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大分・地域づくりへの旅

2007-03-04 22:43:08 | 日記・エッセイ・コラム

Img_0071_edited_1  豊予海峡地域づくり交流事業のため、2月17・18日愛媛のまちづくりメンバーと大分へ渡る。佐賀関といえば、゛関アジ関サバ゛。第7回関アジ関サバ祭りは、あいにくの雨も吹き飛ばす盛況ぶり。早朝には関サバ料理の整理券も完売だったとか。屋台には特産品とともに創作料理が目立つ。今年から「関のうまいもん料理コンテスト」が行われ、「関のひじき・タコ・タチ」が最優秀賞に選ばれた。地元の高校生が大枚の賞金をGETしたと聞いた。ひじき・たこの和え物を太刀魚でまいた絶妙の味覚だった。

 佐賀関町も大分市に合併した。旧町の地域振興の拠点・「関アジ関サバ館」は建設中だったが、地元リーダの土地・資金を元に合併振興資金を活用した3セク方式で運営するという。合併後、行政は観光事業から手を引き、これからはNPOさがのせきまちづくり協議会が主体になる。

Img_0081_edited_7  「梅・栗植えてハワイへ行こう」。大分の「一村一品運動」のモデル、大山町を知らない人はいない。1年半ぶりにお会いした緒方英雄さん。講演では、「稲作をやめて果樹栽培を」NPC運動の生みの親、組合長でもあり村長でもあった矢幡治美氏との出会いを熱っぽく語る。「あんたは役場の備品やから輝いてもらわないかん。村長や議員は消耗品」。緒方さんは日本一の広報マンとして、またCATVによる農村の情報化、全国梅干しコンクールを起こした。平成14年3月に役場を退職、「豊後・大山ひびきの郷」支配人となって早くも5年目になる。

Img_0091_edited  農産物自由化のもとで農業で活路を見出すのは並大抵なことではない。緒方さんの戦略は明快であった。素材型でないサービス産業を育てること、都市住民との多様な交流、産業・官民・行政の境界を越えた連携・協働、そのための株式会社おおやま夢工房の設立。ターゲットは福岡市民である。新たな目標を定めて7年目、滞在型集客施設「ひびきの郷」をオープンした。特産の梅、リキュール工場、温泉・宿泊施設、体験工房。株主にはニッカウイスキー、302人の住民が登録した。行政・農協主導の地域づくりからの脱皮には様々な抵抗もあったという。姉妹店「道の駅水辺の郷」のオープン。年間50万人、7.6億円の売り上げ、パートを含む従業員74人。波及効果は15億円以上と観光産業の裾野の広さを知ったという。

Img_0094_edited  ニッカウィスキーの技術と大山の優れた素材で創り上げたリキュールは、関東市場に留まらずボルドー・ワインフェスティバルに進出したと聞いた。洒落たボトルのデザイン、「ふるさとCMコンテスト」などの広告戦略。大山ブランドに磨きをかける緒方さんには「できない」の言葉はない。この大山町も合併をして日田市大山町となった。「梅」という素材を6次産業まで高めた3セク型まちづくり会社にも合併による影響は厳しい。年商10億円をめざす新しい地域経営システムの創造には「行政にかわる核のある株主が必要だ」と緒方さんは語る。

Img_0099_edited  大山農協直営の「木の花ガルデン」、「オーガニック農園」という農家レストランにも立ち寄った。ここも福岡市をはじめ県外からの集客で賑わっている。毎日、福岡などの直販ショップへ出荷がされるターミナルもあり、施設の拡張も計画されていた。広域合併がされていない大山農協。3セク型まちづくり会社と単独農協という経営体が、農村と都市との連携・交流の戦略にもとづいて、大山の明日をしっかりと担っていることを学んだ旅となった。


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2 コメント

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別件で、豊予海峡地域づくり交流事業を利用される... (peacehome)
2007-03-07 11:00:28
別件で、豊予海峡地域づくり交流事業を利用されるとは、このことだったんですね…
まだまだ、ひよっこの私は大山町に行きたいと思いながら、まだ、行けていない…(-_-;)
他にも沢山ありますが…これから、頑張ってイロイロ歩き回ります!
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peacehomeさん (monta)
2007-03-07 18:31:40
peacehomeさん

今年はぜひ、みなさんと歩き回りを・・。

湯布院音楽祭に長年携わってきた田井修二さんに
もお会いしました。NHK朝ドラ「風のはるか」に登場
したような次世代の青年にバトンがタッチされている
湯布院盆地。「今度は泊まりで」と・・。また約束して
しまいました。九州・地域づくり出会いの旅は続
く・・。
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