星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

映画「宮城野」@兵庫県立芸術文化センター

2010-03-24 | 映画「宮城野」
映画「宮城野」 (約77分)
トークショー出演/毬谷友子・西沢栄治 (約35分)
劇場    兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
上映日   2010年3月21日(日) 14時開演

お話は浮世絵師の写楽殺しにまつわるミステリー。
映像を見ながらいろんな想いが頭をかけめぐる。
ひとクセもふたクセもありそうな登場人物の、けっきょく誰がいい人間
で誰が悪いんだか。
どの言葉が真実で、どの言葉が嘘なのか。
あるいは、真実と思える言葉の裏に潜むのは裏切りなのか愛なのか?
皮がめくれて見えてくるのは本心なのか虚勢なのか?
はたまた、毎日暗い部屋でニセ絵を描き続ける男の本心とは?
自己犠牲にしか生き甲斐を見いだせない女は不幸なだけなのか?
などなど。
ひとすじ縄ではいかない台詞のやりとりに緊迫感アリアリ。
それで? あのシーンは何だったの?
幾つかの疑問点は偶然劇場で遭遇した友人と、見終わってから映像を
思い出しつつ整理。二人でどうにか納得して帰途に着きました。
帰宅して戯曲を読み直したら、映画のシーンが次々と甦る~~~♪

次回の上映会があるかどうかは疑問ですが、以下、ネタバレです。
ご注意ください。






映画「宮城野」
監督/山崎達璽  原作/矢代静一  脚本/酒井雅秋


<物語>
女の名は宮城野。
運命に翻弄されつつも己が信ずる情の世界を生きる、年増女郎。
男の名は矢太郎。
華麗なる役者絵の世界の裏街道を生きる、若きニセ絵師。

寛政六年 ー 江戸の処刑場。
今、まさに処刑されようとしている女郎の名は・・・宮城野。
罪は、当代随一の天才浮世絵師、写楽殺し ー 。
殺しの証拠は、一枚の、写楽の傑作浮世絵 ー 。
その絵もまた・・・“宮城野”。
年増女郎の命を賭けた儚い恋が、一枚の傑作浮世絵を生んだ。
女郎“宮城野”と、浮世絵“宮城野”の秘められた真実とは ー ?
(当日プログラムより)

<おもな登場人物>
宮城野・・・女郎(毬谷友子)
矢太郎・・・ニセ絵師(片岡愛之助)
東洲斎写楽とおぼしき人物(國村準)
おかよ・・・写楽の孫娘(佐津川愛美)
女郎屋の遣り手の女将(樹木希林)

<映画全体のこと・作品メッセージのこと>
映画そのものの印象としてはひところのATG系映画を思わせる気骨のあ
る作りで、山崎監督のこだわりが感じられる映像美も見られました。
頭のほうのシーンに歌舞伎風の見得を入れたり、情景描写として書割
や立版古(たてばんこ)と呼ばれる紙のミニチュアセットを使ったり。
また、カメラの長回しを多用していたり。
上映後のトークでも毬谷さんが「舞台と映像の中間という感じ」と話
されていましたが、かなり舞台を意識した作りになっているようです。
とりわけ登場人物と同じ画面の中に存在する、黒衣の使い方は象徴的。
黒衣というとやはり、吉右衛門さんが出演した篠田正浩監督の映画
「心中天網島」を思い出します。(文楽仕立ての映像の中に確たる美
意識とエロスが感じられる、いま見てもゾクゾクする作品♪)
山崎監督もおそらくこの作品の影響を受けておられるのでしょう。

そして、もうひとりこの映画に強い思い入れを持っておられるのが、
主役でありタイトルロールの宮城野を演じた毬谷友子さん。
「私が死んだらこのDVDを棺桶に入れてもらい、父へのお土産にしたい」
と語っておられるように、この映画を通じてお父様である矢代静一さん
のメッセージを伝えることに毬谷さんがどれだけ腐心したかということ
をトークでたっぷり語られていました。
矢代静一さんの追い求めていた女性像・・・。
マグダラのマリア~聖性と魔性を持ち合わせた女性。
つまり、宮城野にそのマグダラのマリアを重ね合わせたとのこと。

<恋?それとも>
ストーリーをものすご~く端折ってかいつまんで手短かにいえば・・・。
師匠である写楽を殺してしまった矢太郎の代わりに、自分が殺したと名
乗り出て処刑される女郎、宮城野。
宮城野が問わず語りで回想するのが、矢太郎との出逢いから別れまで。
(短すぎ!)

舞台では二人芝居で、宮城野と矢太郎の会話から二人の出会いやお互い
の身の上、生業などが徐々にわかってくる設定なのですが、映画では
宮城野の生い立ち、自分を自殺から救ってくれた矢太郎との出逢い、
師匠の家の一室でニセ絵を描く矢太郎、神社で逢ったときの二人の心の
やりとりなどを、実際の映像で見せてくれます。
ちなみに、映画の見せ場でもある処刑場のシーンは戯曲にはありません。
これがあることによって、生半可ではない宮城野の覚悟のほどが痛切に
迫ってきます。それは恋ゆえなのか。

処刑場で宮城野がこんな意味の言葉を言います。
私がこうなったのは、私の好きな「あれ」のせい。
「あれ」とはつまり、自己犠牲のことらしい。
7歳の時に自分の身代わりとなって死んだ老人のおかげで命が助かった。
以来、人のために生きようと決意。お返ししなくちゃ、と。
女郎部屋で働くようになったのも父親に頼まれたから。

そして今、写楽を殺ったらしい自分の部屋に駆け込んできた矢太郎のた
めにできることは・・・。
矢太郎に「あれ」、つまり自分の性分のことを語ったのは、売り言葉に
買い言葉ではなく、このままズルズルといそうになる矢太郎に向けた、
宮城野なりの愛想つかしだったのではと思う。
それを聞いた矢太郎が急に態度を豹変し、本人から言われちゃ興ざめだ、
「まったく素直でございますよ、お姫様は」と言うあの瞬間。
ひょえ~、コワイよお。矢太さん。うぇーん。と私なら泣いてしまいそ
うなほど冷たい顔の矢太郎。
ここですよ、ここ。友人と二人話し合ったのは。
あのあと「はじめから孫娘のおかよちゃんといっしょになるつもりだっ
た」、あばよ!と捨て台詞で去ってゆくのは矢太郎の本心なの?
いやあの態度は、宮城野という女がもうこれ以上他人のために生きるこ
とのないようにと矢太郎が放った思いやりの一矢なのではないのか。
というのが私たちの結論なのですが。
と同時に、愛之助さんが演じる役にはそうであってほしいという私の夢
・・・というか、ぜひお願いします!!(笑)

そして、再び処刑場。
矢太郎にはあんな捨て台詞で去られて、そのうえ、おかよちゃんといっ
しょにノウノウと生きてゆくなんて。悔しいじゃない!
そこでどんでん返しのどんでん返しだ、とばかりに宮城野が考え出した
秘策が「あれ」ですよね。
矢太郎の残していった(ニセ)写楽の絵を自分が盗みに入ったことに
する、そして捕まる。同じノウノウと生きられるにしても、そこには
宮城野の死という究極の犠牲があればこそ。
あなたの命は私が救ってあげた~という、それは恋? それとも復讐?

残虐なシーンのはずなのに、なぜか私には処刑場での宮城野がうれしそ
うにさえ見えました。
自己犠牲といえば受動的な感じがするけど、これは「信念」を貫いた女
が自ら選んだパーフェクトな最期だったと思うのですが。

●愛之助さんの矢太郎
初めのほうで登場人物が並んで一人ずつ映されるシーン。
愛之助さんの見得の表情がどアップでした。

ニセ絵師、矢太郎。暗い眼をした男。
写楽とおぼしき師匠にひろわれ、なんとか食べていけるようになったも
のの、師匠の命令で来る日も来る日もニセ絵を描かされている。
写楽には絶対に描けないみずみずしい絵を自分は描けるのに、だからと
言って自分の絵で喰ってゆける自信もない。
そんな鬱屈した感情を針でチクチクと突かれるように写楽にいたぶられ、
だんだん師匠への憎悪がたまっていく様子が印象的でした。
あの行動におよんだ直接のきっかけはおかよちゃんがらみだったけれど、
それまでに「魂の抜け殻」呼ばわりされて苦しかったんだよね。

かと思えば、宮城野に膝枕してもらって安心しきった顔~♪
宮城野を助けた雪の日。お顔がとても優しく穏やかだったのは、自分も
身寄りがなく寂しかったからなのか。
人殺しをして宮城野を頼っていったときの切羽詰まった顔と、いのちの
秘密をみたいと宮城野をモデルにして絵を描いている時の真剣な顔。
そして宮城野と別れる前の恐い顔。
宮城野に「あれ」の話を聞く前と聞いた後の豹変ぶりが見事でした。

しかし、矢太郎が左利きだった理由が最後までわかりませんでした。

●毬谷友子さんの宮城野
童女のような顔、年増のような顔。
映像なので二つの表情が瞬時に切り替わることがあって、同時期に撮影
した同じ人物なのに、どっちもその年齢にしか見えないところがすごい
と思いました。これこそ聖性と魔性を持った女の条件?
(前回舞台で見た弥々は老女の顔にギョッとしたけど。)
女郎ですが、このひとは決して下卑た感じに見えないのが不思議。
矢太郎とは釣り合わない年増女郎の役だそうだけど、見た目は釣り合っ
てたんですよ。トークショーでの話しぶりでは、そこをご本人も気にし
ておられた様子でした。

パーフェクトに自分の生き方を貫いた女。信念の女。
自分とはしょせんいっしょになれないんだし、好きな男のために自己犠
牲が貫けたんだから、やっぱり宮城野は不幸じゃなかったと思う。

●國村準さん 
写楽(とおぼしき男)の國村さん、イヤラシイ感じがうまかったー!!
しかも色気がある♪
ニヤニヤしながらイヤラシイことを言ったり、人の気持ちを逆撫でする
ようなことを言ったり。いかにも助平じじいだったしねぇ。
殺されてトーゼンと思わせるだけの圧倒的な存在感がありました。

●樹木希林さん 
存在感は今さらいうまでもなく。
そこにいるだけで遣り手の女将、という感じでした。
毬谷さんとのバランスがよかったですね。

●佐津川愛美さん
あの蝉しぐれのおふくちゃんが~♪
色っぽくなったなあと思ったり、ちょっと悪女の表情も見せたり。
今からが本当に楽しみな女優さんです。


<もうひとつのミステリー>
あ~、さらっと流して書くつもりだったのですが、どうにもモヤモヤが
残ってしまい、本編感想とは別に記しておきます。
もうひとつのミステリー・・・それはこの映画の上演時間のことです。
トークショーでの毬谷さんによれば、最初にできあがった映画をさらに
再編集したとのこと。理由はもちろん、お父様のメッセージを正しく
伝えるため。矢代静一さんの伝えたいメッセージが深いので、少しでも
ちゃんと伝えるために毬谷さんが明確な意図を持ってされたようです。
(私はこれを聞いた時点でメモを取るのを止めました。)

ここからは私の推理です(笑)。
毬谷さんの「編集」がいったいどの段階のことかはっきりとはわかりま
せんでしたが、上演されるたびに時間が違うのはその関係なのでは?
と私は理解しました。
もしかしたら、この映画にはディレクターズカットと、マリヤズカット
が存在するのでは? はい、もちろんそれも私の妄想です。

蓼科高原映画祭   たぶん113分
フィレンツェ日本映画祭  113分
東京・三越本館      約90分
東京・赤坂レッドシアター ?
兵庫県立芸術文化センター 約77分

でも、そうなるとますます見たくなったりするのですよ。
愛之助さんファンとしてだけでなく、山崎監督が最初に作り上げた世界
がどんなだったかをぜひ見たい!
フィレンツェで賞賛された完全版を見てみたい。一度でいいから。
映画は誰のもの?
原作者のもの?
製作者のもの?
お願いです。
お父様へのお土産にはどうぞ短いバージョンを♪
そして観客には完全版を見せてくださーーーい。
そんな思いに駆られ、飢餓感いっぱいで劇場をあとにしました。

トークショーによれば毬谷さん、「宮城野」の舞台版をぜひやりたいと
のこと。その時の相手は誰がいい?と演出家の西沢栄治さんに聞かれ、
「若いイケメン!」と答えておられ会場では爆笑だったのですが、映画
で絡みのあった共演者、樹木希林さんや愛之助さんについてのお話が、
全然聞けなかったのはとてもサビシイことでした。


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すげえ (来夢)
2010-03-25 22:31:55
今晩は。体調あまりよろしくないのですか??
詳細に渡るレポート有り難うございます。
凄い、こまか、どういう記憶力してんですか??
ワタクシ、メモ用紙を手元に置いて視線は画面、舞台のまま書きこするんですが、もともと悪筆で普通に机の上で書いても自分の字が読めません。まして暗闇で書いているから終了後に読み返しても???が飛び交ってます。

赤坂RED初日に観ましたが、「弥々」「宮城野」ともにが90分くらいでした。

逃走中、≪逃亡中?≫亀チャンひどいですね、早々に自首とは!女性陣が皆のために一生懸命戦っているのに。

「若き獅子たち」は録画を今見終わりまして、「澤潟屋の芸は継ぐんじゃない、作るんだ(やるんだ)」など感服しきりでした。段四郎さんからは“天邪鬼”と言われてましたね。

今の気持ちはワクワク。明後日の南座(夜ー最前列)に行ってます。六波羅蜜寺あたりを散策予定ッス。
返信する
来夢さま♪ (ムンパリ)
2010-03-27 01:58:22
ありがとうございます。
今月はまだお休みが1日(この映画を観た日)しかなく、
毎日めいっぱいナチュラルハイに過ごしているため(笑)、
夜にPCを起動した途端、よく自分がフリーズしています~。

毬谷さんはお元気にハイテンションでしゃべっておられましたよ♪
ただ今回はちとメモを取る手が止まってしまったので
すみません・・・。
亀ちゃんはあの頃、咳がひどそうでしたね。大事をとったのかも。
といいつつ、ちゃっかりもらうものはもらってましたけど(笑)。
南座は私はほぼ最後列から拝見します。
京都散策、楽しまれますように!
返信する
はじめまして (puspitasari)
2010-03-28 14:41:39
実は、以前から読ませていただいております(告白)。こちらのブログのファンです
私も愛之助さんファンとして「宮城野」を観にいきました。
記憶力の乏しい私は、ムンパリさんの詳細なレポを読ませていただいて、「そうか、そうなんだ」とか、「あ、そういうことも言ってたよね」とか復習させていただきました。
自分でも感想を書いてみましたが、うまく書けませんでした

矢太郎の豹変と「あばよ」はそういう風に考えると納得が行くような気がしました。なるほど、深いですね。

左利きの理由。私も知りたかったのですが。
返信する
何だかねぇー(苦笑) (あず)
2010-03-28 15:52:11
ムンパリさん、こんにちは。
つぅーかご無沙汰しております。
日々バタバタ過ごしていると、時間が経つの早いですねぇー♪
ムンパリさんも体調がよろしくなかったとの事、もう大丈夫ですか?
宮城野上映も、もう先週の事やったんですね!
当日は、ムンパリさんもどこかにいらっしゃるだろうなぁーって
思ってました♪

さて、ムンパリさんの鑑賞記!
バシバシ突っ込みながら、うんうん頷きながら、楽しく拝見しました。
ムンパリさんが、もし、監督版の113分をご覧になっていたら、多分、
全く違う感想を持たれていたと思います。
それほど違うんです! 毬谷版は・・・
ここまで毬谷版を深く観察なさっておられる、ムンパリさんにこそ
監督版を観ていただきたい! と強く思いました。

今回、2回目の毬谷版を観て、私が思ったのは・・・
昨年9月に気付いてなかった事もたくさんあったんですが、
やっぱバッサリ感は否めないという事でした。
もちろん毬谷さん自ら編集をなさった事は知ってましたが、
やはり毬谷さんは映像に映る方で、編集する方ではないと思いました。
なぜなら、折角の長回しがぶった切り感が強くてコマ映画のようで。
しかも、監督の肝いり部分を悉く排除されているのは残念でなりません。
特に、監督が最後まで迷っておられたラストシーンまでもがバッサリ!
悲しすぎますよね(涙)
お父様のメッセージを正確に伝えるという事と映画の味付けというのは
全く別物ではないのでしょうか??
大変失礼な表現かもしれませんが、毬谷版は「味気ない映画」に
仕上がってるような気がします。
トークショーでの毬谷さんのお言葉で気づいたのですが、毬谷さんは、
この「宮城野」を映画ではなく、戯曲として捉えられているのでは
ないでしょうか??
でも、映像になったしまったんだから、映画の味みたいなものは残して
欲しかったです。

それに比べ、監督版は少々マニアックな世界観かもしれませんが、
ストーリーは判り易く、それでいて観客に解釈を委ねる演出が多くて
無声の映像のリプレイ、女義太夫さんの映像上での登場 etc・・・
こちらの想像力を掻き立てるには充分な見応えでした。
例の「あれ」も、もう少し膨らませていたように思います。
個人的には、浮世絵向かって見得を切る弥太郎、薪車さんの口上は
嬉しさの極みでした。

やっぱ気になるのは、『もうひとつのミステリー』ですね!
ここでこんな事を申していいのか否か、、、わかりませんが・・・
ズバリ! 『オトナの事情』 ってやつらしいです。
最近、監督サイドでは、友人知人限定の試写会が開催されたとか・・・
監督版はもう商業ベースにはのらないのかなぁーって感じています。
上映前に「この映画は、あくまで戯曲ですので、一般の映画館での
上映は今のところ予定しておりません・・・」らしきアナウンスが
ありましたが、複雑ですねぇー(沈)
もしかして、13代目の映画みたいになるのではないでしょうか??

あらら・・・ 一言コメントのつもりがこんなに長々と・・・ 失礼しました。

※不適切な書き込みと思われましたら、バッサリ一蹴して下さい。

返信する
やっと見られたんですね (とみた)
2010-03-28 16:11:23
ムンパリさん、こんにちは。ご無沙汰しています。
こちらは、染模様も終わり、歌舞伎座さよならモードに突入したところです。
「宮城野」は、映画の出来はともかく、愛之助ファンとしては愛之助さんがたっぷり見られる、良い映画じゃなかったですか?

赤坂の上映時間も77分だったかもしれません。90分は絶対にありません。9時上映開始で、帰りに赤坂見附の駅の時計を見て10時26分だったのでびっくりしたんですから。
返信する
そんなに編集を? (ハヌル )
2010-03-29 01:12:11
ムンパリさん、やっと観ることが出来ましたね!
陰のあるなかなか渋い役どころの愛之助さんでした。
けど、何何? これってそんなに編集が繰り返されて
短縮されてしまってたんですか?! 知らなかった~。
どのあたりをどれだけ削られたんでしょうね…
確かに短い映画だな、とは思いましたし、
登場人物像があまり見えてこなかったな、と感じていました。
で、映画の後のトークを聞いていて、なんだか居心地が悪いというか、
この映画は一体誰のために作られたもの?と、ひっかかってきてしまい、
せっかく観ることが出来たのに、実はちょっと冷めちゃったんですよね…
残念ですけれど…。
返信する
puspitasariさま♪ (ムンパリ)
2010-03-29 01:48:21
はじめまして。コメントをいただきありがとうございます♪
ファン仲間としてこれからもよろしくお願いします。
今回は観終わってから友人と二人、記憶が鮮明なうちに
疑問点をおさらいしたのが役に立ったと思います。
台詞とか細かいシチュエーションについては「宮城野」の戯曲に
書かれているので、それを参考にしながら感想を書きました。
矢太郎の豹変の真相については私たち二人の意見です~。
本当は心底、宮城野のことがイヤになったのかも・・・。
そういう議論の余地のある作品って面白いですよね~♪
返信する
あずさま♪ (ムンパリ)
2010-03-29 01:49:24
私も!
あずさんがどこかにいらっしゃるんだ~と思ってました♪
お疲れにもかかわらず、マイミステリーを解くヒントをたくさん
提供して頂き、感謝感謝でございます~。
映画を見られない時は、ただただ愛之助さんさえ見られれば
それでじゅうぶん、何も言うまいと思っていました。
実際、素直な気持ちで楽しみながら見終えたんですが・・・。
トークを聞いてから、ついモヤモヤ~っと(笑)。

> ムンパリさんが、もし、監督版の113分をご覧になっていたら、多分、
> 全く違う感想を持たれていたと思います。
げ、げ、げ!(笑)
私はニューシネマ・パラダイスの完全版は嫌いなんですが(笑)。

> この「宮城野」を映画ではなく、戯曲として捉えられているのでは
> ないでしょうか??
「宮城野」は映画を見た後に再度、戯曲を読んだのですが、
戯曲のほうがわかりやすく、映画のほうが難解でした。
もしかしたら映画を文学にしたかったのではないでしょうか?
これがお父様のおっしゃる「戯曲は文学であるべき」という
ことなんでしょうか。

> 無声の映像のリプレイ、女義太夫さんの映像上での登場 etc・・・
おお~、いいじゃないですか!
映画には多少ムダと思われる部分があるもので、直接ストーリー
に関係なくても、そういうところにこそ監督の世界観が表れるもの。
全編を通じて貫かれたもの、流れているものがある作品に私は惹かれます。

> もしかして、13代目の映画みたいになるのではないでしょうか??
トークショーの後、この感想を書くために監督のブログをみて限定試写会
のことを知り、私も13代目の映画のことを思い浮かべました~。
さらりと流して感想を書けなかったのは、みすみすそこにあるとわかって
いながら見られないもどかしさのせいかもしれません。
誰かが叫べばいつかは見られる。その数が増えればいつかは見られる。
そんな想いです。
返信する
とみたさま♪ (ムンパリ)
2010-03-29 01:50:58
染模様はあっちこっちの感想を読みまくりました。
愛之助さんは4年前よりもうまく演じられていたと確信しています♪

そんなさなかの関西上映会でした!(笑)
そうですね。新鮮な愛之助さんがいっぱい見られたし、ファンとしては
時間の長短に関係なく、次回も上映があるなら77分でもきっと見に行きます。
今回もトークを聞かなければ違う感想になっていたかもしれません。
でも、全く見られない人もいらっしゃることを考えると、たとえ
1回でも、少しでも、見られて幸せな映画には違いないです。
素敵でございました♪
返信する
ハヌルさま♪ (ムンパリ)
2010-03-29 02:21:54
待ちましたねえ~、私たち。
いままで見たことなかった愛之助さんがいっぱい見られて
ワーイ!な映画、幸せな時間でしたね♪
終わった瞬間、またすぐにもう1回見たいと思いました。

・・・・・・
トークを聞くまでは。
映画の5W1Hが、私たちが思っていたものと違っていた
ということでしょうか。

でも、愛之助さん出演の映画は映画♪ それは紛れもない事実。
このままサヨナラするのは残念なので、また違う上映機会を
待ちたいと思います。あ、待ってるだけではムリか~。
試写会、誰かやってくれないかなあ♪
返信する

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