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翠小学校に目が離せない

2007-01-08 10:32:18 | 日記・エッセイ・コラム

Img_0379_edited  双海町上灘・翠小学校の校長室には、昭和6(1931)年の建設半ばの写真が残されている。棟梁たちとともに、当時の町長・議長も誇らしげ。明治28年に文部省による全国一律の建築基準が定められ、教室の大きさは4間×5間。北廊下が推奨されたが、ここでは東面に外廊下を配した。夏は涼しく、冬には日向ぼっこが楽しめる木造校舎。「住みたい学校」という子供たちの声に何よりも示されている。土地の気候・環境を知り抜いた知恵の賜物。

Img_4020_edited  この築75年という県下で一番古い゛現役木造校舎゛を保存したいという地元の熱意に応えて、昨年8月、日本建築学会四国支部の協力によって「学校探検」ワークショップ、10月には「地球環境と循環型社会の再生」シンポジウムの開催。村上周三・日本建築学会会長を招き、地球環境とサスティナブル建築、地域の環境を守る活動が議論された。同級生の北橋建治・国交省四国整備局長も挨拶に駆けつけてくれた。

Img_0383_edited  いま、翠小学校では「学校エコ改修と環境教育事業」の準備がすすめられている。昨年12月、1年をかけた校舎の温熱・光・音環境の実測調査が慶応大学の村上・伊香賀研究室によってスタート。新年早々の5日には、環境省から環境教育推進の担当職員が現地視察にみえ、学校長や「ホタル保存会」、市の担当部局と懇談を行った。今年は、翠小学校に目が離せない。