日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北縦断花見の旅 2019続編 - 勾当台公園

2019-04-27 21:55:09 | 東北
ある程度覚悟していた展開ではありますが、行程に破綻を来してしまいました。これから盛岡まで走ります。
例年の経験からしても、米沢から出発するならその日のうちに仙台へたどり着ければ上出来です。一泊した翌日に、新緑と鹽竈桜を眺めてから盛岡へ移動すれば理想的でした。もし昨日が晴れていればそうしたでしょう。ところが雨にたたられて、米沢に前泊しただけで終わりました。その結果、昨日を含む二日分の行程を詰め込まざるを得なくなり、このような強行軍になったわけです。
こうなることも多いため、宿の手配を直前まで引き延ばせればそれに越したことはありません。しかし、大型連休中にそうするわけにも行かず、進行にある程度の幅を見込んだ上で、二通りの選択肢を残しておくのがせいぜいです。今夜の場合、早咲きならば盛岡に、そうでなければ会津に泊まるという前提で、それぞれの宿を押さえていましたが、中間である仙台に泊まるという流れを読み切ることができませんでした。
日頃から逼迫しがちな仙台の宿泊事情を考えると、今夜はそこまで混んでいるわけでもありません。一応照会したところ、江陽グランドホテルが一万円台の前半でした。大型連休中という条件も含めて考えれば、不当に高いとまではいえない値段です。しかし、先月泊まったばかりということもあり、今回そこまでする必然性が感じられませんでした。帰りに寄れれば寄ることにして、今日のところは盛岡まで駒を進めることにした次第です。
そのようなわけで、勾当台公園の八重桜を眺めてから出発します。足跡だけは残せたものの、宮城にも足跡を残せたのはよかったものの、花見についてはお粗末としかいいようのない結果となってしまいましたorz
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東北縦断花見の旅 2019続編 - 太助分店

2019-04-27 21:30:06 | B級グルメ
その後は脇目も振らずにひたすら走り、国道287号線、48号線を経由して仙台市街に入りました。ひたすら走り続けたのは、牛タンにありつけるかどうかの瀬戸際だったからに他なりません。九時を回ると次々に店仕舞いして、選択肢がほぼなくなるのは経験上分かっています。それまでに駆け込む必要がありました。どうにか想定内の時間に着き、「雅」には早仕舞いにより振られるも、まだ開いていた太助の分店に滑り込むという顛末です。

味太助 肴町分店
仙台市青葉区国分町1-5-10
022-261-8190
1130AM-2130PM(LO)
火曜定休
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東北縦断花見の旅 2019続編 - 伊佐沢の久保桜

2019-04-27 18:46:16 | 東北
どうにかきりのよいところまで走ることができました。トリを飾るのは伊佐沢の久保桜です。
昨年ここを訪ねたとき、推定樹齢千二百年の名木が、一目見て分かるほど衰えているのに驚きました。それだけに、現状が気になるところではありましたが、残念ながらさらに弱っているようです。四本ある太い枝のうち、二本には花どころか枝すらなく、素人には枯れてしまったようにも見えます。残る二本に花がついてはいるものの、依然として雪吊りのように縄で吊り上げられており、数年前の矍鑠とした姿とは比べようもありません。
同じく界隈屈指の名木だった釜の越桜の樹勢が年々衰え、ついには幹だけの姿に変わり果ててしまった中、久保桜までが衰えてしまったのは、寿命の問題もさることながら、気候を含む環境変化と無関係ではないのかもしれません。去年限りの現象であってくれればよかったのですが、いよいよ予断を許さなくなってきました。
そのようなわけで見物客もほとんどおらず、投光器の明かりを浴びて佇む姿が淋しげに映ります。とはいえ、状態がよくない中で今年も咲いた花と思えば、ありがたみもひとしおというものでしょう。印象的な夜桜を見せてくれたことに感謝します。
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東北縦断花見の旅 2019続編 - 西大塚駅

2019-04-27 17:51:16 | 東北
宮内を出てさらに走ると、夕日が雲に紛れました。しかし、明るいうちは往生際悪く粘ります。続いて立ち寄るのは西大塚駅です。
築百年を超える木造駅舎は何一つ変わることなく健在、かと思いきや、車寄せに掲げられた駅名標が、国鉄時代の琺瑯看板を模したものに替わっていました。そればかりか玄関も、わざわざ誂えたであろう木製の引戸に交換されるという凝りようです。何とも粋な計らいに感謝します。
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東北縦断花見の旅 2019続編 - 双松公園

2019-04-27 17:19:50 | 東北
赤湯から西へ走って宮内の市街に入りました。続いて訪ねるのは双松公園です。
ここと烏帽子山を常々対比してきました。小高い丘から市街を見下ろす全景に、相通ずるものがあるからです。食害に遭いやすいのも同様で、あちらがやられた年にはここでも同じ眺めになります。逆にいえば、あちらで咲いたということは、ここでも咲いたという類推が可能です。その見立て通り、あらかた散ってはいるものの、今年は花が咲いていました。しかも、葉桜同然だった赤湯と違い、まだ花の方が優勢です。
しかし、何より見事なのは真打の眺陽桜です。開花の早いエドヒガンにもかかわらず、ソメイヨシノが散った後もなお満開を保っています。それに加えてありがたいのは、米沢を出てから晴れてきたことです。眼下に広がる宮内の市街と彼方の山々が鮮明に浮かび上がる中、西日を浴びた陰影のある枝垂桜の佇まいが印象的です。
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東北縦断花見の旅 2019続編 - 烏帽子山公園

2019-04-27 16:46:47 | 東北
13号線から逸れて赤湯の市街へ入ると、正面に見えてくるのが烏帽子山です。最盛期には高遠などと同様に、小高い丘が桜色に染まります。それにより、咲いているのかいないのかが一目で分かるという仕掛けです。
米沢の状況から推して知るべしではありましたが、既に盛りを過ぎているのは遠目に見ても明らかでした。ただし、今年の眺めはやや趣を異にします。去年の場合、そもそも花がほとんど咲いておらず、何もないところから若葉だけが出ているという、拍子抜けする眺めでした。寒冷地を中心にしばしば起こる、蕾の食害と思われる現象です。ただしここではその頻度があまりに高く、樹勢が弱ったのかもしれないなどと勝手に想像していました。それが今年は、咲いた桜が散った後だと遠目に見ても分かりました。参道にも遊歩道にも、これだけ散るかと思うほどの花びらが積もっており、かなりの花が咲いたのは明らかです。おそらくは昨日の雨で相当派手に散ったのでしょう。直近の週明けをさらに一日休めていれば、満開の桜を見届けられた可能性が高いということです。
東北を縦断する花見の旅も十年目を迎えました。しかし、毎年おおむね同じ経路をたどっていく中、どういうわけかこことの相性だけがよくありません。米沢より南では、満開の桜を何度も眺めてきました。北東北の三県についても同様です。ところがここでは、ある年は雨に降られ、ある年は散り際までに駆け込めず、またある年はそもそも花が咲かないという事態に遭遇して、ことごとく見頃を逃し続けてきました。それだけに、今年こそはと期するものも大きかったわけなのですが、またもや返り討ちに遭ってしまいました。とはいえ、本来の姿を久々に取り戻したのは素直に歓迎すべきことです。八年前、快晴下で眺めたここの桜は見事でした。いつの日かあの光景に再び巡り会えると信じて、これからも通い続けるつもりです。
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東北縦断花見の旅 2019続編 - 地酒蔵ゆうき

2019-04-27 16:07:14 | 酒屋
次第に日が傾き始め、一分一秒が惜しまれるようになってきました。しかし、ほぼ回り道せず酒屋に寄れてしまう状況ならば、素通りするのも惜しくなるのが人情です。赤湯の「ゆうき」を再訪します。入るやいなや目に止まったのは、新元号を冠した加茂川の限定酒です。悠長に品定めをする間も惜しまれ、こちらで即決と相成りました。

地酒蔵ゆうき
南陽市椚塚1605-4
0238-43-6333
900AM-2100PM
元日休業
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東北縦断花見の旅 2019続編 - 糸合シ由

2019-04-27 15:40:55 | 東北
ラーメンをいただき次第失礼するつもりのはずが、いつの間にやら三時過ぎまで滞在し、次第に時間が押してきました。そろそろ先を急ぎたいところではありますが、出発時の燃料をほぼ使い切ったため、移動に先立ち給油します。最初の給油が米沢という展開は例年と同様です。
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東北縦断花見の旅 2019続編 - 御成山公園

2019-04-27 14:30:11 | 東北
思わぬ掘り出し物が現れました。続いて訪ねるのは御成山公園です。
先ほど球場に寄ったとき、線路の反対側に一面桜で覆われた山肌が見えました。「金ちゃんラーメン」の開店時刻が迫っていたため、ひとまずそちらを優先したものの、後で行ってみるしかなかろうと思っていました。こうして車を走らせると、小高い山の斜面にソメイヨシノと山桜が林立していたという顛末です。
次第に散ってはきたものの、市街から離れた高台という条件が幸いし、こちらの桜は依然見頃を保っています。つづら折りの道を登った先には米沢市街を一望する展望台もあって、先ほど訪ねた球場と西米沢の駅が見え、米坂線の列車を俯瞰で撮影できるという仕掛けです。展望台には見物客が三々五々やっては来るものの、花見をする見物客は皆無に近く貸切同然。米沢をほぼ毎年訪ねてきたにもかかわらず、これだけの穴場に今の今まで気付かなかったのが不思議です。野球場、松川の桜並木と並ぶ見所がもう一つ加わりました。米沢の桜については諦めきっていただけに、これほどの収穫がもたらされるとはありがたい誤算です。
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東北縦断花見の旅 2019続編 - 金ちゃんラーメン

2019-04-27 12:01:56 | B級グルメ
米沢に車を置いて帰るとき、満開の桜を晴天下で見届けられずに帰るのが心残りでした。それとともにもう一つの心残りがありました。「金ちゃんラーメン」の定休日に重なってしまったことです。桜の見頃は過ぎたとしても、ここへ寄らずに米沢を出るという選択はあり得ません。11時半の開店を待って乗り込みました。

金ちゃんラーメン米沢店
米沢市林泉寺2-3-28
0238-21-3000
1130AM-1400PM/1700PM-1930PM
月曜定休
チャーシュー麺800円
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東北縦断花見の旅 2019続編 - 西米沢駅

2019-04-27 11:24:41 | 東北
続いては西米沢駅を訪ねます。背の高い木造駅舎は、安普請の待合室に建て替えられてしまったものの、駅前に立つ立派な桜の木々は残りました。中でもとりわけ遅咲きなのが、駅舎に向かって左手に立つ桜です。あの桜ならもしやと思い立ち寄ると、件の木だけがまだ見頃を保っていました。西の方から冷たい風が吹いてくるにもかかわらず、ほとんど散らないのも大したものです。昨晩の時点では諦めきっていたはずが、まだまだ捨てたものではありません。
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東北縦断花見の旅 2019続編 - 西部公園

2019-04-27 11:16:03 | 東北
続いて訪ねるのは西部公園です。野球場とそれに接した遊園を囲む桜が実に見事で、松川の桜並木とともに必ず立ち寄る場所の一つでもあります。市街の中心からわずかとはいえ離れるためか、若干遅れて咲くのがここの桜の特徴です。上杉神社の桜は散っても、ここならどうかという期待がありました。その期待は的中し、遠目にも分かるほど散ってきてはいながらも、今なお花が優勢です。芝生と遊歩道に積もった花びらが半端ではありません。それでもなおこれだけ咲いているということは、元々の花の数がいかに多かったかということでもあります。あと一日早ければと仮想したくなる光景です。
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東北縦断花見の旅 2019続編 - 花筏

2019-04-27 10:52:08 | 東北
昨晩「加津」の女将に聞いたところによると、一昨日まで見頃を保っていた桜が、昨日の雨で一斉に散り、眺めが一変したのだそうです。事実とすれば、花筏ならまだ絵になるかもしれません。そう期待して上杉神社を再訪すると、果たして濠の水面に花筏が渦を巻いていました。花びらが雪のごとく参道に積もった様子も見事です。朱塗りのお宮の裏手には、まだ奇跡的に見頃を保ったソメイヨシノが隠れており、木立を背に朝の日射しを浴びています。全体的には既に葉桜同然でも、絵になるものはわずかながらも残っています。それらを探し求める一日になりそうです。
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東北縦断花見の旅 2019続編 - ホテルモントビュー米沢

2019-04-27 09:15:32 | 東北
連休初日の混雑を避けるべく、前日を休むことについては既定路線でした。ただし、米沢に泊まろうとまで決めていたわけではありません。朝から出ることができれば、その日のうちに仙台まで駒を進めておいた方が得策だったからです。その皮算用があいにくの空模様により頓挫し、米沢に泊まるという結論に落ち着いたのは出発の前日でした。その時点で宿を照会したところ、定宿としてきたモントビューが空いていたため即決という結果です。
サンルートから改称されたと知ったのは、昨年泊まったときのことです。そして今度は運営会社変更の告知がありました。建物の所有者による直営から、ミドルウッドグループなるチェーンの傘下になったというのがその趣旨です。サンルートとの契約を打ち切って、自主運営を目指したものの立ち行かず、買収の話に乗ったということなのでしょうか。
運営者が代わったといえば釧路のホテルラッソですが、あちらでは実態がほぼ変わらないにもかかわらず、料金だけが引き上げられるという結果に失望させられました。しかしここでは、どこもかしこもくたびれていた館内が改装され、それでいながら最安値に近い料金は維持されて、運営者の交代がよい方向に働きました。このまま軌道に乗るかどうかは未知数ながらも、一時の迷走ぶりをひとまず脱したようなのは幸いです。
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東北縦断花見の旅 2019続編 - 二日目

2019-04-27 08:58:19 | 東北
おはようございます。昨夜は結局午前様でした。目覚めたのは八時半が迫ってからです。ただし、夜更かしがたたったというよりは、直ちに起きようという意欲が湧かなかったとでも申しましょうか。桜は既に散っており、今日のところは天候にも多くを期待できません。ゆっくり休んでから宿を出て、「金ちゃんラーメン」だけいただければ十分と思っていたのです。ところが、予報に反して先ほどから日が射してきました。
予報の上では曇一時雨となっており、晴れる余地は片時たりともないとされます。しかるに日が射すということは、天候を予測しにくい条件なのかもしれません。連休中の予報は振るわないものの、無闇に悲観することもなさそうです。
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