念力炒飯

2005-11-30 22:40:50 | Weblog
 ネタ切れである。仕事がアレすぎて関係のないコト
を考える余裕がない。「人生煮詰まる」というのはこう
いう状態のことを言うのでしょうな。「文化」とは余暇
によって生まれるとはよく言われることである。益体
もない事柄をボンヤリと考える時間がないのは不幸
なことであります。「忙中自ずから閑あり」という成句
がありますが、忙しさは忙しさを生むばかりで、ちっ
ともボンヤリできませんな。

 てなわけで表題。先ほど風呂からあがってひさびさ
ボンヤリとしてみたら急にこんな言葉が頭に浮かんで
きました。なんですかねこれは。

 「いためてるときにぃ~、おいしくなれって念をこめて
いためるとぉ~、ほんとにおいしくなるんですよぉ~」と、
さとう珠緒あたりがあの口調でおっしゃりそうだがどん
なモンであろうか。

 実際、「料理は愛情」とはよく言われることで、愛情
こめて作った料理はそうでない料理より確実においし
いと言う。おじさんはいまだ両親と同じ家に住んでおり、
齢70の母親の作った夕飯を食うているわけだが、こ
れが外で食う料理と比べておいしいというかというとそ
んなことは決してない。まあ、42にもなって嫁のきて
のない脂ハゲ、いくら息子でも注ぐ感情は愛情という
より同情に近いのかもしれないが。

 そして、おいしい料理を出す食いモノ屋の調理人が、
愛情こめて料理作っているのかというとどうも疑問符が
つく。なんかつまんなそうに作ってたりするからねぇ。惰
性のような調理によっても、技術と熟練が長けているな
ら、それなりにおいしいモノができるのではなかろうか。

 「精神面の極端な重視と、技術的、物質的なものの軽
視」 どっかで見たアレだと思ったら、二次大戦前の日本
陸軍の思想であった。「過ちは二度と繰り返してはなりま
せん」なのだ。
 

喫茶店について

2005-11-29 05:09:54 | Weblog
 たまに、無性にコーヒーが飲みたくなることがある。

 あの衝動はなにが原因で起こるのかいまだわから
んですな。「無性に酒が飲みたくなる」という衝動は、
「酔ってさまざまなことを忘れたい」というのが本意な
んでしょうが。コーヒー飲みたくなるってのは、「苦い
もの飲んで頭ハッキリさせたい」というアレなのかもし
れないが、わたしの頭のボケはカフェインくらいでどう
なるものでもない。経験より実証済み。

 で、コーヒー飲むための店に関してアレなんだが、喫
茶店て本当に見なくなってますな。こう、席に座って、
ウェイトレスやウェイターが注文とりにくるの待って、注
文後5分~10分で伝票とともにコーヒーが運ばれてく
るという形式の。あだち充の漫画だと、マスターは必ず
ひげ生やしてるかパイプたしなんでます。

 談話室滝沢も姿を消し、ルノワールやシャノワールも
一時に比べればかなり減少している印象。そりゃ街に
あれだけドトールおよびスタバならびにその類似品系の
コーヒーショップが増殖すれば、昔ながらの人件費をバ
リバリにかけた喫茶店が淘汰されるのは、当然といや
当然である。コーヒーの値段からして全然違うし。

 んなわけで、脂ハゲもコーヒー飲みたくなったら、ドト
ールやその手の類似品のコーヒー店を利用しておりま
す。カウンターで注文する形式のやつ、前に並んでる人
間が異様に手のこんだもの注文すると、楽に3~5分待
たされ、イライライラっとする形式のお店であります。安
いしね。

 しかし、冗談まじりに高校時代、「喫茶店はいるヤツな
んて不良だよ」てなことを言って過ごしていたのがわたし
であるが、いまの高校生はそんな感情はかけらも持って
ないのだろうな。「ガールフレンドと喫茶店で無駄話」とい
うのは、それなりの通過儀礼であったのだが(俺はそれ通
ってないからいまだにこんなんだ)、いまの若いモノにとっ
て「喫茶店」に相当するものはなんなのだろうか。

 区役所通りのコージーコーナーが、夜の8時過ぎオヤジ
とキャバ嬢でいっぱいなのも、「女と一緒に喫茶店はいる
こと」に、特別な感情を持ったオッサンが多いからかもしれ
ませんな。

ドラマの影響

2005-11-28 05:31:56 | Weblog
 伊藤美咲のおかげでキャバ嬢志願者が増加して
いると、某夕刊紙の記事で読んだ。予想していたこ
とではあったが、同時に「本当かよ」と。

 ドラマの影響というのはやっぱりモノスゴイものが
あるようで、古くはドラマの中で木村拓哉がつけた
時計の価格が急上昇したり、電車男のおかげでオ
タの皆様がマスコミにとりあげられる機会が飛躍的
に上昇したり、いろいろなことがあるわけだが。

 しかし月9ドラマのヒロインの職業がキャバクラ勤
めというだけで、「職業選択のアレ」にそんなに多大
な影響を及ぼすのか。つーか、実際にキャバクラ通
いしてるオッサンの目から見れば、あのドラマの中
に出てくるキャバクラが、「ある一面しか捉えていな
い」てことはすぐに理解できる。つーか、キャバクラ
体験ない人間でも「おかしいな」と思うのではなかろ
うか。

 だいたい、あんな理想的な店はこの世に存在しない
と断言する。なにが違うかといって、客筋が良すぎ。酔
ってはしゃいで陽気な飲み方をしているサラリーマンの
オッサンが大半で、たまにいやな客がいるといっても、
間接的にキャバ嬢見下してる客だったりする。(第一回
で釈由美子がキレちゃう客ね) 実際にキャバ通いして
生キャバ知ってる人間ならば、あんな客が「いやな客」
の範疇にはいらないということはよく知っている。直接
的にキャバ嬢馬鹿にしており、面と向かって「こんな仕
事してて恥ずかしくない?」などとのたまうオッサンが
いくらもいるからだ。

 そういう客に対して、「なんでそんなに見下している女
と、高い金払ってまで一緒に酒飲むんですか。頭大丈夫
ですか」という台詞をグッと我慢するのがキャバ嬢という
お仕事。愛想笑いとストレスが、そのまま収入に直結す
る。大変なお仕事であるなあと、脂ハゲは常々思ってい
るわけだ。

 まあ適性のない人間はすぐに淘汰されるのもこのお仕
事。入り口は嘘くさいドラマからでも、生き残って多大な
収入と、豊富な人生経験を手に入れられる人間も若干は
出るかもしれない。

 なわけで、そんな志願者の方が、どこかの店で、脂ハ
ゲで小太りのオッサンに出会ったら、優しくしてもらいた
いとこころの底から思うものである。うにゅ。

G1レースのある土曜日

2005-11-27 05:54:53 | Weblog
 きのうは土曜。習慣を崩すのが苦手な脂ハゲは、いつ
もの土曜のごとく競馬場へ出かけたわけである。秋の府
中開催最後の土曜、来週からおよそ2カ月中山開催が
続き、府中で競馬を見ることは来年の1月下旬までない。

 しかしだ、「いつもの土曜の如く」過ごそうと思った脂ハ
ゲではあるのだが、どっこいそうは問屋が卸さない。「い
つもの」土曜とどこが違うかというと、年に一度の「G1レ
ースが開催される土曜」。しかも、昨年はこのジャパンカ
ップダート、日曜日に施行されたため、「G1の開催され
る土曜」というのは二年ぶりのことなのだ。

 混んでいる競馬場はあまり好きでなく、だからこそ土曜
日の空いている競馬場に毎週通っているのだが、さすが
腐ってもG1施行日、普段より混雑の仕方が1.3倍くらい
多い。それだけにひとの種類も違っていて、ジャパンカッ
プウィークであるにもかかわらず、パドックで、「なんできょ
うは外人さんの騎手がこんなに多いんだろ」などとつぶや
いている馬鹿そうな女がいたり、誘導馬指差して「あの馬
はレースに出ないの?」と真顔で訊いてる女がいたり、な
んかもぉ、「頼むから普段の土曜の雰囲気を返してくれ」と
神さまにお願いしたくなりました。マジ。

 もっとも外国馬の出走するJCおよびJCダートというのは、
わたしの一番好きなG1レースであり、早い話がダービーや
有馬記念よりも好きなのだ。JCダートは、2着3着が狂って
結構太い馬券になりましたが(わたしゃパドック見て、ジンク
ライシスのあまりの馬体の良さに思わず単複を買ってしまう。
撃沈)、さて今日のJC、結果はどうなるんでしようか。いちお
ーアルカセットから買おうかと思ってたんですが、なんか結
構穴人気してるみたいで。これならすなおにバゴから買うべ
きかもしれない。

 しかしきのう競馬場で感じたもっとも大きなアレは。

 東京第九レース ベゴニア賞 2歳500万下 8枠15番
 船橋競馬所属 キンタマーニ

 馬名審査をどうすりぬけたのか不思議でならない。できるこ
とならモノスゲー強い馬になっていただき、「地方競馬の星、
キンタマーニ」などという番組が作られることを望むものである。
そのときの司会については、高島彩を激しくキボンヌ。

記事上の肩書き

2005-11-26 06:22:54 | Weblog
 女性が事件に巻き込まれ、新聞記事に載る。よくある
話である。

 でね、以前から気になっているのだが、「会社員」とか
「主婦」とか「無職」とか、そういう記事にも肩書きがちゃ
んとつくわけである。「主婦 ×山△恵さん(26)」てな具
合に。

 その中で代表的なやつに「飲食店従業員」てのがある。
「飲食店従業員」。この言葉が、大戸屋で皿洗いしてる
女性や、牛角で「網交換しましょうか」てな仕事に従事し
ている女性を指すことはあまりない。たいてい、ゴージャ
スなヘアスタイルでドレスやスーツを着、おっさんの隣に
座って水割り作るのが仕事の女性である。はっきり言え
ば、「キャバクラ嬢」あるいは「クラブホステス」または「ス
ナック従業員」。なぜこれらの女性を「飲食店従業員」な
どという、ピントのボケた言い方で表現するのか。

 その手の仕事を賎業と定義しており、いわば「土方を
土木工と読み替える」のと同じような感覚で言い換えし
ているのかとも思ったのだが、それならば「風俗店勤務」
というのが、新聞上の女性の肩書きとして堂々とまかり
通ってることと矛盾する。別に風俗勤めの女性を見下し
てるわけではないが、他人に対して「昔××の仕事やっ
ててさ~」てな話題をふる場合、××の部分に「ソープ」
や「ヘルス」をいれるのは結構キツいと思うのだ。「キャ
バクラ」や「スナック」ならたいしたことはないと思うが。

 記事の中で、「キャバクラ嬢 ○沢×子さん(34)」てな
人名が出てくると、必要以上に生々しくなる、ということ
はいえるかもしれない。「職業を細分化することは、いろ
いろな面で差し障りがあるので、キャバ嬢もスナック勤
務もクラブホステスも、一律『飲食店従業員』で統一」と
いうのが真相に近い気もする。

 まあ男の方だって、「会社員」なる肩書き、思いっきり
範囲が広すぎる。企業に雇用されて給与をもらってる人
間ならば全員にあてはまる肩書き。年収が九桁いってる
人間とわたしが同じ範疇にはいる場合もあるわけだ。新
聞記事における肩書き、こんなわけで実体と印象がかけ
離れていることも多々ある。アレだな、職業より年収を記
載した方がより正確な情報を与えられるのではなかろう
か。

「会社員 ×原×武さん(43) 年収550万(推定)」

 より生々しい。

チョイ悪オヤジの増殖

2005-11-25 05:03:06 | Weblog
 世の中、「俺の知らない間にこんなんになっちゃって
たのか」と驚くことが多々あるが。

 こないだの祝日、家で寝転がりながら「いいとも」見
てたら、「チョイ悪おやじコンテスト」などという企画がな
されており、あっと驚いた。普段ダサい格好をしている
お父さん方を、いわゆる「チョイ悪おやじ」に変身させる
企画という。しかもゲストがジローラモ。雑誌レオン、あ
る程度売れているだろうことは薄々感じてはいたが、ま
さか「いいとも」で取り上げられるまでに巨大化している
とは知らなかった。

 しかし「チョイ悪おやじ」である。どういうイメージ、概念
のファッションであるのか、言葉で表現するのはかなり
困難ではある。まあ、「反骨精神というか、不良味をかな
りの割合で含入しているオッサン」ということなんだろうけ
ど。ああいうファッションはラテン系のハンサムがしてこそ
さまになるので、わが大和民族がああいう格好したところ
で、周囲に与える印象はかなり意図したものと異なっちゃ
うのではなかろうか。実際、「チョイ悪ファッションしたお父
さん方」を見ても、「見栄っ張りなホームレス」というか、「や
やファッションセンスのある不動産屋」というか、「少しタチ
のいい関口房郎」というか、そんな風にしか見えなかった
し。

 行動に意外性のない、善良かつ凡庸なお父さん、根本
敬の分類によるところの「草食系」のオッサンに、土台そ
んなファッションが身につくわけもないのである。「ちょい
悪」という言葉にあこがれに似た感情を抱くこと自体、己
が「草食系」であるなによりの証明に他ならない。

 「自分に欠けたモノにこそ、憧れを抱く」ということ自体は、
「古い奴ほど、新しいものを欲しがるもんでございます」と
同様に真理ではあろう。オタ系オヤジたるわたしが、ギャ
ル系のねーさんにやや憧れを抱くがごとく。ただ、それが
自分の器にあったものかどうか、充分に考察をすることが
大切だと思う。まあ、いくらレオンが売れているからといっ
て、実際、自腹であのファッションをしようとするオッサンは、
きっと少ないだろうが。つーか、少なくあって欲しいもので
ある。

またひとつ 持病加わり 脂ハゲ

2005-11-24 05:22:21 | Weblog
 毛が薄かったり、腹が出てたり、中性脂肪が多かった
り、あるいは血中コレステロールの濃度が高かったりす
るわたしであるが。

 どうもさらにもうひとつ持病が加わったようである。なん
かね、大きい用を足して尻の穴拭くと、プクっとした突起
みたいなものの感触があるの。こんなの読むのアレかも
しれないけど、どうやら「疣痔」になったみたいなの。

 まあわたしはどこをどう見ても完全な「オッサン」であり、
「イボ痔」というのは持病としてふさわしいといえばふさわ
しいのだが、やはりそこは立派な病いであり、これからど
んな苦しみが待っているのかと思うと恐怖を感じざるをえ
ない。尻の穴もやはり粘膜、アフタ性口内炎みたいな痛
みを肛門部門に対して感じるのであろうか。そうだとした
ら死ぬぞマジ。

 以前より肛門の調子がややアレで、「風呂にはいったと
きはよく洗う」「排便後にはなるべくメンタームを塗る」を励
行していたのだが、それもあまり役には立たなかったよう
だ。やっぱり、食い物も刺激物を避けた方がよいのだろう
な。だとすると、カレーやら辛味噌ラーメンやら、「体によい
とは思われないおいしい食べ物」がまた食えなくなる。人
生の快楽がまたひとつ消えていくのか。

 健康のありがたみに関しては、時々なる口内炎の時に、
文字通り激しく痛感しているのだが、口内炎というものは
数日で自然に治癒する。しかしイボ痔はそういうわけにも
いくまい。この尻の突起と年単位の長い付き合いになる
のか。考えてみりゃかなり憂鬱な話である。

 とりあえずグーグルで「ヒサヤ大黒堂」を検索することか
ら始めることにする。2ちゃんねるに「痔板」ってあったかし
らん。

42年の反省

2005-11-23 05:14:26 | Weblog
 42年も生きてきてると、反省しつつ過去を振り返るこ
ともまた多い。「ああ、なんで俺あの時こんなことしちゃ
ったんだ」とか、「あの時こうでなく、ああしてさえいれば、
人生相当変わったんじゃなかろうか」とか。そういう後
悔をネタに創作などすると、バックトゥザフューチャーみ
たいなタイムトラベルものになるのかもしれない。

 それはさておき。

 前述のような真面目な悔恨というのも数多いが、それ
にもまして多いのが、「俺、なんでこんなことしてたんだ
ろ」という純粋な疑問。いや、高校時代に書いたポエム
のノートとか、たまに本の山の下から出てきたりするわ
けですわ。中見るとなんつーか、「顔から火が出る」なん
て生やさしいものじゃない。思春期の脂っぽくかつ強烈
な性欲が、「恋」とか「愛」の名を借りるとそれはもう醜悪。
満たされない性欲が欲求不満を正当化しようとグダグダ
理屈こねてるわけですが、いくら言葉飾ってみてもその
本質は「やりたいのに相手がいないよぉ」というこころの
叫びだけだったりするわけです。高校時代の俺に3時間
くらい説教したい。

 あと「なんでこんなモノ買っちゃったんだ」とか、あるい
は「なんでこんなモノ面白がってたんだ」とか。現時点で
はいくら頭ひねってもわからないモノが多かったりする。
かつて「オバタリアン」という漫画が流行し、例に漏れず
わたしもコミックスなどを買っておったわけだが、今読み
返すとビタ一面白くないのだ。植田まさし並みのツマラ
ナさ。この漫画、いまお笑いネタの一部門として隆盛を
誇っている「あるある」ネタの元祖のひとつなのかもしれ
ないが、今読み返すとあまりの陳腐さ、ひねりの無さに
クスリとも笑えない。「時代によってお笑いは変化する」
というのは確かなことだとは思うが、ここまで陳腐化しち
ゃった例も少ないのではなかろうか。

 CD詰まってる収納箱をガサガサやってたら、ニュー・
キッズ・オン・ザ・ブロックのアルバムが出てきた。これも
購入理由は説明不可能である。俺ってどういう人間なのか
なぁ・・・・・。

マイ・フェイバリットの消滅

2005-11-22 05:04:23 | Weblog
 なんか、次期世代のDVD、いろいろいとうんにゃ
らかんにゃらしていたようですが結局昔のビデオみ
たく、ふたつの互換性のない規格が並立してしまっ
たようで。

 ああいう場合、カタログやら雑誌の記事やらを研究
し、「自分の判断」でどっちかを購入する人間と、どっ
ちが勝つか勝負の行方が大方明らかになった時点
ではじめて購入する人間と二種類に分けられると思
うが。

 後者の人間は特段の問題はないのであるが、前
者の方で、必ずババを引き続ける人間というのがい
る。ビデオはベータ、ディスクはVHD、古くはソニー
のLカセット、デジタルオーディオテープレコーダーな
んかを嬉々として購入しちゃった人間とか。

 わたしのいりびたっている某掲示板にも、そういう
「新製品の疫病神」みたいな方がいらっしゃり、その
ひとの購入状況を確認してから逆張りをする、という
のが普通の行動になってたりする。こういう、「必ず
負け組の商品を選択する」という方は、やはり商品
に対する感性がどこか常人と異なっているのかもし
れない。

 まあ、わたしもこの点に関してはあまり他人のこと
は言えない。家電製品に関しては「勝負が明らかに
なった時点ではじめて買う」人間なので問題はない
のだが、問題は食料品である。好みの食料品が消
えてしまうのだ。

 今現在とても困っているのがカールのカレー味。小
学生低学年の頃からこのスナック菓子の大ファンであ
り、この30年間でトラック2台分くらいは食べていると
思うのだが、このロングセラー商品が、ここ数年お店
の棚から消えている。たまに「季節限定南国カレー味」
てな形で、ごく少数が発売されるだけなのだ。いまだ
堂々と陳列棚にその威容を誇っているカールチーズ味
を見るにつけ、うらめしいことこの上もない。

 他にも永谷園のマーボ豆腐の素、あるいは桃屋のマ
ーボ豆腐の素、ロッテのウーロン茶猿王、古くはサッポ
ロ一番えぞ味ラーメン、あるいはマダムヤンなど、「あ。
こりゃおいしい」と思った食料品がことごとく消える。たい
しておいしいと思ったことのない丸美屋のマーボ豆腐の
素や、明星チャルメラや、あるいはサントリーのウーロン
茶などが息の長いプランドとして君臨しているのを見ると、
やはりわたしの味の好みというのはマイノリティーなのか
もしれない。

 「わたしがおいしく感じたら、その商品は味を変えるべ
き」なのか。もしそうであるなら、食品業界に多大な貢献
ができそうな気もする。

画像をサーチ

2005-11-20 21:41:15 | Weblog
 先に、グーグル使って本名を検索したことをネタに
したが。

 グーグルのサーチ機能はそれだけではない。今で
は画像もサーチできるのである。そこで早速、平凡
極まりないわが姓名をサーチ欄に投入、画像を検索
してみた。

 すると写真が二葉出てきた。ひとりはどこぞの大学
の研究室の助手、ひとりはこれまたどこぞの商店会
の会長である。

 笑った。

 ふたりとも小太りのメガネ顔、ワイルドさなどはかけ
らもない。弱肉強食の世界であれば圧倒的にエサの
役割、大学助手は髪が多く、商店会長の方はやや禿
気味という相違があるとはいえ、全体からうける印象
は「オタ」のアレであり、親子とまではいえないまでも、
親戚としてなら充分通用するくらい似ているのであっ
た。つまり。

 ふたりともわたしにそっくりだったということだ。

 姓名判断などというものは、今まで眉に唾して聞い
ていたのだが、わたしと同姓同名のふたりが、こうま
でわたしと似た雰囲気を持っているとなると、頭から
否定するのもナニかもしれない。人間というものが、
無意識のうちに名前にふさわしい行動をとろうとする
存在であるのであれば、「同姓同名」が似た雰囲気
になるというのも理解できる。

 といっても、日本全国に存在するであろう「木村タク
ヤ」さんたちが、全員二枚目かというとそんなことはな
いとは思う。デブなタクヤさんも、女にぜんぜんモテな
いタクヤさんたちもきっといるに違いない。そんな場合、
名前との対比でミジメさは二倍くらいになりそうである
が。

 秋葉原のエロゲー売り場に突入し、混じりっけなしの
オタにはどんな名前が多いのか調査すれば、けっこう
面白いことになるかもしれない。

類似品列伝

2005-11-19 05:49:27 | Weblog
 はなわの「佐賀県」という歌に、「吉田家」という吉野家の類似
品が出てくるが。

 あの手の、いわゆるマネっ子な品名、店名というのは相当数あ
り、微苦笑を禁じえないものも結構ある。先日、浅草などをぶら
ぶらしていたところ、「餃子の王様」なる店を発見し、びっくりした。
「王将」ではなく「王様」なのである。帰宅してからグーグルでサ
ーチかけたところ、「餃子の王様」というチェーンがたしかにある
ようで、なんつーか、その商魂のスゴさにかなり感服した。さら
にサーチかけてみると「餃子の大将」などという店もあった。さす
がに「餃子の玉将」はなかった。商標登録ができるかどうか、だ
れか試していただきたいものである。

 子供の頃安売りスーパーで、「三菱サイダー」なる缶飲料を見
たことがある。当然商品の企画立案した人間は、「三ツ矢サイダ
ーの類似品」的なモノを狙ったのであろうが、なんつーても三菱、
味がなんとなく化学製品ぽく感じられるのであった。語感が似て
いればいいというものではないのが、難しいところだ。

 だいぶ前にも書いたが、「RORAXの腕時計」というモノがあり、
わたしは実際にそれを保持している。アメ横の安売り店でしか見
見ことはないが、それでも結構売れているようだ。金色の文字盤
とぎざぎざのベゼルは、もちろん本家のデイトジャストを模している。
買う人間は、面白がって買っているのか、本気で周囲をだませる
と思っているのか、なかなか判断が難しい。

 わたしらの年代の人間にとって、子供の頃人気のあった玩具に、
「地球ゴマ」というのが記憶に残っていると思う。かなり傾けても容
易に倒れず、その不思議さは子供心を惹き付けたものである。わ
たしも当然それを欲しがったが、小遣いか乏しいためなかなか手に
いれることができず、駄菓子屋の店先で似たモノが安く売っている
ので買った。名前は「宇宙ゴマ」。「こっちの方がいいに決まってる。
なんつっても宇宙の方が地球よりデカいし」などという無茶な理屈
を本気で考えていた自分が懐かしい。

 その、本家と比較して価格が三分の一くらいの宇宙ゴマ、ちょっと
傾けただけでものの見事に転倒、「類似品=粗悪品」という、世の
常識を証明してしまう形になった。まあ「安かろう悪かろう」というの
は、ある程度信じていい法則ではあると思う。むしろ問題なのは、
「価格が高いから、いいものとは限らない」ということなんであるが。

 そういえば飯島恋というAV女優がいたが、今なにをなさってい
るのか。平凡な主婦であって欲しいものである。

緊張する喜び

2005-11-17 05:17:18 | Weblog
 キャバクラで、初対面のねーさんに水割り作ってもら
う際、「水割り、濃い目にします? それとも薄め?」と
訊かれた場合、「俺の髪の毛の濃さくらいして」と即答
することにしている。そこそこうけますな。

 もともと根が真面目で、面白みに欠けるきらいがある
男であるから、ああいう場所でトークかます時はとても
気を使う。なんつーか、いろんな意味であがってしまう
ので、店行く前「きょうはどんな話しようかね」とひとりネ
タ合わせみたいなことさえやる。アドリブで流麗なトー
クかます人間がうらやましい。

 キャバクラという場所は、完全に日常とは切り離された
異空間みたいなところであり、「日々だらだらと時を過ご
している人間」にとっては、なんつーか、戦場並みに神経
を研ぎ澄まさねばならない場所である。たいていは標準
以上の容姿を持った若い娘さんが、隣に座ってお話をして
くれるのである。これ以上ブサイクかつ腹の出た中年脂ハ
ゲ(42歳独身)が緊張する空間があるであろうか。いやな
い。

 緊張を解きほぐすいちばんの方法は、相手を見下すこと
であろう。「所詮キャバ嬢なんて金と引き換えに媚を売る賎
業」と断定してしまえば、変に緊張することもなく、自由自
在にふるまえる。ただし「親しき仲にも礼儀あり」という。親
しき仲にも礼儀がいるんだから、ましてや相手はたいして
親しくもないキャバ嬢、いきなり相手見下して説教などを始
めた場合、相手が快く思うはずもない。相手が不快を感じた
ならば、「楽しい馬鹿話」などできるはずもない。これでは本
末転倒である。

 まあ、キャバ嬢てのは対人感覚がかなり敏感な人間も多
いから、わたしがモノスゲー緊張状態にあることなど、とっく
にお見通しの場合も多かろう。「高い金払って緊張するなん
て馬鹿じゃねぇ?」という意見もあるだろうし、たしかにそれ
は至極真っ当なのだが、「緊張する喜び」というのもたしかに
あるのだ。ホレ、中学時代、「好きな女の子とフォークダンス
する時のあの緊張」とか。42歳脂ハゲの使用する比喩とし
て、とてもキショいということに今気づいた。

 さて、明日は金曜、飲みに行くかね。

皇族の結婚

2005-11-16 05:24:09 | Weblog
 昨日は皇族の結婚式ということで、有楽町界隈はけ
っこうアレな騒ぎだったわけだが、あまりそういうことに
関して興味の持てない脂ハゲは、淡々といつも通りの
日常を送るだけであった。つーか、ひとの結婚より自
分の嫁探しでも考えろと。

 というわけで今日もつかみは時事ネタ。時事ネタにす
るとブログのアクセス数を増加するのというのは、この
ブログに限っては事実である。やはり世の流れに遅れ
まいとしている人間が多いということなのだろうか。日
々起こる新しい事件について、それなりの知見を得た
いというのはたしかに人情。わたしだって同じことをや
っているしね。

 このブログ、詳細なアクセス分析は行っていない。興
味がないからではなく、ソフト導入したりするのが面倒
だからだ。だからどのプロバイダから、どんな時間にア
クセスしたか、あるいはどのサイトから飛んできたかな
ど、わたしはまったく知ることができない。まあ、1日に
30~50アクセスが普通のささやかなブログ、そんな分
析をしても得るものは少ないだろうが。

 ところがここ数日アクセスが70~80、プレビュー数に
至っては200を超えている。本田美奈子.ネタ以降顕著
に増えているのだ。このことから、「時事ネタはアクセス
数増えるな」と考えることは、考えの筋道として決して誤
りではあるまい。某人気ブログにリンクはっていただいた
時も、その両日だけはアクセス数100を越えたが、しば
らくすると元の平穏なアクセス数に戻った。今回も一時的
な現象かもしれない。

 まあアレだ、最後の手段として某巨大掲示板にURLさ
らすとか、「アクセス数増やす」という目的に特化すれば
いろいろと手段もあるだろうが、そこまであくせくする気も
ない。アクセスとあくせく。今日は地口で落とすことにする。

町田市女子高生殺人事件

2005-11-15 05:22:06 | Weblog
 いや、時事ネタをタイトルにつけるとアクセスが増
えることに気づいたわけではなく。

 事件の現場がね、おじさんの住んでる場所からほ
ど近いわけですわ。散歩がてらに行けちゃうくらいの
距離。で、調べがすすむごとに犯人の異常性という
か、どうもちょっとアレなところが次々と報道されてき
て、考える点も結構多いわけなんですな。

 当初、犯人と被害者がかつて親しい関係にあった
と報道するメディアが多かった。これは、「ヒトゴロシ
に発展する、しかも、50ヵ所もメッタ突きにするほど
のアレだから恨みも深いに違いない。てことは、なん
らかの痴情のもつれだろう」と、いわゆる「近所のひと」
が誤解し、それを記者が裏をとることなく記事にしたん
でしょうな。まさか、今年1月に一回だけ声をかけられ
たことを「好意」と解釈し、その後一度も話しかけられな
かったことを「冷たくなった」と解釈するような、人間関
係の根本がわかってない異常者がいるとは、そうそう
想像できなかったのだろう。

 ここまでいかなくとも、普段人間関係に飢えている根
の真っ暗な人間、それも、異性と話す機会のほとんど
ないアレな男にとっては、美女とのひとことふたことの
会話で頭に血が上る、というのは容易に想像しうる。キ
ャバクラなどで色恋営業にハマるる人間なんかは、おお
かたそのたぐいの人間で、どっちかというとわたしもその
仲間であるし。

 こういう人間の特徴は、「ちょっとした相手の反応」に考
えすぎて過大な反応をする。向こうから話しかけられれば、
それがたとえ単なる挨拶でも「好意がある」と解釈し、「ち
ょっと無視される」と「ものすごい悪意を持っている」と解釈
する。「ほんのちょっとした反応」に重大な意味がある場合
もたしかにあろうが、むしろそういうのは少数で、日常生活
において他人の反応などそうそうたいした意味があるわけ
ではない。

 まあ思春期というのは感じやすく、また「異性」というモノ
がものすごく大きな意味を持っている時季であるから、ナー
バスになるのもわかるのであるが。四十過ぎれば、「女に
モテるモテない」てなことは、人生を構成する要素のひと
でしかない、というのことを、骨の髄まで実感するのだろう
が。

 ま、そんなわけで、オジサンはまたキャバクラに通うわけ
である。目腐れ金と引き換えの甘い言葉。脂ハゲにはそれ
が必要かつ十分だったりするのだ。

定説について

2005-11-14 22:29:21 | Weblog
 20年と少し前、わたしがまだ高校生であった頃、体
育の時間時々うさぎ跳びという運動をやらされた。

 しゃがんで手を後ろに組み、ジャンプしながら数十メ
ートルの距離を進ませられる。足腰に対する負担は相
当なモノで、「この苦痛が体を鍛える」ということで多用
された。今でもひとの口の端にのぼる名作アニメ「巨人
の星」、あれのオープニングでも飛雄馬と一徹がふたり、
うさぎ跳びをしているシーンがあったと記憶する。

 で、平成の現在、「うさぎ跳びは足腰に無理な負担を
与えるだけで、成長期の少年にとって百害あって一利
なし」というのが定説になり、うさぎ跳びという運動自体
がほぼ絶滅したと聞いている。それならば、かつて馬鹿
のひとつ覚えみたくうさぎ跳びをすすめていた体育教師
の責任はどうなるんだよと。

 このようにある程度時代が進むと定説というモノはひっ
くり返ることも多い。ちょっと以前は、動物性脂肪は成人
病の源として忌み嫌われ、対して植物性脂肪、とくにリノ
ール酸などを含む脂肪はコレステロールを減らすとして善
玉扱いされていた。それが最近では、リノール酸のコレス
テロール減少効果には「?」がうたれ、対してバターなど
の動物性脂肪が見直されていると聞く。常に進歩してい
るのが医学およびに栄養学。きょうの健康食品が、明日
の毒物となる可能性は、決して皆無ではない。

 こういう風に考えれば、みのもんたの番組見て健康法に
一喜一憂することがどれほど間抜けなことか、実感できる
のではなかろうか。健康というものが、とても大切なもので
あるということに関して異論はないが、だからといって、赤
ワインやカカオさえたくさんとってりゃ健康になれると考える
のは明らかに誤っている。

 といっても、わたしの家ではいまだバターでなく、植物性
脂肪が主たる減量であるマーガリンを多用している。もっと
もこれは健康に気を使った結果ではなく、単に家がビンボ
ーだからだ。三年先の健康よりも目先の金、わが家の行動
原理はこれにつきる。貧しさってやーね。