東北一周花見の旅 2013完結編 前夜

五日間の平日をやり過ごし、明日から再び東北へ舞い戻ることになりました。相棒の一年点検の関係上、今度ばかりは延長が許されず、大型連休から延々八週にわたって続いた長旅はいよいよ完結を迎えます。
花見の最盛期は大型連休の東北で終わっており、その後は潮時を見失い一月以上引きずってきたというのが実態だけに、最後だからといってもこれといった感慨はなく、極論すればマイカーを回送するために行くようなものです。今は旅立ちの前の高揚感というより、長らく旅先に残してきた相棒を連れて帰れるという安堵感の方が大きくなっています。しかし、六度にわたった一時帰京のときには、東京駅や上野駅で列車を降りても、我が家の玄関をくぐっても、旅が終わったという実感は全くといっていいほどありませんでした。それが今回自走で帰着したとき、どのような感情が押し寄せるのかが楽しみではあります。

なお、まことに往生際の悪い話ではあるのですが、東北でまだ花見ができそうだという情報が入ってきました。盛岡まで移動する途中に、八重桜の咲く高原があるらしいのです。たしかに、つい先日弘前で八重桜を見たことからすれば、岩手の県北の高原に残っていてもおかしくはありません。今年は六月最初の週末が見頃だったらしく、それから半月近くが経った今となっては、しわがれた花が一輪二輪残っている程度ではないでしょうか。とはいえ、六月の中旬に花見ができるとすれば、よい話の種になるのは間違いないでしょう。一縷の望みをかけ、今週末も桜を探してさすらい歩くことになりそうです。