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moon

「失踪者」下村敦史 2021-123

山登りは最も縁遠いものだろう。
ハイキングもしない。
なぜなら絶対、他人様に迷惑をかけるとわかっているからだ。

で、今回手に取ったのは
山登りのミステリー。
山に登る人をクライマーというらしい、なんとかっこいいではないか。

山を登るときに前を歩く人とはぐれないように体をつないでおくことを
ザイルをつなぐと言うらしい。

山でのザイルをつなぐという、信頼で結ばれる特別な意味をもつものでもある。
真山と樋口は共に相棒と認め合うコンビだった。
2人でいくつもの山を登った、そして不幸なことに
樋口を山で失う。

真山は10年以上の歳月をかけて
樋口の遺体を迎えに行く。
たどり着いた先に樋口の遺体はあった。
が、雪と氷に包まれた10数年前のままのはずの樋口の遺体は明らかに
歳をとっていた。

その真相に迫る、ミステリー。

ええー、そんなことあるぅっという驚き!そして
山登りののことは全然知らないけれど引き込まれていく世界観、これは凄い。
他にも山に登るいろんな人が出てくるが
榊って人がいい人なんだかどうなんだかって感じがしたかな。

山に登る人にはツッコミどころもいろいろとあるらしいが
読みやすくて一気読みでした。

はぁ、面白かった。でも、私はやっぱり山には登らんなぁ。

 


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