しかしこのように毎日毎日駄文を書き連ねているわけ
だが。
書きたい書きたいと思いつつ、ネタもあったのについ
に書かずに終わったという文章がある。大学受験の合
格体験記、あれがとても書きたかったのだ。
受験生時代、わたしの性癖からか「受験オタク」のよ
うになってしまい、参考書を読んで勉強するより、「どの
参考書が役立つか」てなテーマの本ばかり読み漁った。
英語自体はできないクセに英語の参考書には詳しいと
いう、本末転倒の究極形みたいな受験生がわたしであ
った。根本の馬鹿さ加減は20年くらいの月日では変化
しないのである。
もちろん「受験体験記」みたいなものもたくさん読んだ。
特に、エール出版から出ていた「無名高からの有名大学
合格作戦」などがお気に入りであった。もちろんわたし自
身がたいしたことない学校の出身だからである。そして自
分を重ね合わせ、「俺も合格したら体験記書こう」とひとり
で興奮していた。考えてみればうっとうしい高校生であっ
た。
20年前であるから、英単語集といえば森一郎の「試験
にでる英単語」であり、熟語集といえば「試験にでる英熟
語」であった。それをシコシコとノートに書き写し、日に30
ずつ覚えていくのである。若い頃の記憶力というのは恐ろ
しいもので、このノルマがちゃんと果たせたのだから凄い
話だ。受験に必須な単語といわれたのは当時約1500、2
箇月でなんとか覚えきった。あとは「試験に出る英文法」の
穴埋め問題を来る日も来る日も繰り返し、なんとか受験を
乗り切ったのである。
いま思い返すとアレなのだが、英語の受験勉強において、
長文読解問題をひとつもやっていないのである。「単語と熟
語と、ある程度の国語力があれば、長文読解などやる必要
はない」とだれかが書いていたのを読んだ記憶があるのだ
が、まさに至言であった。
なにはともあれ、受験に勝ち抜いてもおっちゃんのような
うだつのあがらぬ人間になる確率は、なかなかに高かった
りする。あの、自信満々に受験体験記を書いていた学生さ
んたちも、20数年後の今日、どんな具合に人生を送ってい
るのだろうか。
だが。
書きたい書きたいと思いつつ、ネタもあったのについ
に書かずに終わったという文章がある。大学受験の合
格体験記、あれがとても書きたかったのだ。
受験生時代、わたしの性癖からか「受験オタク」のよ
うになってしまい、参考書を読んで勉強するより、「どの
参考書が役立つか」てなテーマの本ばかり読み漁った。
英語自体はできないクセに英語の参考書には詳しいと
いう、本末転倒の究極形みたいな受験生がわたしであ
った。根本の馬鹿さ加減は20年くらいの月日では変化
しないのである。
もちろん「受験体験記」みたいなものもたくさん読んだ。
特に、エール出版から出ていた「無名高からの有名大学
合格作戦」などがお気に入りであった。もちろんわたし自
身がたいしたことない学校の出身だからである。そして自
分を重ね合わせ、「俺も合格したら体験記書こう」とひとり
で興奮していた。考えてみればうっとうしい高校生であっ
た。
20年前であるから、英単語集といえば森一郎の「試験
にでる英単語」であり、熟語集といえば「試験にでる英熟
語」であった。それをシコシコとノートに書き写し、日に30
ずつ覚えていくのである。若い頃の記憶力というのは恐ろ
しいもので、このノルマがちゃんと果たせたのだから凄い
話だ。受験に必須な単語といわれたのは当時約1500、2
箇月でなんとか覚えきった。あとは「試験に出る英文法」の
穴埋め問題を来る日も来る日も繰り返し、なんとか受験を
乗り切ったのである。
いま思い返すとアレなのだが、英語の受験勉強において、
長文読解問題をひとつもやっていないのである。「単語と熟
語と、ある程度の国語力があれば、長文読解などやる必要
はない」とだれかが書いていたのを読んだ記憶があるのだ
が、まさに至言であった。
なにはともあれ、受験に勝ち抜いてもおっちゃんのような
うだつのあがらぬ人間になる確率は、なかなかに高かった
りする。あの、自信満々に受験体験記を書いていた学生さ
んたちも、20数年後の今日、どんな具合に人生を送ってい
るのだろうか。