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通勤読書 578 沁み込む距離感

「美しい距離」山崎ナオコーラ

とても心に沁み込んだ。

病気の妻を看病する夫の目線で書かれるお話。

「その瞬間を目指して看病しているわけではない」
という一文。

案外、近くない人たちが特に悪気なく
忘れがちなことなのかもしれない。

昨年同僚が夫を亡くしたとき、
私は会ったこともない彼女の夫の気持ちと想い考え、
彼女の気持ちと想いを考え、
何と声をかけていいのかわからなかった。

おそらくそんなこと考えることさえ
余計なお世話だったのだろう。

美しい距離は、
当事者にしか存在しないもの。

「人のセックスを笑うな」が今ひとつあわなかったので、
もう読まないかもと思っていたけれど、
読んでよかった。

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美しい距離
山崎ナオコーラ
文藝春秋

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