日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

本日の晩酌 -会津中将-

2013-06-12 23:37:14 | 晩酌
稲穂と赤とんぼを描いた線画に惹かれて「ラベル買い」したのは東洋美人の限定酒でしたが、本日紹介する「会津中将」もほぼ同じ理由で買い求めた一品です。
右下に細い筆一本で「会津中将」こと松平容頌公を小さく描き、左上に"Aizu chujo 2006"と酒名を入れた、簡素ながらも洒脱なクリーム地のラベルは、これまで目にしてきた会津中将とは全くの別物です。味わいも自分の知る会津中将とは大きく違っており、一言でいうなら熟成が生み出した燗上がりする酒ということになります。しかし、六年熟成したとはいってもむせるようなくどさではありません。たとえていうなら、へしこではなく〆鯖のような、ほどよい熟成感とでも申しましょうか。ふわりと柔らかだった昨日の「猩々」に対し、若干辛いように感じはするものの、続けざまに呑まなければ分からないほどごくわずかな違いです。絶大なる安定感は、まさに年輪のなせる業といってよいでしょう。

★会津中将 純米吟醸美山錦2006
鶴乃江酒造(福島県会津若松市)
精米歩合 50%
日本酒度 +1
酸度 1.4
アルコール分 16度
杜氏 坂井正義(会津杜氏)
福島県会津若松市 植木屋商店にて購入
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