Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

2016年の記録

2016年12月31日 | books
25冊!!
どうにか、昨年と並びました。

1年に25冊くらいしか読めないと思うと、読み始める本を厳選したりするので(笑)、読み終わりと読み始めに間が空いたりする。。。 まぁロスというほど暇にしているわけではないですが。
あまり厳選していると濃い本ばかりでなぁ、と思って手を出す娯楽本も、厳選したりする(笑)。
それでも、イマイチ、読まなくてもよかったなぁと思う本もいくつかありますけどね



デービッド・アトキンソン 新・観光立国論』  デービッド アトキンソン
国宝消滅―イギリス人アナリストが警告する「文化」と「経済」の危機』  デービッド アトキンソン

今年はとにかくこれ

お茶も伝統工芸品も日本画も好きですが、この、〝畳も床の間もない家で生まれ育って、畳の上を歩いた経験が人生にほとんどないのが、圧倒的に普通の日本人!”という時代に、私の好きなものやコトは継承されていくのだろうか、あれもこれも「もう作れる人はいません」になってしまうのかなぁ、と、何ともいえない気分になっていたこと。継承されていってもらいたいと思うなら、お金持ちの趣味的な世界に囲い込まれてしまうのか、と、鬱々と思っていたこと。
お金とか、経営とか、そういう観点から見直してみれば、日本の文化や伝統にもまったく違う世界が、新しい可能性がありうるのだということを気づかせてもらいました。

昨年、『お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ 』を読みましたが、改めて、お金のこと、あまり口にしてはいけないことのように扱っている場合ではないのですよね。文化財とか伝統文化とか芸術とか、大切にしたいものだからこそ、お金をどこからどこへどうやって流していくのか、きちんと考えないと、大切にしたいものがどんどんおかしなほうへ行ってしまう。外来の文化と混ざるのがいいとか悪いとかそういうことではなく、消えて行ってしまう、そんなつもりはなかったのに、なくなっていってしまう、お金をかけたのに、失われていってしまう。お金のことは、避けたり知らないふりをするのではなく、あって欲しいと願うようになるように、正しく使わないと。
維持するにも継承するにも「時間がかかる」ことばかりなので、とにかく意識を変えて考え始めないといけないことだと思います。



平成茶会記:現代数寄者の茶事・茶会』  筒井 紘一
且座喫茶』  いしい しんじ
日本人の心、伝えます』  千 玄室

山月庵茶会記』  葉室 麟
孤篷のひと』  葉室 麟
利休の闇』  加藤 廣
利休の茶杓』とびきり屋見立て帖  山本 兼一

そういう意味では、ことし、お茶のエッセイや茶人の小説でいい感じなものに出会えて、すこしは注目を集めているかとうれしかったです。
『且座喫茶』、茶席のこと、お茶事のこと、新しい茶の姿、茶室探訪、菓子、花、釜…と、テーマ的には従来の型どおりの組み立てながら、エッセイとして良かった。茶が伝わるエッセイでした。オススメ。
『平成茶会記』は、上述の『新・観光立国論』の著者デービッド・アトキンソンが茶人として登場していますが、非常に本来の茶事に近い、伝統的な茶をされるので、失礼ながらつい笑ってしまいます。よく知らないガイジンがごちゃごちゃ言っているのではないのですよね。

月影骨董鑑定帖3』  谷崎 泉
京都寺町三条のホームズ』1~6  望月 麻衣

陰陽師 夜光杯ノ巻』  夢枕 獏

あきない世傳 金と銀』1,2

窓から逃げた100歳老人』  ヨナソン,ヨナス


日本人の9割が誤解している糖質制限』  牧田 善二

おしゃれの「落とし穴」 45歳からの永遠のファッション・セオリー』  池田 奈加子 


一流の育て方』  ミセス・パンプキン、 ムーギー・キム
16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える 「賢い子」に育てる究極のコツ』  瀧 靖之
胎内記憶でわかった 子どももママも幸せになる子育て』  池川 明

昨年『「学力」の経済学』が話題になって以来、いや、新しい子育て本が話題になるのはいつの時代も同じかな。単に私に子どもができただけ☆
しかし、この分野も、主観的・経験則的なものでなく、お金とか政治的経済効率性といった観点から語られるようになってきたのは、たぶん新しい。
それから、目標が、「学歴」ではなく「成功する力」「生き抜く力」みたいなものに変わってきているのが最近の変化でしょうか。目指すものが変わってきたことで、幼児教育で伸ばしたい部分が変わってきており、幼稚園や保育園を選ぶ考え方も、しだいに変わってくることでしょう。

で、うちの子どもの幼稚園の選定基準は、「私が通った園でなんとなく安心だから」「うちのすぐそばで送迎バスが停まるから」「敷地が広く自然豊かだから」。
…あり?
でもね、お兄ちゃんたち、優しいし。たぶん、そんなんがいいんじゃないかなぁ


あ~そして、子どもが幼稚園に行くようになったらもうすこし本が読めるようになったりするかなぁ。。。 それとも親の介護時代に突入してしまうかなぁ。。。



2015年の25冊はこちら
2014年の29冊はこちら
2013年の72冊はこちら
2012年の70冊はこちら
2011年の70冊はこちら
2010年の70冊はこちら
2009年の42冊はこちら
2008年の51冊はこちら

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