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  「灘町十日戎」の幟

2007-01-10 23:38:31 | 日記・エッセイ・コラム

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 今日は「十日戎」。新年の五色浜神社は穏やかな日和に包まれ、港にはかもめが遊ぶ。「灘町十日戎」の幟のもと゛商売繁盛゛の笹を求めて境内は賑わっている。この五色(ごしき)浜神社、明治の頃には五彩濱(ごさいひん)神社と呼ばれていた。もともと法昌寺境内の住吉神社が明治4年に港の南岸のこの地に遷り、明治42年の神社合祠の訓令によって本町通西側にあった天神社と合併した。宮内家の多くが寄進。信徒数は当時1581人だったという。末社として恵美須神社がある。

Img_0496_edited  鳥居の傍らに「十日戎創始 壱百年記念」という昭和25年の碑が立っている。ということは、今年で157年目。嘉永3年、大村益次郎が郡中を経て宇和島に来藩する3年前に始まったということ。えびすとは異邦の人。海から来て幸せをもたらす恵美須の神に、豊漁と商売繁盛を祈願したに違いない。風の人と土の人とのかかわりが、まちに恵みをもたらす。「十日戎」を続けてきた郡中・灘町の願いが伝わってくる。

Img_0502_edited  昨年から地元灘町「みなみ地域振興会(みなみ会)」が、十日戎にあわせて「戎うどん」を振舞うことにした。住吉祭りの「造り物」では゛ねぶた゛の技法で瀬戸内の鯛を抱きかかえる恵美須さんを作り、この日に展示した。願いをつなぐこと、地域の歴史に根ざした伝統行事を磨くこと。