廃校を巡る

風雪に耐えた美しい木造校舎。小さな空き地にポツンと二宮尊徳。
錆びたブランコに、朽ちかけた百葉箱。廃校ノスタルジア…。

茨城県 真壁町 紫尾小学校 酒寄分校

2018年11月26日 11時35分11秒 | 茨城の廃校
11月の三連休の1日。茨城県筑波山周辺の廃校跡を巡ってきました。
この辺は筑波山を中心にのどかな田園風景が広がりなんとものんびりした感じです。
最近は出かける前にグーグルマップでどんな感じなのか知ることができるので、
空振りでがっかりすることも無くなりましたが、意外な出会いで感動することも無くなりましたね。

人気のテレビ番組「ポツンと一軒家」もグーグルマップを見るとだいたい空き家か住んでいるかはわかりますよね。

そんなわけで今回もグーグル先生で予習すると校舎が残っている廃校跡はなさそうです。
学校時代の遺構が少しでも残っていれば当たりといった感じ。

まずはじめは旧真壁町(現在は桜川市) 紫尾小学校 酒寄分校を目指します。

訪れた酒寄分校は、晩秋に近い秋の日に照らされ黄金の輝きを放つイチョウの木が美しいではありませんか。
黄色に染められたアプローチは黄金のジュータンか?
などと感動していると足元からは何やら不穏な匂いが…。
イチョウの葉っぱとともに、おびただしい数のギンナンの実が足元にあるではないですか。

潰れたギンナンの実を避けつつ撮影しますが、このままクルマに乗り込むと悲惨なことになりそうですよ。

アプローチの坂道の両側には分校名のプレートが残る門柱があります。
寄贈者名も残り、横田建設合資会社の名が残っていました。
校舎は残っていませんがタイヤ跳びにバスケットのゴール、低学年用の鉄棒にフジ棚が残っています。
桜の木もあるので春にはお花見ができそうです。
校舎はありませんが小さい分校跡の雰囲気はよく残っています。

二宮像や閉校記念碑などは確認できませんでした。
本校である紫尾小学校は、前身の広明小学校が妙光寺の境内に創立された1874(明治7)年が始まりのようですが、
酒寄分校の創立は不明。
昭和55年に真壁小学校へ統合されていますが、本校である紫尾小学校に統合されなかったのは
スクールバスなど通学の影響等があったのかもしれません。
現在は真壁小学校、紫尾小学校ともに統合され小中一貫校「桃山学園」となっています。


なお、学校近くの信号機のある交差点は旧筑波鉄道の酒寄駅。
筑波鉄道の廃線跡はつくばりんりんロードとして整備されて廃線跡を楽しむことができます。




秋の陽に美しいアプローチ



分校名が残る門柱



寄贈者は地元有力建築会社? 



香しい匂いが漂う…





錆びたバスケットのポスト。茨城では校庭に残るバスケットのポストを良く見るが盛んだったのかな。



鉄棒にタイヤ跳びが現存







茨城を感じさせる落書き
この日もクラシカルな昭和スタイルの暴走族を目撃

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