日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

この季節の楽しみ 2013予告編

2013-06-18 23:48:26 | 野球
花見の旅から帰還して、季節の移り変わりを強く実感させられたことが一つあります。新聞の紙面に高校野球の話題が登場していたことです。
桜を追って列島を北へ東へさすらう間に、季節はいつしか歩みを進め、今週末には北海道と沖縄で地方大会が始まります。その頃合いを見計らったように、朝刊には見開き二面を使った今年の展望が二日にわたって掲載され、夕刊一面の連載記事は、高校野球の話題に変わりました。全国各地の名もなき球児たちの戦いを、新聞の紙面で追いかける初夏の恒例行事が、今年は旅から戻るやいなや始まることになります。
その連載記事で目にとまったのは、「ふるさとの匂い」という一言です。監督や選手の人柄、ふるさとの匂いなどに惹かれて、何年追い続けても飽きることがないという担当記者の言葉なのですが、まさに言い得て妙だと私は思います。自分にとって高校野球の楽しみとは、「ひたむきな姿」などという陳腐な言葉で言い表せるものではありません。旅した土地の名前を紙面の片隅に見つけるという楽しみはもちろんのこと、藩校以来数百年の歴史を誇る伝統校、その土地ならではの職業高校、かつて一世を風靡した古豪など、様々な高校の名が現れては消えていくのを眺めつつ、遠くの町に思いをめぐらせるのが何よりよいのです。県によって全く違う大会の進め方、全国数校しかない変わり種の職業高校など、追えば追うほど地方大会の奥深さというものを再発見してきました。
そんな調子でblog開設から五年にわたり追い続け、年を追うほどネタが膨らみすぎた結果、あろうことか去年の記録は一切まとめきれないままお蔵入りするという事態にまで陥りました。このような傾向は今年も続くと思われ、全ての記録を納得の行く形でまとめるのは難しいのではないかと予想しています。しかし、高校野球の地方大会こそ、自分にとって初夏から夏にかけての最大の楽しみです。逐一blogに綴るかどうかはともかく、今年も一月あまりにわたって追い続けることになるでしょう。
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