そよ風に髭をなびかせて・Moookな毎日

The breeze gently waves Moook's beard.

父ちゃんの失敗談。「初めての英会話」の結末

2010-04-10 | Moook の 父ちゃん
あれは、Moook's papaが中学生の時だった。
父ちゃんは理数系は得意だったけど、英語は大の苦手だった。
ところが、世の中は面白いもので、一番の親友だったO君は英語が得意で、理数が苦手だった。
そこで、一緒に勉強しようと言う事に成ったのです。
お互いに弱点を補い合う。結構、合理的でした。

ある日、雑談の中で、
「ねえ、一度、英語でしゃべって見たいね」
「そうだ。アメリカのGIを見つけて話しかけてみよう」
話はすぐに決まりました。

父ちゃんの中学時代は、映画は西部劇、プレスリーの映画などだった。
まあ、映画は字幕が付いてますから、中学生でも理解できる。
ちょっと甘く見ていたのかも知れませんね。

そして、当時はアメリカのGIが御殿場に演習に来ていて、日曜日は、わが市に遊びにくる。
少し、歩けば何人もGIにすれ違った時代でした。

或る日曜日の事、父ちゃん達はカモを探しに行きました。
「あ、居たぞ」
御成橋のたもとに、二人のGIが立っていた。
父ちゃんたちは、恐る恐る近づいた。
「お前が先に行けよ」とお互いに背中を押す。

相手は雲をつくような大男のGIです。黒人でした。
こんなに近くで見るのは初めてだから、緊張したまま二人はやっと話しかけた。
最初にどんな内容の事を言ったかは、今では覚えていません。

とにかく、何を言っても通じない。
GIは首を傾げているばかりでした。
そこで、父ちゃんは考えた。
外人はスポーツが好きなはずだ。
じゃあ、その話題にしよう!

父ちゃんはGIに向かって言いました。
Do you like "Sumo"?

その時、奇跡が起こった。
GIはにっこり笑いながら答えた。
Oh! yes

やったぁ!英語が通じたぞ、このときの嬉しさ口では言えない程でした。

するとGIはポケットをまさぐって何かを出した。
きっとチュウインガムでもくれるのかな?定番だもんね。こういう場面では。。。。

でもそれは違った。

GIが出したのは煙草の箱だった。
その中の一本を手に取るとGIは
Hey! Boy
と、こちらに差し出した。

オーマイゴット!!!
GIは父ちゃんの
Do you like "Sumo"?

Do you like smoking?

聞き取ったのでした。

その後の展開は想像にお任せします。
この後、父ちゃんの友人は熱を出して三日ほど寝込んだそうです。
父ちゃんはノー天気だから平気だったとか。。。。