」というのは、「腹がますます出る」「血中
脂肪がまた増加する」というリスクも伴うのが玉に瑕だ。体の
健康とこころの健康、どっちを優先さすかが深刻な問題である。
「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」というが、現実におい
てはかような対立関係にあったりするわけだ。どっちとるかとい
えば、やはり酒か。それはそれでこころが病んでる証拠かもし
れないが。

 早く夏が終わって欲しいな。

ブラックマジック・ヘッド

2007-06-12 04:55:54 | Weblog
 四十余年も生きていれば、たまに信じられない光景
というのにも出くわすわけであるが。

 先日、後楽園まで馬券買いにふらふらしていたとき、
小田急線の電車の中でそんな光景をひさびさ目撃。さ
ほど混雑しているわけでもなければ、空いているという
わけでもない日曜午前八時台の急行電車、その中に
七十がらみひとりの老人が立っていたのだが、そのひ
と、どう見てもつるっパゲなんだけど、頭をなんか黒く塗
ってるの。素材はあきらかに黒マジックか墨。

 ハゲを隠したいという意図でそうしているのであれば、
効果はまったくなかったと断言できる。つーか、どう見た
って「頭をマジックか墨で黒く塗ってるハゲのひと」にし
か見えなかったから。「十円ハゲを黒く塗ってごまかす」
というのなら聞いたこともあるし、隠す効果というのもあ
る程度あるのかもしれない。しかしこのお爺さんの場合
は違う。ほとんど頭全体を黒く塗っていらっしゃるのだ。し
かも眉毛が真っ白だから、風貌が不自然なことこの上も
なし。

 なんか「宗教的な意図でもあるのか」と思わず疑いたく
なるようなパンクな光景でございました。常識が世間一
般から遠く隔たったとこにある方なのか、あるいはいろい
ろと精神面においてはじけちゃったひとなのか、考えれば
考えるほど不思議な光景であった。つーか、家族とかいた
ら止めるよな普通。独居老人というやつなのかねぇ。

 しかしあの年になっても「ハゲとは思われたくない」という
強烈な思いが残っているのだなと、深く感じた次第であった。
そら育毛業界と増毛業界は栄えるわけである。わたしには
見る目がないのか、「あきらかにヅラ」という人間を目撃した
ことはあまりないのであるが、その手の感覚に鋭敏な方だと、
「一日にひとり」くらいは必ず目撃するらしい。ヅラの普及度、
なかなかなめたものではないのだ。

 脂ハゲ自身もだ、悟ったようなことを言ってはみても、毎朝
毎晩安い育毛剤を頭にぶっかけてわしわしと頭皮マッサージ
を実行している身の上、あまり他人事ではない。さほど遠くな
い将来、身寄りのない独居老人としてボケが進行、頭に黒マ
ジック塗りたくって外出する可能性もゼロではない。問題は脂
まみれの頭皮に、油性マジックが役に立つかというその点で
あるな。

 

2007-06-10 23:10:49 | Weblog
 さて、本日で春競馬も終了。約3ヵ月間生でお馬さん
を見る機会もなくなるわけである。つーても場外で土日
馬券を買うことには変わりはないのだが。

 そんなわけで来週から休日の過ごし方が少々かわる。
もっとも40半ばで先のない脂ハゲの人生そのものがど
うなるわけでもない。単に習慣がかわるだけの話だ。

 朝馬券を買いに外出し、家へ戻ってテレビ観戦、そして
また午後4時くらいに外出して酒を飲むわけである。競馬
場で過ごしてるのとどっちが健康的か、にわかには判断
がつかない。どっちにしろ、体いためつけてるのに変わり
はないような気もするが。

 まあアレだ、最近映画もまったく見てないのでなんか見
に行くというのもひとつの過ごし方であるな。「大日本人」
とか「監督ばんざい」とか。どちらも週刊誌などにけっこう
強くたたかれていて、「おおー、一度見てみるべきか」とい
う心持になってくる。ひでー映画見て「金返せ」という気分
にひたるのもたまにはいいものである。

 しかしまあ、酒ばかり飲んでぐだぐだする、というのもとて
も快い時間の過ごし方ではある。だんだんと蒸し暑さの増
してくるこの時期、二百円の缶ビールのおいしいことといっ
たら言葉にできない。肉屋であげたてのコロッケを買い、缶
ビール飲みながらかぶりつく。至福のときが過ごせるであろ
うことは間違いないが、同時にメタボリックな腹にさらなる脂
肪が付与されそうでもある。ダイエットなあげものとかだれか
発明してくれないものか。ノンカロリーコーラ並みに売れそう
な気がする。

 44の怠惰男の夏はこうしてはじまるのである。いや、「夏
嫌いのおっさん」にとってはふさわしい夏ではあると。しかし
怠惰にもほどがある、という気持ちも若干ある。土日の二日
間で、どっか旅行するというのも選択肢のひとつとして考え
るべきかもしれない。
 
 ふらふらっと高速バスに乗って大阪、なんてのもいいかも
しれない。大阪のキャバクラというのをとても体験してみたい
わけである。大阪のキャバ嬢というのは、やはりどっかんどっ
かんギャグを嵐のようにかましてくれるのか。また、店内の
服装もやっぱりハデハデなのか。とても知りたいと思ってい
る昨今である。鶴橋の焼肉なども食うてみたいし。

 ま、じっくり考えて実行を。結局は酒飲んで終わりそうな気
もするが。

 


スポーツヒーロー

2007-06-08 05:22:43 | Weblog
 とりあえず「ハニカミ王子」の人気がすごいようで。

 「高校生のアマチュアがプロに混ざって優勝」というのは、
たしかにこころを惹きつけるものがある。観客というのは大
部分が素人であるから、「プロとアマ」というふたつの区分
ならアマに感情移入するのは理の当然、しかもそれがイケ
メン高校生ときてはアイドル的な人気が爆発するのも当然
でありますな。早稲田の斎藤投手も同じカテゴリーであり
ましょう。

 ただあんまり「観る側の妄想」がふくらみ始めると、あまり
よろしくないのもたしかだ。いまだ思春期を完全に脱しきれ
ていないヤングボーイ、世間一般のいだく偶像に、自己を無
理に合わせにかかったりしたら悲劇である。はっきり言うが、
あの年代の男のこころなどけっこうネチネチしていて、「さわ
やか」なんて言葉からはかなり遠く隔たっていることの方が
ノーマルなんである。

 と、この「王子さまのブーム」隆盛の昨今にだ、某週刊文
春に「元五輪選手が現在デリヘル嬢」なんて記事が載った。
実名こそ明記されてはいないものの、イニシャルから「ああ、
あのひとのことか」とほぼ特定できてしまう。当時はかなー
り持ち上げられていたひとなのに、いろいろとミソつけた結
果が現状なのかと。日本には職業選択の自由というものが
あり、デリヘル嬢を仕事に選ぶということを否定するものでは
ないが、それでもやはり釈然とはしない。なんか、もうちょっ
とこうなんとかならなかったのかと。

 二十歳前の若い娘さんを、スポーツ選手としての商品価値
からちやほやするのはオトナの勝手ではあるが、「価値なくな
ったからポイ捨て」はやはりあんまりだと思う。身体能力という
のは怪我やその他であっという間にガタ落ちになる場合もある
わけだが、「英雄扱いしているとき」はだれもそんなことに頓着
しない。「上昇状態が永遠に続く」と思いこむのは本人も周囲
も同じ、あげくの果てはデリヘル勤めである。やっぱなんか間
違っている。
 
 つまんない正論ではあるが、もーちょっと「遠くはなれた場所
から」見守ることはできないのかと。何度も言うが相手は未成
年かつアマチュアであって、ファンに支えられているわけでは
ないのである。「韓流スターの身代わり」ではないのだ。世の
オバハンたちはここのところをきっちり考えていただきたいもの
である。

余技としての文化

2007-06-06 05:19:19 | Weblog
 高校で日本史を勉強した人間ならたいていおなじみ
だと思うが、平安末~鎌倉時代初期の文化史に、藤原
隆信という人物が出てくる。源頼朝や平重盛の肖像画
の作者として名を残しているひとである。

 さて、ここで不思議に感じるのは、あの絵はたぶん世
界基準で見ても相当価値のあるものだと思うのだが、な
んつっても腐っても藤原氏、どう考えても貴族であって、
本業は政治家とか行政職やってるアマチュア画家だとい
うことだ。あれほどの技量を持ったアマチュア画家って、
あの時代他国において存在しえたのかと。

 西欧の文化史などをつらつら思い出すに、あの時代西
欧というのはあきらかに「発展途上国」であって、文化云
々以前のナニであった気がする。ずっと過去に遡ればロ
ーマ帝国やらギリシャ文化やらがアレだったわけだが、そ
れでも文化系はプロフェッショナルの専門職によって支え
られていて、「貴族の余技」というのはあまりなかったので
はなかろうか。

 中国といえば三国志でおなじみの曹操など、武人、政治
家として名を残しながら詩人としても著名なんて人間がけっ
こういてまた不思議だったりするのだが、科挙に見られるよ
うに「ひとの上にたつ資質」と「文科系能力の資質」とに相関
関係がある、と考えられていたからかもしれない。

 日本の貴族はといえば、「和歌がうまいと異性にモテモテ」
という時代がけっこう長く続いたため、和歌の名人が貴族に
続出したのだろうか。というか、貴族以外に和歌の才に長け
た人間がいたとしても、それが世に出る手段というのはなか
ったからか。「貴族以外はだまって働け」という時代であって
みれば、文化については貴族が担うしかない。

 日本において、「プロの芸人、芸術家」というのが出現した
のは、いつの時代なのかと。思いっきり広義に解釈するのな
ら、建築家というのも芸術家のひとつであるから、「法隆寺設
計したひと」となるんだろうが。さすがにアレはプロの領域であ
って、貴族の余技では無理であろう。(ちなみに法隆寺施工し
た大工の末裔が、大阪で建築会社をやっておりまして、これ、
現存する世界最古の会社らしいっす)

 日本ではアレですな、要するに非・生産的なプロ芸人という
のは地位が下であったがため、歴史に残ってないのかもしれ
ません。歌舞伎役者を「河原乞食」と呼んだように。このへん、
じっくりと調べてみると面白そうな題材ではありますな。

 

デビュー作

2007-06-03 23:02:06 | Weblog
 清水義範という作家がいる。西原理恵子と組んだ「勉
強モノ」シリーズや、パスティーシュ(文体のパロディ)も
のが結構売れており、そこそこ人気のある作家のかた
である。

 で、この方、公式的なデビューは1981年に発表された
「昭和御前試合」てことになっているのであるが、それ以
前にソノラマ文庫で少年向けSFなどを書いていたのであ
る。脂ハゲ本人はその「エスパー少年抹殺作戦」というの
に結構深い感銘を抱いており、後、清水氏の代表作であ
る文体模写の名品などを読んだとき、「あれ、SFはやめち
ゃったのか」と思ったのだ。いまでも脂ハゲのこころの中で
は、「エスパー少年抹殺作戦のひとか」という、そういう感
覚である。(ちなみにこの小説、「事故死した中学二年生の
男子の脳を、26歳の男の肉体に移植したら、さまざまな超
能力が生まれて云々」というかなりゴーカイな設定であった。
特に、好きだったクラスメートの少女と再会し、てな場面、ロ
リなのか正常なのか微妙なアレがとても印象的であった)

 意外なデビュー作てことについては、例えば「特命係長」
で有名な漫画家の柳沢きみおなどもそうでありますな。こ
れも少年ジャンプをリアルタイムで読んでるのだが、彼のデ
ビュー作、「ズン・バラ・ビン」という三人組を主人公としたギ
ャグ漫画であったわけだが、出版される見込みはまずない。
何ゆえならば主人公が乞食のひとであって、差別用語がば
きばき飛び交うという古きよき時代の作品だからである。

 よく考えれば、「柳沢きみおが少年ジャンプデビュー」とい
うこと自体、知らないひとの方が多いかもしれない。ちなみ
に彼の師匠は、トイレット博士で有名なとりいかずよし。ちょ
っとしたトリビアネタに使えるような気もするが、「トイレット博
士」の知名度ってどのくらいなんだろうか。

 小学生時代少年ジャンプにどっぷりと漬かっていたおかげ
で、けっこう歴史的にナニな作品を、雑誌掲載時にリアルタ
イムで読んでいた気がする。諸星大二郎の「生物都市」とか、
ますむらひろしの「霧にむせぶ夜」とか。諸星大二郎の漫画
がジャンプに連載されていたなんて、いまから思うとまさに隔
世の感である。ヤングジャンプなどの青年誌の創刊前は、高
校生以上を対象とした漫画も少年ジャンプに掲載されていた
わけで、いまとはまるで異なった様相を呈していたのだ。つー
か、サラリーマンを主人公とした漫画さえ載ってたもんなあ。

 さて、いまから30年後、どんな変化が雑誌やテレビに起こ
っているかと。少女漫画風の絵柄であった森下裕美が、四コ
マを経てまたストーリー漫画に回帰したように、作品の変化と
いうのは常にこっちの予想の外だ。倉田真由美がふたたびべ
たべたのラブストーリーに戻ることだって・・・・・それはありえ
ないか。

安物好きの因果

2007-06-01 05:20:46 | Weblog
 甲斐性なしであるので収入がアレであり、従ってあんまり
豊かでない。

 キャバクラ行ったりたっかい時計集めたり、一見豊かのよ
うに見えるかもしれないが、これも「いい年こいて親と同居」
&「運転免許がなにひとつとしてない」のふたつのファクタ
ーのタマモノ、家賃と食い扶持がなく自動車の維持費がな
かったら、このくらいのことはできるんである。

 で、甲斐性なしであるから日用品などに高い金を出すの
がいやなんである。生まれながら、貧乏がこころに染み付
いているわけだ。「育ちが悪い」というのはこういう人間の
ことをいう。

 しかしこう「安物」に惹かれるのはなんでであろうか。ダイ
ソーやらキャンドゥやらシルクやら、100円ショップに一端
足を踏み入れたらみもう恍惚の極み、さまざまな商品を見
てまわりながら飽きることを知らない。いま現在を考えてみ
ても、リンスシャンプー石鹸シャーペン、シャーペン芯にボ
ールペン、歯磨き歯ブラシ電池にノート、などが100円ショ
ップで入手した商品である。原産国はたいてい中国で、残り
のわずかな部分を韓国台湾その他アジア国で支えていると
いう、そんな格好ですなわが日本国は。

 「安物買いの銭失い」ということわざがあるとおり、この手
の安物、質がそこそこいいものもあるかわりに、なんかもう
どうしようもないなと言うしかないものもたまに混ざっていて
大変楽しい。10本100円のチャイナ製ボールペンなど、国
産ボールペンと比較するとその書き味書き心地が天と地、
インクは薄いはすぐにかすれるは、昔懐かしい泣き売でだま
されてつかまされた粗悪品にさも似たり、である。

 もっともシャーペンの芯など、書いてる途中なにか不純物み
たいなものが混ざっていて、書き味がガリガリっとひっかかる
感じになる場合があるが、あの「ガリガリ感」がけっこう心地
よく感じられたりして、粗悪品には粗悪品なりの楽しみ方があ
ったりするのだ。トンボや三菱製の製品では決して味わえない
快感である。ビンボ臭いことこのうえもないが。

 さて、ダウンタウンDXの私服ネタに習い、全身に身に着けた
もののの合計額をどこまで安く押さえられるか、今度挑戦して
みたく思う。衣服に関してはやはり新宿の三平ストアか。あそ
こで売ってる5000円のスーツとか、いったいどの部分をどん
な風にコストダウンしているのか不思議である。もっとも脂ハゲ
のでぶな肉体に合う寸法の服があるかどうかは微妙であるが。
安物道を究めるには、最大公約数的な肉体を持つ努力、という
のが肝要なのだろうな。