「希望の糸」東野圭吾
長く待ってようやく図書館からやって来た。
ようこそ、ようこそ。
少々積読本の渋滞中ではあるが大歓迎。
加賀恭一郎、新参者シリーズのスピンオフのような感じ。
従兄弟の松宮の出生の秘密を絡めた
生みの親、育ての親、血のつながり、人とのつながり、そんな話だ。
絡み過ぎた糸を丁寧にほどくようでもあり、
新たに紡ぐようでもあった。
うまいなぁ、やっぱり。
めっちゃ良かったよ。
旅館の女将が松宮の姿を見て、
立ち居振る舞いを見て父親のDNAを感じるところ
これは本当に実感としてよくわかるし、
これほど雄弁な血のつながりの証明はないとさえ思った。
もちろん、科学的証明が最も有力な証拠とは
わかっているけれど。
しかし、萌奈ちゃんはまだ14歳。
まだまだいろいろ悩むんじゃないかと思うなぁ。