このページでは映画「宮城野」ディレクターズカット版を応援しています。
舞台挨拶(1)からのつづきです。
書き忘れていました。
映画祭の総合プロデューサーの井上さんが、歌舞伎に出てくる
「だんまり」について説明された後で、その手法を映画に取り入
れたことにも触れてください、と山崎監督にリクエストを。
●「だんまり」を取り入れた理由は?
黒衣はわりとあるんですが、だんまりだけは誰もやってないだろ
うと思ったので。これは評判がいいんです。
ただ愛之助さんは当然できるのですが、映画は5人全員ですから。
あれのために1か月前から稽古したんです。
プロデューサーからはさんざん何の意味があるの?と言われまし
たが、意味はないです。(客席から笑いが!)
誰もやってないし、面白いから入れようと思いました。
でも、あれは5人それぞれの解釈で、皆さん味があって、歌舞伎
とは違うだんまりができたと思っています。
最後の愛之助さんの、花形役者の見得を僕は50cm位のところで見
ましたけど、目が片方だけ寄ってるのを間近で見るのは凄かった
です。自慢ですけど♪(客席からまたまた笑い)
(※井上さんも面白い趣向だと言われていましたが、私の印象では、
ディレクターズカット版のほうは挿入のタイミングが絶妙で、前後
の映像をみると、歌舞伎を知っている人にはその面白さがわかると
思いました。歌舞伎のだんまりを知らない人にはどう映ったのか知
りたいところですが。)
さて、出演者のエピソードの部分をどう書けばいいものか悩んで
いるうちに時間がたってしまいました。
映画館まで足を運んだ人は、映画やキャストに興味があって行っ
た人だと思うし、きっと舞台挨拶も楽しむつもりで好意的に聴い
ていたと思うんです。
なので監督の、明らかに仕込みネタ(笑)と思える言葉選びにも
ドッと無邪気な笑いが起きたわけです。
私の書き方のせいで、監督や出演者の方々、その場にいた観客の
印象がわるくなったり誤解されたりしなければいいのですが。
そこんとこヨロシクです♪♪
<出演者のエピソード編>
関西での上映ということで、國村準さんと愛之助さんについて。
それから樹木希林さんについても話してくださいました。
(もっとあったはずですが、メモに書いてなくて失念・・・。)
●國村準さん
お会いする前まではこわい人だと思ってましたが、実際はとても
セクシーな方でした。
映画の衣装合わせでは、女優さんは衝立があるのに、なぜか男性
は大勢スタッフがいる前でいきなりパンツ姿なんですね。
國村さんに最初にお会いしたのがいきなり衣装合わせだったので、
会った途端2秒後には・・・。(ネタとわかりつつも客席爆笑!)
劇中ではあんな人ですが、ふだん話される時の声は小さいんです。
河内弁で話されるので、同じ関西弁の愛之助さんとのやりとりを
聞いているのが楽しかったです。大阪のおっちゃん、にいちゃん
という感じでした。
●樹木希林さん
小さい頃からTVなどで見ていて、こわい人かと思っていましたが、
現場ではいつも笑わせてくれました。
ある時、呼ばれたので、怒られるのかなと思って行ったら、おも
むろに入れ歯をはずしてみせるんです。あ、面白い!それでいける!
ということになりました。
劇中ではいつも何か食べてますが、あれは自分で持ってこられた
ものなんです。自分の役は商売が大事で、宮城野のことなんて考
えていないからと、ドライに演じてるんですね。
初めてお会いした時に「この役は私しかいない!」とおっしゃい
ました(笑)。「悪人」にも出演されていますが、ああいう方は
他にはいらっしゃいませんね。
宮城野が急な階段を昇り降りするのを見ていて、毬谷さんに、
さすがね♪と言われたんです。毬谷さん、宝塚ですから。
(宝塚大階段の話、ウケる♪)
(※希林さんは映画「歩いても、歩いても」(2008年)で入れ歯
を披露しておられますね。プロですねぇ♪ 三國連太郎さんや
坂本スミ子さんを思い出しました。
山崎監督はその映画の公開前にご覧になられたのですね!)
●愛之助さん
愛之助さんのエピソードは本当にいろいろあるんですが・・・。
人格者ですね。持ち上げるわけじゃなく。
2007年の撮影時は国立劇場で舞台に立たれていましたので、舞台
が終わってから車で現場に来て、準備して、カメラが回るのは夜
の9時頃。撮影が終わるのは朝方で、ホテルに帰ったら朝の8時
とか9時で、そのまま舞台に立つというのが1カ月間続きました。
ですので矢太郎の隈とか、やつれた感じは“リアリズム”なんです。
(客席爆笑。←無邪気に笑ってスミマセン・・・。)
めちゃくちゃ疲れているんですね。背中をなめて撮るときなんか
は疲れきって寝てしまっていることもありました。でも、疲れた
とか、ねむいとか、しんどいとかいう言葉は一度も聞いたことが
ありませんでした。終わったらスタッフ全員に「お疲れさまでし
た」と言って帰るわけです。
そんな愛之助さんを見ていますから、周りの僕たちも疲れたなん
て絶対に言えませんよね。
そういうときに希林さんが笑わせてくださったりするんですが。
以上です。
当時たしか公演中の楽屋で18パターン録音されたと言われる、
薪者さんの口上についても話される予定だったと思いますが、他
の話が盛り上がり、時間が押したせいか今回は聞けませんでした。
この愛之助さんのエピソードについても最後の質問受付で追加さ
れたものです。(ディレクターズカット版にはそんなリアリズム
な色気漂う愛之助さんがいっぱい詰まってるんですよおおお~♪)
こんなお話を監督から直接聞かされると、やっぱり「宮城野」を
できるだけたくさんの人に見て頂きたい!と思ってしまいました。
ぜひぜひ他のエリアでもこのディレクターズカット版を上映して
いただき、そして晴れてDVDの発売にこぎつけてほしいです!!
>> 映画「宮城野」公式サイトはこちら
>> 映画「宮城野」の2つのヴァージョンについてはこちら
>> 映画「宮城野」ディレクターズカット版についてはこちら
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「宮城野」舞台挨拶@新京極映画祭10月16日(1)
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舞台挨拶(1)からのつづきです。
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映画祭の総合プロデューサーの井上さんが、歌舞伎に出てくる
「だんまり」について説明された後で、その手法を映画に取り入
れたことにも触れてください、と山崎監督にリクエストを。
●「だんまり」を取り入れた理由は?
黒衣はわりとあるんですが、だんまりだけは誰もやってないだろ
うと思ったので。これは評判がいいんです。
ただ愛之助さんは当然できるのですが、映画は5人全員ですから。
あれのために1か月前から稽古したんです。
プロデューサーからはさんざん何の意味があるの?と言われまし
たが、意味はないです。(客席から笑いが!)
誰もやってないし、面白いから入れようと思いました。
でも、あれは5人それぞれの解釈で、皆さん味があって、歌舞伎
とは違うだんまりができたと思っています。
最後の愛之助さんの、花形役者の見得を僕は50cm位のところで見
ましたけど、目が片方だけ寄ってるのを間近で見るのは凄かった
です。自慢ですけど♪(客席からまたまた笑い)
(※井上さんも面白い趣向だと言われていましたが、私の印象では、
ディレクターズカット版のほうは挿入のタイミングが絶妙で、前後
の映像をみると、歌舞伎を知っている人にはその面白さがわかると
思いました。歌舞伎のだんまりを知らない人にはどう映ったのか知
りたいところですが。)
さて、出演者のエピソードの部分をどう書けばいいものか悩んで
いるうちに時間がたってしまいました。
映画館まで足を運んだ人は、映画やキャストに興味があって行っ
た人だと思うし、きっと舞台挨拶も楽しむつもりで好意的に聴い
ていたと思うんです。
なので監督の、明らかに仕込みネタ(笑)と思える言葉選びにも
ドッと無邪気な笑いが起きたわけです。
私の書き方のせいで、監督や出演者の方々、その場にいた観客の
印象がわるくなったり誤解されたりしなければいいのですが。
そこんとこヨロシクです♪♪
<出演者のエピソード編>
関西での上映ということで、國村準さんと愛之助さんについて。
それから樹木希林さんについても話してくださいました。
(もっとあったはずですが、メモに書いてなくて失念・・・。)
●國村準さん
お会いする前まではこわい人だと思ってましたが、実際はとても
セクシーな方でした。
映画の衣装合わせでは、女優さんは衝立があるのに、なぜか男性
は大勢スタッフがいる前でいきなりパンツ姿なんですね。
國村さんに最初にお会いしたのがいきなり衣装合わせだったので、
会った途端2秒後には・・・。(ネタとわかりつつも客席爆笑!)
劇中ではあんな人ですが、ふだん話される時の声は小さいんです。
河内弁で話されるので、同じ関西弁の愛之助さんとのやりとりを
聞いているのが楽しかったです。大阪のおっちゃん、にいちゃん
という感じでした。
●樹木希林さん
小さい頃からTVなどで見ていて、こわい人かと思っていましたが、
現場ではいつも笑わせてくれました。
ある時、呼ばれたので、怒られるのかなと思って行ったら、おも
むろに入れ歯をはずしてみせるんです。あ、面白い!それでいける!
ということになりました。
劇中ではいつも何か食べてますが、あれは自分で持ってこられた
ものなんです。自分の役は商売が大事で、宮城野のことなんて考
えていないからと、ドライに演じてるんですね。
初めてお会いした時に「この役は私しかいない!」とおっしゃい
ました(笑)。「悪人」にも出演されていますが、ああいう方は
他にはいらっしゃいませんね。
宮城野が急な階段を昇り降りするのを見ていて、毬谷さんに、
さすがね♪と言われたんです。毬谷さん、宝塚ですから。
(宝塚大階段の話、ウケる♪)
(※希林さんは映画「歩いても、歩いても」(2008年)で入れ歯
を披露しておられますね。プロですねぇ♪ 三國連太郎さんや
坂本スミ子さんを思い出しました。
山崎監督はその映画の公開前にご覧になられたのですね!)
●愛之助さん
愛之助さんのエピソードは本当にいろいろあるんですが・・・。
人格者ですね。持ち上げるわけじゃなく。
2007年の撮影時は国立劇場で舞台に立たれていましたので、舞台
が終わってから車で現場に来て、準備して、カメラが回るのは夜
の9時頃。撮影が終わるのは朝方で、ホテルに帰ったら朝の8時
とか9時で、そのまま舞台に立つというのが1カ月間続きました。
ですので矢太郎の隈とか、やつれた感じは“リアリズム”なんです。
(客席爆笑。←無邪気に笑ってスミマセン・・・。)
めちゃくちゃ疲れているんですね。背中をなめて撮るときなんか
は疲れきって寝てしまっていることもありました。でも、疲れた
とか、ねむいとか、しんどいとかいう言葉は一度も聞いたことが
ありませんでした。終わったらスタッフ全員に「お疲れさまでし
た」と言って帰るわけです。
そんな愛之助さんを見ていますから、周りの僕たちも疲れたなん
て絶対に言えませんよね。
そういうときに希林さんが笑わせてくださったりするんですが。
以上です。
当時たしか公演中の楽屋で18パターン録音されたと言われる、
薪者さんの口上についても話される予定だったと思いますが、他
の話が盛り上がり、時間が押したせいか今回は聞けませんでした。
この愛之助さんのエピソードについても最後の質問受付で追加さ
れたものです。(ディレクターズカット版にはそんなリアリズム
な色気漂う愛之助さんがいっぱい詰まってるんですよおおお~♪)
こんなお話を監督から直接聞かされると、やっぱり「宮城野」を
できるだけたくさんの人に見て頂きたい!と思ってしまいました。
ぜひぜひ他のエリアでもこのディレクターズカット版を上映して
いただき、そして晴れてDVDの発売にこぎつけてほしいです!!
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