日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

ご臨終(2)

2014-02-13 23:52:58 | 旅日記
修理に出していたノートPCが、未修理のまま戻ってきました。4万円超などという高額な見積もりを受け、そこまで注ぎ込む価値はないと判断したためです。
その間二週にわたり、PCを使わずスマートフォンと外付けキーボードの組み合わせで乗り切ってきたわけなのですが、特に前回、四泊にわたる活動を乗り切ったことによって、もうPCは必要ないという確信が得られました。文章の切り貼りが面倒という、以前語った問題点については、活動を重ねるにつれて要領がつかめてきており、電池の容量が少ないという点についても、朝方に100%充電すれば丸一日持ちこたえることが分かってきたのです。結局のところ、スマートフォンが明確に不利といえる点は、画面の小ささと、変換エンジンの貧弱さにほぼ限られるというのが実感です。

逆に、スマートフォンとキーボードの組み合わせが優位性を持つ部分もあります。その一つは何といっても軽さです。PCを携帯していた頃は、とにかく機材が重すぎて、ほんのわずかな距離を歩くにも難儀したものです。10分以上歩くなら、まずコインロッカーに不要な荷物を預けなければ、どうにも動きようがありませんでした。ところが、PCとACアダプタを除くと、撮影機材以外の荷物は着替えに地図に時刻表など、重量的にはたかが知れたものばかりです。その結果、10分15分程度なら全ての荷物を持ち運べるようになりました。
加えて、薄くて小さいキーボードを持ち歩けば、その場で文章を作成できるという利点があります。従来のノートPCも、PCとしてはそれなりの小型軽量だったとはいえ、カメラバッグに収めるのはさすがに無理でした。その結果、汽車旅の途中である程度動く場合には、他の荷物とともに預けざるを得ず、その間は事実上blogの更新が進みませんでした。しかし、スマートフォン向けのキーボードはカメラバッグの中にも余裕で収容できるため、時間さえ許せば随時更新ができるようになったのです。通信端末を媒介するPCと違い、スマートフォンならすぐさまWebに接続できるという利点もあります。
画像を貼ったりリンクを貼ったりすることを考えると、スマートフォンでは自ずと限界があり、PCを必要とする場面も出てくるでしょう。しかし、このblogで画像を扱う可能性は皆無であり、リンクも帰ってからまとめて貼れば済む話です。文章を起こして投稿するという現在の用途の範囲内では、スマートフォンとキーボードの組み合わせで九割方足ります。

このように、軽量化などの様々な利点が、画面の小ささという難点を大きく上回っており、これならPCをお払い箱にした方が断然得策というのが結論です。仮にタブレットを導入しても、重量の増加に見合った効果が得られるとは思いません。今後はスマートフォンに一本化し、データ通信の端末はいずれ解約ということになるでしょう。年々肥大化を続けてきた機材が、これによって大分軽くなります。
このような芸当ができるようになったのは、スマートフォンの性能向上によるところが少なからずあります。今まで使っていた初代のXperiaなら、Webへの接続速度、液晶の鮮明さに反応速度と、どれをとってもPCに大きく劣り、とても代わりになり得るものではありませんでした。結果としては、去年の暮れに機種変更をしておいたのが吉と出たことになります。かれこれ一年以上悩まされてきたPCの不具合も、これにて一件落着となりそうです。
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